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ふたりの魔法使い  作者: 柴零
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非日常

「急にどうしたの?」


走りながらユイが問う。


「あなたが気絶してる間にどれだけの魔獣が入り込んだか分からないの!外の様子を確認しないと!」


「!!!それって…まさか…」


玄関に辿り着く2人。

そっとドアを開ける。

そこに広がっていたのは、日常では考えられない景色だった。


「なによ…これ…」


グリフォン以外にも様々な魔獣が街中に溢れており、家が壊されたり火災が起きているところもあった。

魔獣に気づかれないようにそっとドアを閉める。


「まずいわね…今の状況調べようにもこの数は…」


「数…は、分かりそうにないけど、もしかしたらテレビで状況が少しは分かるかも…?」


そう言ってリビングに走るユイ。

テレビのスイッチを入れるが、停電していているのか電源が付かない。


「ダメだっ…あ、スマホ!」


急いでポケットからスマホを取り出し、リアルタイムのニュースを出す。

そこには、急に出現した謎の生物…魔獣達の事が沢山報道されていた。

SNSでも様々な書き込みがされているようだ。

広範囲に渡って被害が出ており、政府は日本全国に対し建物から出る事は極力禁止しており、自衛隊が救助と謎の生物との戦闘中となっていた。

海外にも出現の可能性有りで、各国も対処できるよう戦いの準備をしていると書いてある記事もあった。


「そんな…」


「ユイ?」


あまりにも日常とかけ離れた非日常が、急に目の前で起きたユイは腰が抜けてその場に座り込んでしまった。


「ユイ…その様子だと相当な被害が出ているわね…」


「この世界は終わりだ…何もかも無くなってしまう…」


頭を抱えながらユイはその場にしゃがみ込んだ。


「ちょっと!ユイ!まだ諦めちゃダメよ!」


「……」


「ねえ、ユイ聞いて。さっきユイが見たっていう黒い生き物…私たちの世界ではマヒシャと呼んでいるわ…」


「…ま…ひしゃ…?」

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