章の合間のお話
ご感想を待っております。
ここは、悪国ソーレンス王国の隣の国、
ロイスバーン王国
ーその国の冒険者ギルドー
その日も私はいつも通りギルドの受付をしていました。
騒がしい人で溢れかえっているギルドですが今日はいつも以上に騒がしいです。
なんでも、隣のソーレンス王国で騎士の大量殺人があったそうです。
それも城壁の中で。
正直、私含めギルドの皆さんはデマだと思いました。
何故ならあの国で城壁内に入れるのは選ばれた者だけ、
はっきりと言うならその国の方針に賛同したくそ野郎どもだけです。
獣人族を亜種族と呼び虐げ、皆殺しにするという方針に。
それでも実力のある者ばかりですから多くの国に戦争を吹っ掛けられても滅びなかったんですけれど。
そんな実力者揃いの国で騎士の大量殺人なんて出来るわけがないんです。
ですから皆さんも本当だったらいいな、ぐらいの感覚で話していました。
間に受けているわけが無かったんです。
ゾワッ
突然、ギルドの温度が急激に下がったような気がしました。
ですが、すぐに違うと気づきました。
これが殺気の類だと言うことは。
皆さんも感じたようですぐに静かになりその発生源のドアを見つめていました。
私も荒くれ者の多い冒険者ギルドの受付ですからいつでも反撃できるようにしました。
何故そこまでするか、理由は簡単です。
死ぬと、そう感じたからです。
中には気絶している人だっていますし、テーブルの下で震えている人だっています。
それが大多数です。
戦闘態勢に入っている人は死線を潜り抜けてきた猛者だけです。
そして、彼は入っていました。
「すみませーん。冒険者ギルドってここで合ってる?」
軽い感じで彼は入って来ました。
「・・・ここが冒険者ギルドですが、何かご用でしょうか?」
私含めギルド一同誰も気を抜けませんでした
彼が入って来たことにより、より一層空気が冷たく、そして重くなったからです。
彼は何処でも売っているような黒い服を着ていましたが、持っている物が異常でした。
それは、大量の剣。
それもソーレンス王国の紋章が入った、
すなわちソーレンス王国騎士の大量の剣。
「冒険者ギルドに入るために来たんだけど」
この、子供のような男が事件の犯人だということを物語っていました。
すなわち、ソーレンス王国の戦力を劇的に低下させた原因を作った化け物だと言うことを。
いやー、遅くなってすいません。
色々あって遅くなりました。
次回から主人公視点での話です。
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