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ガラスの花  作者: でぃごとてぃーだ
1/1


桜のようにひらひと


雨のようにはらはらと


ガラスのように砕けられたら


あなたの知らない所で


私は空へ飛び立てたら


いいな



枯葉のようにひらひらと


雪のようにはらはらと


不協和音のように砕けられたら


良かったのに




なんでなんで 来るのよ


こういうのを世間では


なんて言うんだっけ


そう あなたは「間が悪い」






ねえ どうしてそんなことを言うの


消えないで 砕けたりしないで


君は一人しかいない


僕はまたひとりぼっちになってしまう


どうかそんなこと言わないで


また一緒に花を星を見よ


そう言っていたのに


君は僕の前で笑顔でガラスのカケラになった




もう一度で良いから君に会いたいんだ


君の残したガラスのカケラで小さな女の子を作ったよ


ガラスの花の髪飾りと君の好きだった白と黄色のワンピースを着せたんだ


気に入ってくれたらいいな





ガラスのように砕けていった君の最後の笑顔が


とても とても 淋しそうだったんだ


ねえ どうしてあんな顔をしたの


教えて



教えてよ





ねえ





♢♦︎♢♦︎



今,男のハルは「sionn」というガラス細工屋をやっているそうです。


店の名「sionn」は花の名前で「君を忘れない」という花言葉を持っています。


♢♦︎♢♦︎


私が初めて「sionn」に行ったのは15歳の時だった。


飴細工とは違う暖かいような輝きを放つガラス細工に私は一瞬で心を奪われた。そして店内に飾られていたガラス細工の女の子に目が惹きつけられた。ずっとその細工を見ているといつの間にか横に店主ハルが居た。

「可愛い…私、これ好き…」と溢すと彼は「ありがとう。これね、僕の初恋の子が遺してくれたガラスで作ったんだ。」



なんで…



それから「こっちにおいで」と言って紅茶を淹れてくれた。


私は小さな声で呟いた。

「…もう良いのに」


「?」






「ごめんなさい」



「なんで謝るの? 」



その時はそれしか言えなかった…



♦︎♢♦︎♢




私は今、「sionn」で助手をしています。といっても会計とハルの世話をしているだけですが…


もし,この店に来て下さったらお茶と飴細工をご馳走します。

そして私達の友人になってくれませんか?


あなたのご来店をお待ちしています。












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