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第152話-影との戦い-

「……で、こいつらはなんなの?」


「さぁな……俺にもわからない」


「でも、攻撃してくるのなら……戦うしかないと思う」


「……しかたない、やるしかないわよね」


リリアとミナセは武器を構えながら影の攻撃に対応する

しかし……ミナセの相手の影の人間は右手にロングソードを持っている

その姿はケインと似ている……と言うより全くの一致と言ってもいい


『この人はケインに似ている……どういう事?』


そう思いながらミナセはケインに似ている相手の攻撃をいなし

反撃しようとした時……ダガーを持った影がミナセに襲いかかるが

それをミナセはバックステップし避ける


「っ……危なかった」


「ミナセ、こいつらはなかなか強い……」


「そうね……」


「まぁ、なんとかなる……」


ミナセとリリアはお互いに、影から距離を取る

しかし、ケインは影を1人、また1人と戦っては倒していく

そして……影の数は4人になっていた


「ケインさんって……もしかして強い?」


「強いのかも?」


「影がそっち行くぞっ……手を止めてる暇はない!」


ケインはそう言うと影の1人に斬りかかる

その影を援護しようともう1人の影がケインに向かっていく

そして、2人の前には影2人となる


「これで負けたら……私達笑い者よね? ミナセ」


「そうね、負けられない」


2人の影の1人目はケインと全く似ている影ともう1人はダガーを持った影

ミナセはケインの影……を狙って走っていく、それに合わせる形でリリアは

もう1人の影を狙って動く


「せっ」


ミナセはツヴァイヘンダーを片手で横に振りぬく

しかし、ケインの影はそれを後ろに避け、反撃のためロングソードを構えた時

後ろからリリアがケインの影を2つの武器で突き刺す


「後ろがお留守だよ」


お腹辺りを2つの武器で刺された影はその場から消える

ダガーを持った影がリリアの隙を付いて襲いかかろうとするが……

それをミナセがショートソードを構え、しゃがんだリリアを飛び越え

剣を上段から振り下ろす、影はそれに対応できず、直撃し消え失せる


「ふぅ……リリア、良い判断だったわ」


「ふん、あれぐらいわかるわよ」


2人が話をしていると武器をフードのしたに仕舞ったケインがこちらに歩いて来て

2人に話かける


「倒すが遅いな……まぁ、負けないだけましか……」


「随分な言いぐさね、あんなのでるなんて知らなかったんだけど?」


「なるほど……まぁ、敵もいなかった事だし、今、説明するか」


「その前に……敵の中にケインさんと似た恰好の人がいたんですが……」


「ん? ああ、それについても説明するから、そこに座ってくれ」


そう言われたミナセとリリアはその場に座ると、ケインは片膝を挙げた状態で

座り、片足はあぐらをかきながら説明する


「さっきの影は、たまーにでてくる……期間と敵の数は不明だが

 時たま出て着ては襲い掛かってくる、ちなみに俺の影に似ていたやつは

 俺らがここに居る限り、似たような形になってでてくる」


「ということは、ミナセや私にみたいな影もでてくるってこと?」


「そうなるな、あと……腹に付いてたが、この闇の中にいる限りは

 腹も空かないし、手洗いも大丈夫だ」


「大丈夫って……行きたくならないし、お腹もすかないって事?」


「そうだ、後はそうだな……何日、何十日、経過したかは不明だ

 その辺は自分で眠たくなって寝たら1日でもするんだな」


「随分と適当なのね……で、ここから出る方法は不明と」


「そうだな、俺がここに来てかれこそ50人の影を殺したが

 親玉やそれ以外が出てくることはないな」


「……敵を倒せばいいってわけでもないし、外に出られる方法もない

 何か……何かあればいいんだけど」


ミナセは腕を組み、座りながら考え事を始める

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