表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

最後の一本になった剣を抜いて、構えた。


正直、構えているので精一杯だ。


「いくぜ」


ジェイスがそう言った瞬間に視界から消えた。


「後ろかっ!」


俺は剣を後ろに薙ぎ払った。

やはり後ろにジェイスはいた。

そして、剣が弾かれた。


「よく視覚からの攻撃に反応できたな、本当に人間か?」


「俺も、よく反、応でき、たと思、う」


これも真眼のお陰だけどな。

さっきの蹴りが反応できなかったのは残念だけど問題はない。

それよりもさっきよりも体力が消耗している方が問題だ。


「これで、最後にするよ」


俺は剣を鞘に納め、腰に持っていった。

最速の剣技、抜刀術の構えだ。


このまま殺しあってもジェイスが纏っている電気のせいで俺の身体は壊死する可能性がある。

予想だが俺の体力が減っているのもそれを回避するために身体が回復させているからだ。


「そうか、ならこれで仕舞いだな」


俺は神経の総てを切ることに集中した。


殺意すらも捨て、




ただ切るために。





殺陣技、一迅



「ガハッ!」


俺の剣は紙一重で届かず、肩から斜めに切られた事だけは理解できた。


そして、視界が暗くなった。






ジェイスside


これで最後だとか言って剣をしまった瞬間に

ギルドに入って来た時から出していた殺気が消えたと思ったら今までの経験がこいつを殺せって言い出した。


だから警戒して死角から突っ込んだのに気が付いたら小僧の剣の刃が眼の前にあった。


俺の獣人としての身体能力と雷光を掛け合わせた速度に追いついた。

獣人でも反応出来ない速度に。

雷光の能力で体力が奪われた状態で。


この二つのせいで手加減も出来ずに切っちまった。

多分死んでない筈だ。


死んでないよな?



仕方ねー、ローゼに回復魔法でもかけてもらうか。


まさかこの迅雷のジェイスと言われた俺の全力に一太刀浴びせるたぁ

本当に人間か?こいつ。


神話に出てくる鬼神だと言われても信じれるわ。



本当の鬼神だったら死んでるだろうけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ