表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第18章-伝えたい事、託される思い-
159/190

第149話-ペアバトル-

ハンナはその人物を見ると、笑顔で右手でその人物の右肩を叩き言う


「スティナ、悪いけど、私の戦いに付き合ってくれるか?」


「ぇ……私でいいんですか?」


「ああ、ミヤは今頑張ってくれたし、メイド達も精一杯やってくれた

 だから、ここは仲間の力を借りたいんだ、ハンナ・アスミルとして」


「……わかりました」


そう言うとスティナはロストを抜かず、無造作に置かれている武器の前まで歩き

ロングソードを手に取る、するとハンナもスティナと同じ場所まで歩いて来て

トンファーを手に取る


「トンファーって実戦で使われる武器なんですね?」


スティナはその場所に当たり前のように置かれていたトンファーを見ると

ハンナに向かってそう言うと、ハンナは首を横に振り、微笑みながら答える


「それはないな、私の母親の差し金だろう、普通は置いてない」


「なるほど……」


そういうとスティナとハンナはアスクとフィルナの前に立つと

アスクは笑いながらスティナとハンナに話かける


「ははは、やっぱり……ハンナはスティナちゃんを選んだか

 私の思った通りになったね」


「……アスクさん、いえ……お父さんはわかっていたんですか?」


「ん? ああ、なんとなくね、ハンナに一番『相性』がよさそうな子に見えた

 からね、さっきのミヤちゃんだっけ? あの子とも仲好さそうに見えたけど」


「あいつは腐れ縁みたいな者ですよ……」


「そうか、じゃあ、今度……時間がある時に話を聴かせてくれ」


「はい」


ハンナがそう言うとフィルナとアスクは武器を構える

それに答えるようにハンナも武器を構えるのを確認した

スティナは同じように武器を構える


「さぁ……行くよ」


アスクはその言葉と同時にハンナを素通りしてスティナめがけ走り込む

それをハンナが止めようとした時、ハンナの目の前をレイピアが現れる


「人の心配をしてる場合じゃないわ」


「たしかに……スティナ、負けるなよ……私も『負けない』」


「はいっ」


その言葉と同時に1人ずつにされたスティナとハンナの戦いが始める


「悪いね、君をこんな親子の問題に引っ張り込んで」


「いえ……全然いいですよ、いろいろ体験できましたし」


「そうか、そう言ってもらえると嬉しい、お礼に面白い剣技を見せよう」


「面白い剣技?」


アスクはそう言うとバスタードを右手1本で持ち、肩に剣を当てるように持つと

スティナに話かける


「この剣技は……とある国の人間が作った剣技らしいんだけど、問題があってね」


「問題ですか?」


「そう、その問題はその剣技を放つ時に技名を言わないといけない」


「え? 技名……ですか?」


「んースティナちゃん達にはわかりにくい話だったね、まぁ……

 ためしに戦ってみればわかるよ」


「はい、では……お願いします」


スティナがそう言った直後、アスクはスティナの目の前に既にいて

大剣を横に構え、声をあげる


『撃式・一意』


それは大剣の持ち手の部分でスティナのお腹をめがけ、殴るだけの技

のように見える、スティナは咄嗟にその攻撃をロングソードで防ぐが

アスクは笑顔でそのままの状態から剣を構え直し、両手で持つと左から

思いっきりスティナめがけ振りぬく


『撃式・二式・れん


しかし、その攻撃はスティナには届かない、なぜならハンナが両手に持っている

トンファーでスティナの前に立ち、その攻撃を防いでいる

その光景にアスクは驚き、フィルナの方向を見ると、フィルナはハンナを今

見つけ、こちらに走っている


『あのフィルナがハンナに置いてかれた……? 一体何を?』


アスクは剣を持ち直し、後ろにバックステップし、フィルナがこちらに近寄って

来るのを待っていると、ハンナは勢いと付け、アスクに殴りかかる

右手からのトンファーをアスクを体を傾け避け、左手からのトンファーを

剣で防ぐ、アスクはそれを見た後、笑顔でハンナに言おうとした時

足元が浮いたように気がし、下を向くと……片足が浮いている

それはハンナの後ろに隠れていたスティナがハンナの飛び込みと同時に

体を低空姿勢で走り、その勢いのまま、アスクの片足めがけスライディングをした


「しまった……」


その状態のアスクにハンナは右手で殴りかかろうとした時

ハンナは吹き飛ばされていた

それは……フィルナがハンナの背中に回っており、首元を掴み

思いっきり投げ飛ばしたのだ、武器によって攻撃したらよかったのだが

それは『殺気』を込めてしまうからわかりやすく、それをわかりにくくするため

わざと、武器を使わず、素手で行った


ハンナは体を回転させ、上手く着地することはできたが、今の状況は最悪だ

ハンナは飛ばされた事により、3人から距離が空いたが、スティナは

敵である2人に囲まれていて、2人に攻撃されそうになっている

それを見たハンナは、全力の力を込めスティナの元へ走り込み

武器を構えながら飛び込む


「届け……!」


しかし、その攻撃を予測していたフィルナが目の前に立ち、ハンナの攻撃を

レイピアで綺麗に衝撃を和らげ、ハンナの勢いを止める

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ