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第4.5話-記憶無き追憶-

時間は少し前に遡る

私が砂の波に飲まれ、気を失った時の出来事。


塵旋風ダストデビルの波は塵旋風の中央へと集まっていく

そして最後には塵旋風に巻き込まれ……死ぬ。


気を失った私はそうなるはずだったのに生き残った

それを……解き明かすための追憶である。


『まったく……お前の娘は甘いというか……手間がかかる』


砂の波の中、誰もいないはずの場所から声が聴こえる

その声が聴こえるのは『抜けないはずのロングソード』


『……だが、あいつの娘だ、少しばかり力を貸そう』


ロングソードが光り輝くと『スティナ』を透明の泡に包み込み

砂の波の上へ浮かんでいる。


『しかし……どこへ連れて行けと……しかたない『強い』やつを探すか』


その場でしばらく静止した後……また独り言を喋る。


『チッ……男の強いのはだめだ、あいつが怒る、ならば……女だな』


そしてその場から消えるが、飛んだ先は『王都・ノストレム』の空き地

その場に誰もいなく、剣は唖然とする。


『おいおい……誰もいねぇのかよ、眠りすぎて『能力』飛んだ……か』


少し剣の中身が落ち込む姿を誰かが見たらそれは笑ったのだろう

しかしその場に誰もいない。


『いや……少し待て、『ここ』で会って『ここ』じゃない場所か』


剣が思いついたのはこの空き地ではなく、下の地中の事である

地中に人間が住んでるとは思わないが、この子が死んでしまっては

俺の未来が危ない。


『一か八か……地中で埋まったら……まぁ、それも運命だろ』


そして剣はまた謎の光に包み込まれ、姿を消す。


『っ……やっぱり失敗……じゃなかった、まさか地中に住んでる人間が

 しかし……力を使いすぎた……眠らしてもらうぜ、お嬢ちゃん』


その直後、運が良くハンナが出て着て、その現場を見かける。


「なんでこんな所に女の子と……剣?」


ハンナはその剣を取り、抜こうとするが抜けなく

諦めてその子の上に剣を置くと、お姫様だっこをして空いてる部屋に連れて行く


「一体どこから……まぁ、リドラーにまかせればいいや、それと

 この剣、何か変な感じがするけど、ガラクタじゃないみたい」


そうハンナは独り言を漏らしながらスティナと抜けない剣を連れて行き

リドラーに任せる事にした後、自分の部屋に戻り

ハンナは剣関連の資料を漁る……


「これじゃない……これでも……あれはロングソードじゃない」


あの子が持っていた剣を私が持ち込んで調べてもよかったが

あの時、抜こうとした時、手に『雷』のような物が走り

私に『触るな』と警告したように思ったので諦めた。


そしてリドラーが私の部屋に来るまで調べ続けたが、見つける事ができなかった

『ロングソードの見た目をしたロングソードらしい剣』の正体を……

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