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今できるたったひとつのこと

作者: 光悠
掲載日:2011/03/15

大きな横揺れを感じ ただちにテレビをつけた。

「関西が揺れている」 とっさにそう認識した私の目に飛び込んできたのは信じがたい光景だった。


東北沖で発生した地震から役10分 私が京都にいながら感じた横揺れは単なる余波であった。


次々に映し出される各地の被害状況を呆然と見ていた自分の目頭がふいに熱くなり、涙がこぼれた。


既に奪われたもの


これから奪われるであろうものの大きさ


日常の中で皆無といっていいほど感じることのない、同じ日本人としての連帯感、同胞の命の尊さ、


そういった当たり前のことが、突然蘇ったように自分の頭の中に認識されたのだ。


津波にさらわれ、倒壊した建物を見ていると、自分の体の一部が引き裂かれたような

喪失感を感じずにはいられなかった。


ただ、そういう気持ちがすぐに過ぎ去り、別の世界のことを見るように被災地の映像を見てしまう、

そんな状態に陥ることが今最も恐ろしいと感じる。


そうしない、そうならないために、私は想像し続けようと思う。




もしあの瓦礫の山の下に、一人でも自分の身内、知り合いがいたなら・・・と。









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