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第154話-謎の声とツヴァイヘンダー-

ミナセの予測どおり影の悪魔はケインに襲いかかる

悪魔の数は5匹、その3体はケインに向かう

それを見たリリアは援護に行こうとするが、それをミナセが止めた

さすがに止められる事に疑問に思い、リリアは小さな声でミナセに言うと

ミナセは小さな声でリリアに喋る


「どうして止めるの?」


「……見てればわかるわよ、さっきの戦いもそうだけど『もしかしたら』

 私の想像通りの結末になるから」


「……?」


ミナセとリリアは影の悪魔の攻撃を武器で受け止めながら横目でケインの方を

見ると、それは『明らかに』わかる光景だった

影の悪魔はケイン側に3匹いるのだが、1匹ずつしかケインに攻撃しない

それも、悪魔の攻撃がものすごく遅く、誰でも勝てるような強さ

そのかわりか、ミナセとリリアの方にいる悪魔が『本体』なのか

攻撃は速く、動きも素早い、明らかな差がでている


「……ね? 言った通りでしょ?」


「どうして、気づいたの?」


「なんとなくよ、最初の影の時もやけに倒すの早かった

 それも、ロングソード1本で簡単に倒せるわけないし」


そう言いながらもミナセは『ツヴァイヘンダー』で悪魔の攻撃を防いだ後

横に思いっきり振りぬき、悪魔を吹き飛ばす

それに少し微笑みを浮かべながら、リリアは2本のショートスピアで

悪魔の攻撃を受け流すと心臓付近を突き刺し、動けないようにすると

右足でお腹を思いっきり蹴り飛ばす


「なるほどね……やっぱりミナセとは決着を付けたいっ」


「そうね、機会があったら……やりましょ?」


「もちろん」


2人が悪魔と距離を取ったと同時にケインは2匹の悪魔を倒し

1匹がケインに攻撃をするが、ケインはロングソードで悪魔の爪を防ぐ


『……なるほど、あの2人の強さは大体わかった、だが

 あのミナセとか言う奴……並外れているな、あれで人間か?』


ケインは心の中でそう思いながら、悪魔を武器を防いだ状態で

左足で悪魔の右足を掬い、バランスを崩した直後、剣で悪魔の心臓を突き刺す

そして影悪魔が消えたと同時にフードの下の鞘に武器を仕舞うと

2人を助けに行かず、様子を窺いながら『誰か』と話をする


「どうだ? あの2人は?」


『実に上手そうだ、だが……まだ時は熟してない

 あの女に攻撃された部分が中々、治らなくてな……』


「治らない? お前みたいな奴なら、すぐに治るんじゃないのか?」


『そのはずなんだが……どうも、彼奴の武器には何かあるように見える』


「ただのツヴァイヘンダーだろ……近くで見たが特に何もなかったぞ」


『そうなると、彼奴自身が……いや、どこからどうみても人間に……』


「そんなわけないだろ……ツヴァイヘンダーを片手でぶん回す奴が人間?

 そんなのが山のようにいたら……化物だらけだろ」


『ふむ……彼奴の名前は何と言った? 赤い髪のほうがどうでもよい』


「ミナセ、ミナセ・フィーナベルクだったはずだ」


『ミナセか……歴史にその名前はないな、ただの埋もれた人間には見えない』


「さぁな……だが、そろそろばれるだろうよ、ミナセは、感が鋭すぎる」


『ほぅ……クライムを倒したのも彼奴なのか?』


「いや? 違うはずだが……」


「まぁ、良い……あの2人が雑魚を倒したら……行くゾ」


「あいよ」


悪魔を吹き飛ばした、ミナセとリリアは追撃には行かないで、その場で

お互い悪魔を見た間々、話を続けている


「……どうやら、向こうも感ずいたみたいね」


「それは良いんだけど、どうするの?」


「どうするって……たぶんだけど、悪魔を倒したらボス登場ね」


「なるほど……でも、勝算はあるわけ?」


「あるわよ、私はまだ力の2割もだしてないんだから」


「2割って……私もそんなにはだしてないけど、でも、それなら

 私との時は何割ぐらいだしてたのよ?」


「4割ぐらい? 本気をだしたのはつい最近で一度じゃないかしら?」


「一度って……まぁ、そんな武器を片手でぶん回すんだもん

 ミナセにはどんな相手も余裕よね」


「え? それなら、この武器使って良いわよ?」


そう言うとミナセはリリアにツヴァイヘンダーを投げようとする

リリアはそれに慌て、2本の武器に腰の鞘に仕舞うと、両手をだす

ミナセはそれを確認すると、ツヴァイヘンダーを投げる

それをリリアが受け取った……が、地面にツヴァイヘンダーを落とす


『なにこれ……ツヴァイヘンダーの重さじゃないわよ……

 たしかに大剣は重いけど……この重さは可笑しい』


ツヴァイヘンダー自体、2.8〜5kgぐらいの重さがあり、男性、女性に

関わらず、それを片手でぶん回すと言う事は用意ではない

しかし、筋力をつけるなら、それをできるかも知れないが……

ミナセはそんな筋力があるほどでもないし、ましてやツヴァイヘンダー

よりも重さを感じるツヴァイヘンダーを使っているミナセは平然な顔である


「落として悪いんだけど、ミナセって握力どれぐらい?」


「私? 私は普通の女性ぐらいよ」


「……ためしに握手して」


悪魔を吹き飛ばした余裕なのか、リリア握手を求める

ミナセはそれを頷き、握手をするとリリアは『思いっきりでいいわよ』

と言う、ミナセは目を瞑りながら思いっきり握るがリリアの手が痛いことはない


『嘘でしょ……あきらかに女性の握力よね……訓練してる様子もないし

 何この人……一体何者?』


「もう、いいかしら?」


「あ、いいわよ、ありがとう」


そう言うとリリアが落としたツヴァイヘンダーをミナセは片手で拾い

悪魔が起き上がり、こちらに走ってくるのに合わせ、武器を構える

リリアはミナセを横目で見ながら仕舞ったスピア2本を構える

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