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1話 着替えてこい

さて、新しい物語を書き始めました。これからよろしくお願いします!!

三屋狐けふ←めんどくさがり屋なのでどこまで持つか…

 現在、この世界では魔王の脅威きょういが無くなったため超平和な、生活が送られている…はずだった。

 今でこそ魔物の襲撃はないのだが、3年前まではそれが日常であったため、国から魔物退治として、魔王討伐として、冒険者になるために徴収ちょうしゅうされる人が多くいた。だが、今その脅威きょういがなくなった途端とたんそのような人は、一気に無職となった。その際、強いものは護衛として雇われたが、それでも職が足りず、職にありつけなかったものの一部が暴動化し、山賊となるものが増加した。さらに、多くの国々はそれに対して、一切対策をしなかった。そのため、暴れる生物が魔物から人に変わっただけだった。"人々の中では魔王の封印=魔王はいなくなった"なのだろう。魔王は封印されただけで、いつ復活するかもわからないのに。


そして、自分ツギは今、短剣使いとして魔王を封印まで追いやった経験を活かし、ギルドからの依頼やそのような人々から貴族や市民を守る生活をしている。


『なに、ぼけーっとしてるんだ?過去の英雄さんよ。』

「もー、急に後ろから話しかけてくるの、やめてよ。」

彼は、弓使いのローク。一緒に魔王に挑んだパーティメンバーだ。そして、魔王の封印を終えた後、このフラードの街でギルドマスターをしている。

『どうせぼーっとしているなら早く準備して、1秒でも早く出発できるようにすればどうだ。』

自分は何も答えなかった。何故なら今回の依頼は全く乗り気になれないからだ。今回の依頼内容はこうだ。"隣街へ行く商人の護衛だ。"内容だでけならともかく、なぜこんなに嫌かというと…

『もう用意はできてるぞー。カツラとメイド服だ。早いうちに着替えておくんだぞ。』

そう、メイド服を着てでの仕事なのだ。

「なんで、自分がこんなものを着なきゃダメなんですか?」

『依頼主からの願いだ。どうやら、大物を雇っていることを気付かれたくないらしい。仕方ないだろ。』

確かにそれは一理あった。大物を雇っているということは、それだけ大切なものがあるということ。ようは、それを狙い成功した時には大きな利益が出ることを示すことになる。そして、利益が出るならその分狙ってくるやつも増える。ただ、一つ疑問が残った。

「じゃあ、ロークお前も楽しそうにしているのはなんでだ?」

ロークの顔が明らかに引きつった。図星だったのだろう。

『な、何でもない。は、早く着替えてこい。そうしないと帰ってきた時お前にギルドの宿使わせないぞ。とりあえず、俺は2階の食堂で飯食ってくる。着替えたら来い。』

(あ、逃げた。)

返事は明らかに焦りが含まれていた。だが、ギルドの宿を借りれなくなるのは嫌だ。何故ならロークがギルマスなので、宿代を払わなくていいようにされているからだ。さらに、食堂も無料で使えるためこんな美味しいものを逃したくはなかった。

(はぁ、仕方ない着替えるか…)


一度部屋に戻って、ロークから渡された変装セットを見た。まず、黒い髪のカツラだ。今の自分の髪色がオレンジ(地毛)なのを考えると、落ち着いた感じだ。次にメイド服だが、色はカツラの色と合わせたのか明るい黒だ。それによくある感じの白いエプロンがついている。何なら、ご丁寧に頭につけるカチューシャ(?)みたいなやつ付きだ。くそ‼︎


ということで、メイド服に着替えてみた。そして、サイズはピッタリだった。なんとまぁ用意周到なこと…

カツラをしてみると髪の長さはだいたい肩につくかつかないくらいだった。


「さてまあ全てをきたわけだが、怖くて自分の姿を見れねぇ。でも、見ないわけにはいかないか…」

恐る恐る鏡を見てみる。すると、そこには可愛いメイドがいた。まあ、元の身長が高いから、違和感はあるけどね。

「これが自分なのか…」

驚きのあまり、声が漏れてしまった。鏡のメイドの口も一緒に動いた。そういうことらしい。

(これで、ロークに近づいてもバレないのでは?そうと決まれば、行ってみるか。)

そして、食堂に向かうことにした。

4章までは、ボーナス(?)で2日ごとに投稿します。その後は2週間ごとです。


「ほんとにいけるのか?」by??

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