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前書き
この作品は一度死んだ十人の男女が、生還を目指してゲームを行う物語です。
具体的なルールについては、作品内で述べるものとしますが、少しこの作品を読むについての注意点を挙げておきます。
物語中の主な舞台は、呼吸、睡眠、食事、排出など現実世界とほぼ同じ原則の下で成り立つ疑似現実世界です。その世界の中でプレイヤーたちは、互いの正体を暴きあい、支給された銃で他のプレイヤーを撃っていきます。この疑似世界の中では、即死という概念はなく、ゲームオーバーとなったプレイヤーは一分三十秒の猶予が与えられ、その後に存在が消滅していきます。その際、流血などの表現は全くありませんが、銃で他人を撃つという行為そのもの嫌悪感を示される方は、この作品を読まないことをお勧めします。
また『汝は人狼なりか』というゲームを参考資料として使用しましたので、似ている場面も出てきますが、あくまでオリジナル作品ですので予めご了承ください。