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第151話-ミナセ達と闇の空間-

「起きて……起きて……」


ミナセは真っ暗な空間の中で目を覚まし、近くで倒れ眠っているリリアを

起こすように揺する、すると、リリアは目を覚ますとミナセから離れ

ミナセに向かって怒鳴る


「……あんた、私に何をしたの?」


するとミナセは首と横に振りながらリリアに話かける


「何もしてないわよ、って言うかここに来るまでに散々言ったわよね?

 変な手が掴んでいるって」


「……」


リリアは疑っていた、今だにミナセが『あの不思議』な事を起こしたと思っている

しかし、今目の前にいるミナセは真面目な顔でそう言ってくる

それなら、信じるフリをしてみるのも悪くないと思った


「わかった、その変な手が私を掴んでたのはいいけど、その手は今どこにいるの?

 それを教えてくれないかしら?」


「その手というか、今はとりあえず周りを見てみるといいかも」


リリアはミナセに言われた通り、辺りを見回し吃驚する

周りは真っ暗な空間で足元に暗くて見えないが足場があるのがわかる

それだけしかわからないのだが……


「ここはどこなわけ?」


「さぁ?」


「ここは闇の空間さ、ここに閉じ込められたら、2度とでれない

 諦めろ、女性2人」


ミナセとリリアはその声がする方向へ目をやると、そこには茶色のフードで

体全体を隠している男性らしい声が聴こえる、その男性にミナセは話かける


「あなたは一体……」


「俺か? 俺もここに閉じ込められた一人かな……」


「他に誰かいないんですか?」


「いないよ、俺1人……どれぐらいの時間かわからないがここにいる」


「あなたも……変な手に掴まれて?」


「ああ、その通りだ、お前さん達もそうなんだな」


ミナセとフードの男性が話をしているミナセの横で腕を組み、その話を

黙って聴いたままのリリアは、フードの男性に話かける


「……あなたの名前は? 私はミルリッサ・Aアーティ・リリア」


「私はミナセ・フィーナベルクです」


「……俺は……ケイン・ファンタズマだ」


「ケインさんですね、よろしくおねがいします」


そう言うとミナセはケインに握手を求める、ケインはフードの中から

右手を差し出してくれる、その手には青色の籠手が付いている

それ以外にケインの服装のフード以外にわかる物はない


「ああ、こちらこそ……少しの間かわからないがよろしく頼む」


リリアも渋々、ケインに握手を求め、ケインと握手をする

その後、3人はその場に座り込む

ミナセは年齢に似合わずぺたん座り、ケインはあぐら、そしてリリアは

ケインと同じくあぐらで座る


「リリア……男性の前であぐらはどうかと思うよ?」


「そう? 別に下着が見えるわけじゃないし……というかいい年した人が

 その座り方は無理があると思うけど?」


「そんなことないわよ」


そんな会話をリリアとミナセがしているとケインは黙ってその話をしている

2人を見ている時、ケインは急にフードのしたから1本のロングソードを構え

2人に話しかける


「……くるぞ」


「え?」


ミナセとリリアがキョトンとした顔で周りを見ると、そこには

暗闇に全身影のような人間がでてきて武器を構えている

その数は6人


「なにこれ……私達を狙っているの?」


「そうみたいだぞ? 君たちが来る前に何体か倒したからな」


「そういうのは最初にいってくれないかなー」


そう言うとミナセは『ツヴァイヘンダー』を構え、リリアは2本の武器

『サイフォス・ブレイカー』と『サイフォス・ピラー』を構える


そして3人は背中合わせに立つと影達がこちらを狙って飛び込んで来るのを

対応する事にした

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