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人生終わったら人辞めてた  作者: 球磨川 享楽
第一目 鬼の誕生
3/12

光を越えた先には、


「おお」 「本当に」 「勇者だ」

「これで勝てる」


白いローブに身をつつんだ多くの人がいた



「ここは、」


そう呟いた


「ようこそ いらっしゃいました。勇者様」


目の前に現れたのは、これまた白いドレスを着ている女だ。

こいつが言うにはどうやら俺は勇者らしい。


「それで、どちらが勇者様ですか?」


と、思ったら違う可能性があるようだ。

俺は隣を見た。

そこには学校の制服に身をつつんだ優男がいた。

さっきの声は俺ではなくこの優男が言ったらしい。

俺も冷静ではなかったという事か。


「君の名前はなんて言うんだい?」


優男が声をかけてきた。


「俺か?俺の名前は球磨川享楽。よろしくな優男」


「なら享楽と呼ぼうかな、僕の名前は朝倉(あさくら)直哉(なおや)。松丘高校ニ年生だ。優男って言わずに直哉って呼んでくれないか?」


「分かったよ、優男」


「だから直哉って呼んでよ」


俺は隣の優男を無視して目の前の女に声をかけた。


「それで、どっちがその勇者様?」


「さ、さあ?どちらでしょうか?」


やっぱり分からないらしい。

使えない女だ。


「取り敢えず、お父様の所に行きませんか?勇者が召還できたら連れて来いと言われていますので」


「お父様?」


お父様って、どこぞの貴族か、貴様は。


「お父様はこの国の王です。そう言えば名乗っていませんでしたね、私の名前はルクールェ・ソーレンス。ソーレンス王国の第一王女です。以後お見知り置きを」


如何やら貴族ではなく王族だったらしい。

面倒くさい。


「よろしくねルクールェさん、僕は朝倉直哉って言うんだ。気楽に直哉って呼んでよ」


こいつスゲー、その言葉使いは最悪国際問だー

「はい、よろしくお願いしますナオヤ様」


大丈夫らしい。

て、言うかさっきの会話を聞いていたんだから名前くらいわかるだろ。


「それで、そちらの方はなんとお呼びすれば?」


俺の名前はさっき言ったんだから聞かなくでいいだろ。

聞いてなかったのか?こいつ。


「俺の事は享楽でいいよ。王女さん」


「はい、分かりました。キョーラきゅ、キョーラクさん。」


そういう可愛い子アピールいいから。そういう奴俺、嫌いだから、言わないけど。

まあ、お隣は違うらしいけどどうでもいい。

それより、


「面倒だからとっとと連れてってよ。王様の所にさ」


こっちは色々混乱してるんだから早く終わらせたい。



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