第7話-外へ-
私とミヤが食堂に行くとそこにはリドラーさんとハンナさんがいて
2人は私が来るのを確認すると話かけてくる。
「スティナ、今日は君が食糧を取って来てくれ」
リドラーさんは真面目な顔で私に言う……
それに対して何か言おうとした時、ミヤがリドラーさんに言う。
「お姉様は来たばかりじゃないですかー、ここは私が1人で」
「いかなくていい、ハンナが同行するから問題はないだろ」
ミヤの言葉にリドラーが対応すると、ミヤはほっぺを膨らましながら
リドラーさんに何かを話しているのを見ながらハンナさんは私に喋り出す。
「今日は外にでるが……外の『やつら』に関しては……聴いた?」
「国兵がいるとしか聴いてないです」
「……ミヤはほんと手抜きが好きだな」
そう言いながらハンナさんは私に『やつら』について説明してくれる
『インペリアルガード』
御旗が『やつら』と呼んでいる国の兵士
戦闘面、戦略面において他の兵士隊より郡を抜いている
インペリアルガードには階級が存在しており
服装は白い服に黒いズボン、白い服の右肩に階級をあらわす紋章があり
その紋章は黒いひしがたの盾に白い剣が縦にはいっていて、盾に階級がある
階級は1-10まであり、数字が低いほど強くなる。
「6-10ぐらい弱い、3-5は中々強い、1-2は近寄らないで」
ハンナさんが大雑把に敵の強さを教えてくれたが、正直わかりにくい
とりあえず……1と2は危ないらしい。
ハンナさんの説明が終わった頃、リドラーさんとミヤの話も終わり
ミヤが私に抱き付きながら言う。
「私、お姉様の護衛やることになりました! よろしくおねがいします!」
「そうなの? ありがとう、ミヤ」
ミヤは『いえいえー』と言いながら笑顔を浮かべているのを見ながら
リドラーさんが私に近寄り、『ある物』を渡す。
「これは……?」
「ただのロングソードだ、抜けない剣だけだと戦闘に困るだろ?」
「そうですね、ありがとうございます」
私は鞘に入ったロングソードを受け取り、右の腰部分に付ける
左側には抜けない剣を……
「準備ができたら出発する、スティナ……必要な物はこっちで用意する」
「ですです、準備できたら今日案内した『入口』に集合で」
そう言ってハンナとミヤは準備をするために歩いていく……
そしてスティナが見えなくなる所まで来ると2人は話を始める。
「お前が人のために動くのは……珍しいな、明日は……雪か」
「あん? ハンナの護衛はしないわよ、お姉様の護衛はするけどね」
「それでいい……私1人だと不安だったので……助かった」
「あっそ、別にあんたのためじゃない……それになんかメンドクサイ匂いがする
そんなのにお姉様を巻き込みたくないのよ」
「匂い……? それが当たらないように動くか」
そう言って2人は入口のほうへと歩いていく……既に準備は終わっていたのだ
その数分後……私が入口に到着した時には2人とも武器を装備して待っている。
「さて……行くか」
「はりきっていきましょー!」
「はい!」
2人の言葉に釣られるように私は返事をし、砂の壁を登っていく……