表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透明仮面  作者: 昨壁弱人
1/2

序章

高校生です、日本語があまりにも自信ないのでよろしくお願いします。

 絶望な三畳の部屋。

 唯一怯えながらも、自分を騙せる暗い部屋に籠る見た目四十代の男。ただひたすら違法動画まとめサイトを表示しているスクリーンの前でいくつも人々の願望を具現化した物語のタイトルをスクロールし時間を潰していた。

いったい、いつからこうなったのか、いつからこの部屋にこもったか、高校も童貞も卒業して、別にインキャでもなかったのになぜ、、、


 一瞬で彼の頭によぎったのは彼の今までの行い、それはあまりにも微笑がましくて、楽しくて、


愚かであった。


散らかった狭い部屋の中で彼は雄叫びしながらさらに周りを見苦しい光景にした。マウスをゴミが積め込んだパンパンな袋の山に投げつけ、舞い上がったホコリが部屋中に漂った。太陽の光を拒んで静寂で暗い部屋にさらに息苦しい濁りが加われた。立ちすくんでいるその男の乾いた頬に一筋の冷たさが伝った。


「誰が好きでこんな風になってんだ。」


 男の一言が部屋中に低く響き渡った。誰にも救われず、救われるわけがない。機械的な社会のシステムに不要だと判断された存在。一部の若い愚か者どもが崇高だと謳われる存在。親に見捨てられ、恋人に失望され友人から関わったとすら認められたくない存在。もはや誇りを持ちたいぐらい彼は悲しく思った。


「もしやり直せるのであれば、、、」


 当然、誰も反応するわけなく、何の変化も起こらなかったが。神様のせめての慈悲に、彼を眠りにつかせた。倒れ転んだ傍にあるスクリーンの端に細く小さい四文字が表示されてた。その四文字は彼のユーザーネームであり、人生の象徴であった。


 そして、スクリーンの光が消えると同時に、部屋に人の温もりが消えた、、、

貴重な時間を割って作品を見ていただきありがとうございます。

もしよろしければ、ご感想も残してくれたら非常にうれしいです。(具体的だと助かります)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ