序章
高校生です、日本語があまりにも自信ないのでよろしくお願いします。
絶望な三畳の部屋。
唯一怯えながらも、自分を騙せる暗い部屋に籠る見た目四十代の男。ただひたすら違法動画まとめサイトを表示しているスクリーンの前でいくつも人々の願望を具現化した物語のタイトルをスクロールし時間を潰していた。
いったい、いつからこうなったのか、いつからこの部屋にこもったか、高校も童貞も卒業して、別にインキャでもなかったのになぜ、、、
一瞬で彼の頭によぎったのは彼の今までの行い、それはあまりにも微笑がましくて、楽しくて、
愚かであった。
散らかった狭い部屋の中で彼は雄叫びしながらさらに周りを見苦しい光景にした。マウスをゴミが積め込んだパンパンな袋の山に投げつけ、舞い上がったホコリが部屋中に漂った。太陽の光を拒んで静寂で暗い部屋にさらに息苦しい濁りが加われた。立ちすくんでいるその男の乾いた頬に一筋の冷たさが伝った。
「誰が好きでこんな風になってんだ。」
男の一言が部屋中に低く響き渡った。誰にも救われず、救われるわけがない。機械的な社会のシステムに不要だと判断された存在。一部の若い愚か者どもが崇高だと謳われる存在。親に見捨てられ、恋人に失望され友人から関わったとすら認められたくない存在。もはや誇りを持ちたいぐらい彼は悲しく思った。
「もしやり直せるのであれば、、、」
当然、誰も反応するわけなく、何の変化も起こらなかったが。神様のせめての慈悲に、彼を眠りにつかせた。倒れ転んだ傍にあるスクリーンの端に細く小さい四文字が表示されてた。その四文字は彼のユーザーネームであり、人生の象徴であった。
そして、スクリーンの光が消えると同時に、部屋に人の温もりが消えた、、、
貴重な時間を割って作品を見ていただきありがとうございます。
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