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第100話-戦闘終了-

数々の戦いが終わった頃、エステはハーピーが根城にしている大木まで進まず

引き換えす、それはハーピー達が攻めにこない事、エステ達を誘い出すための

『囮』だった、もちろん……大木までエステ達が攻め込めばハーピーの大群が

エステ達を襲い被害がでた……その点に置いて、エステの判断は正しかった


そしてエステとエルフ達が村に戻り、エルフ達に村で待機しているはずの

スティナに付いて聴いた時……エステは青ざめた顔をしながらスティナ達が

寝ている休憩家に走り入る


するとそこにはココとエミがおり、寝ているスティナ、背中に傷をおっている

ミヤが仰向けに寝て、その横にハンナが寝ている


「これは……一体、何があったんだ?」


エステの質問に座って看病をしていたココがこの現状について小さな声で話をする

それを聴いたエステは驚いた顔をしたり、悲しい顔をしたりと驚きを隠せないで

いた、それは自分が村にいなかった事による被害と……自分がこの目で確認し

助けることができなかった悔しさ


「……そうか、それでスティナが倒したと言う

 クライムとか言う奴は今どこにいるんだ?」


「それが……私がミヤさんを運んだ時には姿がなかったと村にいたエルフ達が

 証言しています……なので、隙を見て逃げ出したのでしょう」


「ってことは……また襲われる危険があるってことか……」


そんな話をしていた時、寝ていたはずの中から1人、起き上がる

それはハンナ、傷もなく当身をされただけの体なので、寝ていたと言うより

ミヤの手によって眠らされていた、のほうが正しい


「ここは……! もう夜じゃないか……あのミノタウロス達は倒したのか?!」


ハンナは慌てながら立ち上がろうとするが、突然立ち上がろうとした性か

立ちくらみをおこし、寝ていた毛皮の毛布の上に座り込んでしまう

それを見たココはハンナに近寄り、事情を説明する


「ハンナさんは途中で我を忘れて……敵味方の区別ができなくなるほど

 殺意に飲まれたみたいで……それを止めてくれたのがミヤさんなんです」


「……まさか、私が……殺意に飲まれた……だと、だからあの時からの

 記憶が抜け落ちているのか……ミヤに悪い事をしたな……」


ハンナはミヤの寝顔を見ながら微笑んでいるが、どこか申し訳ないような

そんな表情をしているのをココはハンナの横顔を見ながらそう思うのだった


それから数時間後……スティナは眼を擦りながら起きると目の前には

笑顔のミヤと申し訳なさそうな顔のハンナの顔、そして片手をあげながら

『よっ』と言ってるエステがいる


「皆さん……無事でよかったです……」


スティナからその言葉を聴いたミヤは少し怒ったようにハンナを指さし

からかうような口調で、嫌味のない笑顔で言う


「ですよねー、このお馬鹿お姉さんのお陰で余計な傷できましたしー」


「それは……本当にすまなかった……あと武器もだよな?」


ハンナは気づいていたミヤの手元に愛刀がない事

それは……どこかで失くしたか、それとも破壊されたかだ

失くしたの方はミヤに限ってありえないとハンナは思っていたので

後者の破壊だ……ミノウタロス如きにミヤの武器はへし折れないと考え

結論は……ハンナ自身の手によって破壊した、だ


しかし、そうだとしてもミヤは笑顔でハンナに言い返す


「武器は何時か壊れる物よ、だってあれは使いすぎて修理もできないし

 補強に使える鉄も鍛冶ができる人間もここにはいない

 だから……『アルインダーナイフ』はここで役目を終えただけ」


ミヤは語るようにハンナに言う……その言葉はハンナの心をどれだけ助け

そして自分の大事な武器を犠牲にしてまで助けてくれた恩を感じる

のだが……ハンナとミヤに限ってそれはない


「やっぱり……錆びた武器じゃさすがにもたないか……しかたないよな」


「うるさいわね! あんたこそ殺意に飲まれて暴れた癖に!」


「それは悪かったな! 今度武器は弁償してやるからそれで勘弁しろ」


「嫌よ! あんたなんかに恩を売られる筋合いはないわよ!」


その喧嘩みたいな光景をスティナは笑いながら眺めていると心配そうにココが

スティナに近寄り小さな声、質問する


「あれって……ほうって置いていいんですか?」


「え? あれは大丈夫、2人の『愛情表現』みたいな物だと私は思うから」


スティナのその言葉を聴いたエステが喧嘩している2人に向かって言う


「おいおい、スティナも客人もいるんだ、『夫婦漫才』はその辺にしておけ」


しかし……エステのその言葉はミヤ、そしてハンナの今の状況にたいして

けして言ってはならない事、だってそれは火に油を樽まるまる1個いれるような

そんな感覚だから


「ふうふ……だと……ふざけるな、こんなチビで言葉づかいもできない

 餓鬼と一緒にするな!」


「そうよ! 私とこいつが夫婦なんて一生嫌、人生を100回やり直しても無理

 それぐらい嫌なのよ!」


普通ならそこでからかうのをやめるべきなのだがエステはその光景が面白いらしく

さらにからかってしまう


「……悪かったよ! 『親子漫才』でどうだ? それならちょうど」


エステがそこまで言葉を発した時にエステはその場にいず、スティナが消えた

エステを探すと……休憩家の端まで吹き飛ばされ、角に頭をぶつけたのか気絶

している、これがゆいつ……この戦い? においてエステの怪我となる


「まったく……何が親子だ、私はまだまだ若いぞ……」


「そういうふうに見られてないんでしょ? お・ば・さ・ん」


「叔母さんだと?! ……もう一度言ってみろ……その髪、切り刻んでやる」


「無理無理、あんた如きに捕まるわけないでしょ」


2人はエステをグー殴り飛ばした後も笑いながら喧嘩をしている

その光景を笑いながら眺めているスティナと心配そうにおどおどしてるココが

長老が休憩家に来るまで続いたと言う 

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