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人生終わったら人辞めてた  作者: 球磨川 享楽
第一目 鬼の誕生
6/12

「さあ、享楽殿、晩餐の用意が出来ていますぞ。」


王様が1番奥の席でそう言ってきた。

周りを見てみると優男と王女様もいた。


「こちらへお座り下さい」


椅子を引きながらメイド長さんが言ってきたから座った。


「さあ皆の衆、全員が揃った。晩餐を持ってこい」


王様がそう言って晩餐が始まった。


「そう言えば勇者殿と享楽殿はどうして我が国が勇者を呼んだのか知りませんでしたな」


晩餐の最中王様が突然そう言った。


「確かに知りませんね」

「何でなの?王様」


優男と俺は国王に聞いた。


「何故我が国が勇者を呼んだのかと言いますと、我が国は獣王に滅ぼされようとしています」


魔王じゃないんだ。そこは。


「理由は領地拡大と人族の殲滅だそうです」

「しかもそれに乗っかる様に魔人までもが加担する様に、しまいには同じ人族までも我が国を滅ぼそうとしている始末」


王様は悲しそうにそういった。

周りの者の目尻に涙がある。






嘘だ。


俺の直感がそう言っている。

こっちに来るまでそんな事は分からなかった

それが真眼の力なのだろう。


滅ぼされるの下りは本当だろう。



でも、そのあとは全部嘘。真っ赤な嘘


気持ち悪いほどのな。


おそらく先に仕掛けたのはこの国なんだと思う。そうじゃなければ話が合わない。

すなわち、領地拡大と獣王の民辺りを殲滅しようとしたら返り討ちにあったあたりなのだろう。


出て行こう!

なんか嫌な予感がするから!


そんな俺の思いをつゆ知らず、王の演説は加速していった。


「だからこそ!勇者殿には我々の希望になって欲しいのです!」

「そんな気持ちが…分かりました!僕が勇者の任!しっかりと果たさせて貰います!」


優男は涙を流しながらそんなことを言っていた。ー




良い子は寝静まっている夜更け。

俺はすぐさま出て行くために行動を移した。


気配を絶ち周りに溶け込みながら廊下を歩いていく。

これはジャングルの中で覚えた自信のある技だから見つからない。



そう高をくくっていた。



「どこに行くんだい?享楽君」


そいつはいた



「良い子は寝る時間だろ?」



数時間前に会った時とは雰囲気がガラリと変わっていた



「お前が言えんのかよー、優男」


朝倉 直哉が不気味な笑みとともにそこに立っていた。


「もう一度言うよ。どこに行くんだい?」


「散歩だよ、さんぽ」


そう言いながら俺は優男を通り過ぎようとした。


しかし、


「待ちなよ。別に嘘を付かなくてもいいよ。出て行くんだろ。ここを」


「わかってんなら聞くな」


享楽は立ち止まりながらそう言った


「君の言葉で聞きたかったんだ」


直哉も不気味な笑みを残したまま言った


「じゃあ頑張れよ、ソーレンス王国勇者」

「君も分かってたんだね」

「何がだよ」

「知らないふりはよしなよ。この国が人族以外を根絶やしにしようとしていることだよ」


「そんな事か」

「そんな事、か」


享楽はゆっくりと前に行こうとすると、


「聞かないんだね。僕がどうしてわかっていながら勇者を引き受けたのか」

「興味ない」


「そっか」

「じゃあな」


「またね、享楽君」


今度はしっかりと享楽は歩いて行った


ー僕は人間以外が嫌いなんだー


後ろでそんな言葉が聞こえた


「知ってるよそんな事は」


それが聞こえたのか直哉はより一層笑みを深めた



【名前】朝倉直哉 17

【種族】人族

【職業】ソーレンス王国勇者

【レベル】1

【HP】150/150

【MP】180/180

【スキル】

剣術 (32/50)

真眼 (Max)


【実績】人族至上(三段階)





「こんなの見せられたらわかるっての」


そんな悪態を付きながら享楽は近くで見回りをしていた騎士に近づき、


ゴキッ


騎士の首を折った


そして騎士の持っていた剣とお金らしきものを持って歩いて行った。


そして彼の通った後には様々な死に方をした騎士の屍があった


そして彼ー球磨川享楽ー


その顔には笑みが


鬼のような笑みが


「またな、朝倉直哉っ!」


そう言って城を出て行った




「早く来ておくれ、マッテイルワ」


そしてどこかで彼を待っている者が




なんと、裏があったソーレンス王国。


そして速攻出て行く主人公。



どうなってしまうのか俺にもわからない 。





さあさあさあ、見ってって下さい、


鬼劇の始まり始まり〜。

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