表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第2章-王都そしてインペリアルガード-
16/190

第8話-王都潜入-

ハンナさん、ミヤ、私は洞窟のアジトから外に出る

そこは……白い壁だった。


ここ『王都・ノストレム』は円状になっており街の外側を白い壁が覆っており

洞窟の入口は円状の西側の壁ぎりぎりにあり、見つかりづらくなっている中

ハンナさんが私に説明する。


「王都の入口は北と南にしかない……南門から入る」


「入口って……普通に入口から入るんですか?!」


それは私の中で一番驚いた事なのかもしれない

自分達は『義賊』だ『賊』だと言ってるのに……まさか普通に王都に入るとは


「その方がバレないのです、敵対してる連中が普通に来るとは思わないですしね」


「それは…そうだけど」


ミヤは王都の入口から潜入するメリットを教えてくれて、

半分ぐらいは納得したが……1つ疑問があり、聴いてみる事にした。


「国兵には……顔は、ばれていないんですか?」


それに答えてくれたのはミヤだった。


「ばれてると思いますよ、だから堂々と正門と言うかそこから行くんです

 コソコソしてる方が目付けられやすいですしねー」


その後3人で南正門の前まで行き王都の中に入ろうと歩きだす

門には警備兵が2人ほど立っているが、どちらも素通りさせてくれて

難なく王都の中に入れたは良いが……どうやって食糧を手に入れるのか


それは……


「簡単だ……馬車などで外に出る人を見張り、外に出た所を奇襲する」


「それまではー、ゆっくり王都の中ぶらついてましょー!」


それでいいのかと私は思う。

盗賊みたく店を襲うわけでもないし、王都で暴れるわけもなし

かと言って騒ぎになる事はしていない。


私は特にやる事がなく、ミヤについて王都の中を探索する

探索と言ってもミヤのやる行動は堂々としており、普通にお店の人に話かけて

物の値段などを聴いている、それも街の中にいる巡回兵もミヤに話かけはしない。


これこそ……御旗のやり方なのかと私は思う

この状態を王都の人の立場になって考えると次のような言葉を考える。


『人々に溶け込み、知らぬうちに侵入を許し、そして略奪される』


そんな事を考えながらミヤの後を付いて行く……

しばらくすると単独行動をしていたハンナさんがやって来て小さな声で言う。


「売買人が荷物を北方向から運ぶため馬車を出す事がわかった」


「じゃあ外に出た所を……お姉様、付いてきてください」


ハンナさんとミナに付いて行き、王都の北出口へと向かう……

北出口から少し進んだ所に馬車を動かす人、警備する傭兵、荷物を守る人

合わせて8人ぐらいいる。


こちらはハンナさんが戦闘慣れしてるように見えるがミナと私はわからない

正直お荷物なのかもしれない。

そんな事を考えているとハンナさんは走り出しながらミナと私に言う。


「私が先陣をきって……様子を見る……その後はミナ、任せる」


「はーい」


ハンナさんはそれだけ言い残すと馬車と警備の群れに突撃する。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ