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ここから始まる表と裏の物語-the back a story-episode1  作者: 鈴菜
第16章-武器に込められた思い-
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第123話-完成までの時間-

「さてっと……スティナちゃんはどんな武器について知りたい?」


「私は……そうですね、レイピアについて知りたいかもです」


「レイピア? ああ、今日戦ったからなおさらに知りたいんだね

 まずはレイピアが『突く』事に優れた武器なのは知っているよね?」


「はい、レイピアの細い部分の先端で突いたりはわかるんですけど

 あの武器で攻撃を払ったりはできる物なんですか?」


「できると言えばできなくはない……けど、それはその武器に優れた人間

 しかできないと思う、それぐらい難しい芸当だよ」


「そうなんですか……」


スティナは頷きながら納得する、フィリシアのレイピア使いが優れていると

理解できた、それだけでスティナは少し嬉しくなった


「他には何か気になった武器はあるかい?」


「特には……あっ、鎌って使ったりはしたことありますか?」


「鎌? そんな武器は見たことないが、スティナちゃんはあるのかい?」


「はい、エルフさんの大陸で鎌を持った人と戦った事があります」


「ほぅ……別の大陸出身の人だったとは……おじさん、驚いたよ」


アスクはスティナの言葉に頷き、驚いた顔をするが内心は違っていた


『……まぁ、予測通りか、あの剣技、あの戦い方はこの土地にはない

 しかし本当に別の土地があるとは始めて聴いたけどね』


そんな会話を数時間した頃、鍛冶屋の男性はスティナの近くまで歩いて来ると

まだ完全ではないナイフをスティナに見せてくれる


「これでどうだ? まだ完成ではないが、一応、刃は『刀』と言う武器の

 細い刃に見習い、持ち手にはグリップを付けて持てやすい木を材料に

 それと名前だが、この辺で構わないか?」

 

男性は未完成の武器の平たい部分をスティナに見せ、名前を掘る部分を

どの辺にするか、指を指しながら言う


その言葉にスティナは口に左手を当て、少し考えて平たい部分の

持ち手近くを指さし、男性に答える


「この辺でおねがいします、たしか……書き方は『MIYA・SUTEIRA』

 だったと思います」


スティナは自分の右手の掌に左手で文字を書くと、男性は頷き

スティナの言った言葉に納得し、持ち場に戻る

それを見送ったスティナはまた丸椅子に座るとアスクに話しかける


「すごいですね……あんなに綺麗な武器を見せてくれるなんて

 本当に数時間であそこまで……私驚きです」


「綺麗はいいすぎかな……石と磨いたおかげで光っているように見えるだけ

 って言うのもあるが……あの完成力はさすがだな……、まぁ、後少しだし

 ゆっくりとここで待っていよう、今ならおじさんの膝の上座るかい?」


アスクはからかうようにスティナに向かって座っている自分の膝を叩き

笑顔で話かける、スティナはそのアスクに何も言わず無言のままだが

顔は『何言ってるんですか』と訴えているように見えたアスクは

少し寂しい顔をしたが、すぐ元の笑顔に戻り、スティナに待つ事を進めると

スティナは自分の丸椅子に座ったまま、武器ができる様子を遠くから

眺め……待つことにした

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