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月光鬼語  作者: ゆにお
1/2

正回転

お楽しみください!

真夜中頃に目を覚ますと、裏庭にあたって只ならぬ人の声。


「たのもう、たのもう! 真剣勝負に参りました」


おでこにハチマキを巻いた女子生徒二名が日本刀を構え、切っ先を向かい合わせている。


「見届けお願い致しまする!」


片方の女子生徒がそう叫ぶと、両者は稲妻に姿を変え、斬り合いを始めた。


刀がぶつかり合う、カキン、カキンという音。そのたび、火花が飛び散り、イガイガの星がこちらへ飛んできた。

星がおでこにぶつかり、皮膚が裂けて血が出た。痛いったらない!


「きみたち、勝負なんかやめないか! 争いなんて、実にくだらない」


するとふたりは動きを止め、同時にこちらをパッと向いた。まるで般若の形相だった。

そして、刀を振りかぶると、こちらへ突進してきた。


「きええええええーーーーいッ!」


――斬られるッ!


しかし直前で、女子生徒たちが前のめりに倒れた。その頭に隕石が降ってきたからだ。


「うちの生徒たちが、ご迷惑をおかけしました。おてんばぞろいで困ったことです」


星空に裂け目ができて、けむくじゃらの真っ赤な手が降りてきた。

手は、気を失った女子生徒2名をむんずと掴んで回収した。


《fin》

次回で完結します〜

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