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1-3

島にはフェリーしかたどり着けない。


港のフェリー乗り場は存在は知っていたけど、使ったことはなかった。


さあ行こうか


ん?社長は社長室にいるんじゃ

まさかの私のとなりにいました。


フェリー乗り場にフェリーが入ってきた。

島からあれは中学生だろうか楽しそうに駆けてきた。

後ろから部活の顧問の先生だろうか、生徒をたしなめている。


おい 

社長は言う。

ボサボサしてないで速く歩け


なぜにそんなに速足になるのさ社長


わからないまま遅れをとるまいと急いだ。

客室に二番手くらいでたどり着いた。


早く荷物を窓側に置け!

イライラした社長がおっしゃる。


チッ

とか思いながら荷物を置いたくらいに大量のオバ様がたがキャーキャーいいながら客室に入ってきた。


あら〜こちらは窓側があいてないですわ

向こうに行きましょ


オバ様軍団は離れていった。

社長がボソッと


島に着くまであのお姉さん方に囲まれたかったか?


いやいや 首を横にふる私


なら 毎回速足だな フェリーはな椅子取りゲームだからな社長が言った。


フェリー内でアナウンスが

出向したようだ。


おい 社長が言った。


まだ何かバトルがあるのだろうか?


速足だったから喉乾いたろう?


いやそんなに


いいからついて来い


強引に自動販売機まで連れて行かれました。


そこにはシュワシュワが、社長がカードでシュワシュワを二本買い、受け取るのはもちろん下っ端の私。

うん キンキンに冷えてやがる手が保たない。


服の裾でビールを持ちながら社長から連れ出されたのは甲板。


こっち来い と社長から言われるがまま低い鉄棒のような部分に腰掛けた。


いつのまに買ったかわからないが社長から唐揚げ棒を渡され、なんて用意がいいんだこの社長は。


プシュとビールを開け二人で乾杯。


夕日を見ながらビールを流し込む。

この場所はなオレの特等席なんだな

社長が言った。


夕日の逆光で社長がハリウッド俳優に一瞬見えた。


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