転生[3]
「話戻すけどさ、オレの情報が削除されたって言ったよね?どういうこと?」
「あー、それね?」
はいはいと女署長が頷いた。
「リンクシステムとかあなたの個人情報なんかね。軒並み全部ジャンク情報で上書きされてたの。リンクシステム自体も物理的に壊されてたわ」
「……」
「よくある事、とは言わないけど想像はつくわ。元のあなたが何者だったのかは知らないけど、彼はこう言いたかったのねきっと。『中のひとなどいない』って。だからその証拠になるようなものを一切合切全部処分した。そんなとこだと思うの」
「……そうか」
ラビは女署長の言葉に、何かひっかかるものを感じた。
そしてラビ自身「できすぎてる」とも感じていた。だが動けない身で今考えても仕方ないのは明白であって、それ以上に追求はしなかった。
「それで、このご大層なギブスはいつ外してくれるのさ」
メンテナンス中のボディの場合、中の人を目覚めさせるのは最後にやる事。つまり、もう本来は問題ないはずなのだ。
つまり、ラビが未だに拘束されているのはおそらく作業上の理由にすぎない。
だったら、もう外してくれてもいいはずだとラビは思った。
「身体の方はもういいみたいね。もう逃げないって約束してくれればいつでも外してあげるけど?あと法的手続きかな」
「逃げない、厳密には逃げられない。身体変わったばかりなのに無茶できないよ。ところで法的手続きって?」
「あら、意外に冷静なのね」
「これでも元エンジニアなんですよ。アタマが理系なんで」
「本当に理系なの?てっきりアスリートかと思ってたわ」
「まさか。なんの知識もなしに軍用ドロイドのセットアップなんかできないよ」
「なるほど、そうね」
ふむ、と納得したように女署長も頷いた。
「法的手続きっていうのはあなたの身元証明よ。データがないんだもの」
「データ?別にシステムが逝ってたって指紋やら何やらとれるデータはあるだろ?市民台帳とつきあわせればそんなもの」
中央政府には知られていない事だが、ロディアーヌには市民台帳がある。福祉の二重取り対策やら労働力の確保のためのもので、ルークの管理下にあるが、ロディアーヌの警察署長は市役所のトップでもある。つまり女署長の権限であれば閲覧も照合も普通にできる。
しかし。
「指紋や痕跡……うん、あればいいんだけどねぇ」
困ったように眉をしかめる女署長。ふと誰かが来たようでそちらに顔を向け、何か目配せしてまた戻ってくる。
「やっぱりだめね」
「ダメって何がさ」
「指紋、血痕反応、体毛、老廃物、何ひとつ残されてないって。工場時代のものらしい古いものはあるらしいけど、近年のらしい反応は徹底的に消されてるそうよ」
「まさか、その犯人とやらの?」
「ええ、たぶんね」
「イヤな奴だな。気持ちがわからんとは言わないけど」
ふうっとラビはためいきをついた。さすがに、そこまで徹底的に過去の自分を全否定されたのは正直ショックだった。
「本人の口からの自己申告じゃダメ?さすがにもう隠しても意味ないし。それに行き場もないし」
「行き場がない?」
「足がつかないように、あの部屋以外はとっくに全部引き払ってるからね。口述から裏付けとってもらう以外にないわけで……」
「ちょっと待ちなさい」
ラビは素直に言ったつもりだったが、女署長の方は別の意味で納得できなかったらしい。
「あの部屋で寝泊まりしてたっていうの?アレ控えめに見たって研究室か何かでしょう?あんな人間味のない部屋で?」
「いや、だって、あの医療システムは優秀なんだよ?何かあればその場で即刻チェック入るし」
言い訳をするラビだったが女署長の方は「ダメダメ、全然ダメよそれ」と言わんばかりに首をふった。
「なんて生活してるのよもう!自分が女の子だって事をもう少し自覚なさい!ありえないわよそれ!」
「いや、だから繰り返しになるけど『女の子』じゃないし。そもそも」
「だまらっしゃい!」
ビシ、と女署長はラビの前に指をつきだした。そして妹の方を見た。
「ミミ、あんたラビさんの面倒みたいって言ってたわね。本当にちゃんと見られる?」
「できるよー」
にへらぁ、と楽しそうな目がラビに向けられる。ビクッとラビは反応する。
「ミミ。あんた変な子だけど弱い者いじめはしないわよね?信じて任すんだから裏切るのナシよ?」
「うん、わたしの妹だと思って徹底的にお世話するよ!」
「……」
なぜか自分の方を嬉しそうに見るミミに、ラビは内心冷や汗をかいていた。
なぜに、そんな嬉しそうな顔をする?
なんかやばくないかこの子?
「あのねミミ。わたしはあんたの例の能力をラビさんと組み合わせたいのよね。つまりコンビ組ませたいの。そこんとこも考えてよ?ラビさんが『わたしこの子イヤ』とか言い出したり、何も言わなくてもあんた見てビクビクしてるようだったらお話にならないんだからね?わかってる?」
「ん、わかった!」
「ほんとに大丈夫かしら?」
「わたし、お姉ちゃんを困らせる事はしないよ。ちゃんとやるよ」
「……」
この姉妹の会話は怪しすぎる。
激しくラビは不安を覚えた。
だが自由を取り戻すまではどうしようもないのも事実だった。またこの変な妹にしても、確かにとんでもなくやばそうな感じはするものの、なぜか命をとられるようなタイプの危険は感じなかった。
とりあえずラビは、じっと我慢の子だと心に言い聞かせた。
「ミミ」
「なに?お姉ちゃん」
「ラビさんの拘束をどうするかは任せるわ。たぶん私よりあんたの方がいいと思うから」
ふと、ミミの笑いに少しだけ真顔が混じった。
「え、わたしにそこまで任せちゃうの?警察のお仕事なんでしょこれ?」
「だから何?」
「ほら、わたし、ただの『みんかんじん』だしぃ、せきにんとかわかんないよー……あいたっ!」
女署長はためいきと共に妹の顔にデコピンをすると、
「シリアスな時までぶりっこすんじゃないの!」
「おねえちゃん、いたいよー」
「本来できる事をやらないでサボってばかりの子には、いい薬でしょう?」
「あうー……」
痛そうに額を押さえているミミを一瞥すると、女署長はニヤリと笑った。
「心配しなくても、ちゃんと臨時だけど公務員扱いになってるわよ。あんたもラビさんもね」
そしてラビの方を見ると、
「こんな妹だけど見捨てないであげてね。私は執務室にいるから、いざという時はコレ無視して呼び出してくれてもいいから」
「はぁ」
それだけ言い残すと、女署長の姿がラビの視界から消えた。足音とドアの音がして、気配そのものもやがて消えていった。
「……ふむ」
しばらくして、ラビは小さくつぶやいた。
そのつぶやきに、なぜかミミが反応した。
「お姉ちゃんの事信用できない?」
「え?いや、そんな事はないけど?」
首をかしげるミミを見て、ラビは否定した。
「今なんか考え込んでたじゃない?」
ああ、それかとラビは苦笑して、
「いや、署長さんってああいう人だったんだってね。もっとガチガチかと思ってた」
「ほんとはガチガチだよ?ラビちゃんの事よっぽど信頼したんだね。なんか、おうちにいる時みたいに態度がゆるくなったもん」
「ふーん」
そういうものだろうか?ラビはいまいちピンとこなくて眉をしかめた。
ミミはラビを拘束し続けるつもりはないようで、やがてごそごそと何か操作をはじめた。
「ちょっと待ってね。メインキー、解除コード……ウンオッケー、それっと」
ぱかん、ぷしゅっ、などと圧搾空気が抜けたり気密の外れる音がいくつか響いた。そして、
「お」
「きゃっちー」
突然支えのなくなったラビは床に落ちそうになったが、間一髪でミミに抱きとめられた。
「さ、このままベッドいくよー」
「は?いや歩けるって」
ああん、ダメダメとミミは首をふった。
「暴走の危険はなくなったかもだけど、まぁ今夜いっぱいは自由がきかないよ?明日になったらだいぶマシになるから、とりあえずは感覚とか、ゆっくり慣らそう?」
いや、そんな事はとラビは言いかけた。だが、もがこうとしたのに身体が全然動いてない事にもすぐに気づいた。
「あはは、がまんがまん」
「……」
ミミはラビを励ましている。その笑顔には特に他意はない。
だがラビとしては、別に動けない事が不安だったのではない。
いかに外見少女とはいえラビの中に入っているのは老人である。単なるエンジニアで荒事の経験もなかったが、重ねた歳月ゆえの図太さも持っていたし、反面ずっとひとりであったがゆえの特有の皮膚感覚も持っている。
その皮膚感覚が、無防備でミミとふたりでいる事について危険を訴えていた。
この娘はおかしい。合理的な説明ができないが、だがやはりどこか普通ではない。
悪意は感じない。だが、少しでも早く対等な立場になって話す必要があるとラビは思っていた。
ミミの方はというと、そんなラビの警戒に気づいているのかいないのか、楽しげにラビを仮設ベッドに寝かせた。しっかりとシーツをかけると、椅子をどこかから持ってきてベッドサイドに当然のように座った。
「何か知りたい事とかある?別に今でなくても教えてあげるけど、何か聞きたいんじゃないの?」
「聞きたい事と言えばてんこもりにあるんだけど」
どうやら首から上だけは何とか動くようで、ラビは顔をミミの方に向けた。
ラビは、たくさんある質問の中から、なるべく無難な方の質問をしてみる事にした。
「間違ってたら失礼でごめんなんだけど、きみ本当にあの署長さんの妹か?どちらかというと実の妹というより、一番気を許している可愛い妹分って感じがするんだけど」
「!」
ミミはビックリしたように目を丸くして固まった。そして少しして、うっふふふと楽しそうに笑い出した。
「暗示、効いてないんだ?」
「へ?」
「すっごいじゃん!」
「は?え、あ、暗示?」
ラビの内心にゾクッと嫌な予感が走る。完全に踏み込んではいないが、何かとんでもない地雷を踏みかけたような気がしたのだ。
「うん、わたしはお姉ちゃんの実の妹じゃないよ?住民登録見ればわかる事だけど、私生児を義妹にした事になってるよ。書類操作したのはわたし自身だけど」
「そう」
内心サーカスの綱渡りの気分で、ラビは慎重に言葉をつなぐ。
「あーごめん。なんか踏み込んじゃいけないプライベートに踏み込んじゃったみたいだね。この話忘れ……」
「ううんダメダメ、もう逃げたって遅いよ?」
うっふっふー、と目を細めてミミは笑う。ビクッとラビは反応した。
嫌な予感が、無意識にラビを震わせている。
地雷を踏まないようにソッと足をよけたのに、その地雷に逆にむんずと足を掴まれてしまった。
こうなっては確かにもう遅い。
やめてと地雷本人に言ったところで、にこにこ笑いながら大爆発されるのがオチだろう。
「別に怖がらなくていいよ?確かにわたしはお姉ちゃんの本当の妹じゃないけど、お姉ちゃん大好きだし、お手伝いも自分からしてるんだよ?」
「む?」
何を言いたいのかラビはわからず、思わず首をかしげた。
そんなラビにミミは言葉を続けた。
「わたし、実はこの国の人間じゃないの」
「おや、やっぱりか」
「やっぱり?」
「なんとなく、な。髪と目の色の組み合わせとか全体の印象とか、この国の人間ぽくないなってな」
「……」
「何?」
「いやぁ、ラビちゃんってするどいんだねえ。暗示も効かないみたいだし、ヒーローより捜査官の方が向いてない?」
「ほっといて。そもそも暗示って何?」
「それは内緒」
ミミは苦笑すると、さらに話を続けた。
「ちょっと事情があってね、ひとりでいたところをお姉ちゃんに拾われたの。うちの子になる?って」
「……なんか色々と端折ってるって気はするけど、まぁ状況はわかった」
「あはは」
「しかしそうか、スティカの人だったのか」
スティカというのは、この星の近隣の星系にある、ちょっと変わった惑星国家の事。高い技術をもつのだけど、エリダヌス教という古い古い宗教を今も守り続けていて、すぐ隣に銀河連邦の中枢があるというとんでもない立地条件でありながら、その連邦のほとんどの国とつきあいがない。そんな国だ。
そのスティカとこの国は、数千年ものつきあいがある。ケンカしたり仲良くしたりと長い時の間には色々あり、この国の血脈にもかなりスティカが混じっている。
たとえば髪の色。特に根拠はないが、むかしこの国には銀髪は非常に少なかったという。銀の髪、イコール異星の血というわけではないが、逆にスティカは銀髪が多いので、特に驚くべき事ではない。
そんなスティカであるが、数十年前まではケンカの時期だった。つまり小競り合いをあちこちでやっていて、そこそこ軍事会社が儲かり、そこそこ戦費が使われていた。
まぁ、この言い方でもわかると思うが、この二国間でいうところの戦争は、国をあげてのスポーツ大会に近いものがある。無人機や機械化兵などでぶつかりあうわけだけど、敵味方ともに人間の死者を出さないようになっていた。で、表でボコりあっているうちに裏で交渉が行われ、そこそこのところで手打ち。両国の戦争の実態とはつまり、そんなものである。
だが当然、一般人の目線だとそうはいかない。
混血して二代もたてば外国人とは見なされないので問題ないが、さすがに生粋の異星人となれば話は別。戦争が始まるとどうしても暮らしにくくなったり、問題が起きる事も当然ある。
つまり、だ。
いかにも外国人という容姿のミミはおそらく、そうした経緯で保護されたのだろう。
さて、話を絶対に戻そう。
「んー、外国人っていうのは事実だけど、わたしスティカ人じゃないよ。住んでた事はあるけどね」
「え、そうなのか?でも連邦じゃないだろ?珍しいな!」
「……ひどい言われようだねえ連邦」
「いいじゃん。おまえ連邦人じゃないわけだし」
「なんでそう思うの?」
「根拠はないな。なんとなくだ」
「ふうん。ま、正解だけど」
クスッとミミは笑った。
「ちなみに後学に、どこの国か聞いていいか?」
外国人というだけでも珍しいが、スティカでも、連邦ですらもない外国人なんて、もはやこの国にはミミしかいないかもしれない。それほどに珍しい存在だった。
だから当然、ラビは気になったわけだが。
「んー、わたしの所属?法的な所属ならスティカでもいいけど?」
「いや、そうじゃなくて生まれた国さ」
「……もう滅びちゃってるし、たぶん知らないと思うよ?」
「そうなのか?」
「うん」
「ごめん、よけいに興味がわいた。イヤじゃなかったら教えてくれないか?」
「……わかった」
ミミはその時、なんとも不思議な、透明な笑みを浮かべた。
「わたしの故郷は……トゥエルターグァ。銀河のあまねくアルカイン族のはじまりを司った、銀色の国だよ」
「……へぇ、そりゃまた」
ラビが驚いたように目を見張った。
「知ってるの?」
「国名はさすがに聞いたことないね。でもアルカインって確か連邦語で人間の事だろ?」
「正しくは、ヒト型霊長種の事ね。あとアルカインは古エリダヌス語よ、連邦なんかの言葉にしないで」
「そうか、悪い」
ミミの反応に謝りつつ、ふとラビは思った。
確かにこの国にもスティカにも、連邦にいい印象をもたない者は多い。しかしそれにしても、ミミの嫌悪感が強すぎる気がした。
(……ふむ)
だがとりあえずラビは、その違和感を胸にしまっておいた。
おそらく、それは深い意味がある。だが指摘するのは今ではないと思った。
そんなラビの内心をよそに会話は続く。
「あのね、わたしがお姉ちゃんの本当の妹じゃないのは内緒なんだよ?誰にも言っちゃダメだよ?」
「わかった」
あっさりとラビは答えた。特に他意もなく、素の返答だった。
「誰にだって個人的事情はある。オレにもあるし、そもそも個人的事情というのはオレ的にはあまり重要じゃない。まぁ、それが事件に関係するなら別だけどな」
「ふーん。正義の鉄拳ラビちゃんとしては、お仕事以外の事にはあんまりきょーみないんだ」
「その言い方にはちょっと刺を感じるけど、まぁそんなところかな」
どこか不満気なミミに苦笑したラビだったが、次に続いたセリフには顔色を変える事になった。
「ま、それもそうか。正義の味方になりたかったんだものね。求めるは倒すべき『悪』で、他人の個人的事情などに踏み込むのは自分のおしごとじゃないって事かー」
「!?」
その瞬間、ラビは言葉を失った。
なんの事はない一言のはずだった。自らヒーローになるような人間に対するイメージとしても「正義の味方になりたい」なんてのは誰でも思いつく理由、というか、ほぼステレオタイプ的なもののはずだった。
しかしミミのセリフにはそういうものとは異なる、何か得体のしれない裏側があるようにラビには思えた。
だからこそ、ラビは絶句したのだ。
そして、そのラビの顔を見たミミは、いたずらっぽく「ニヤリ」と笑う。
「あは、これで少しはきょーみ持った?」
「……まさか」
確証はない。
それに警察関係の方には、ラビの情報はほとんど流れてないはずだった。
なのに、この娘はどうしてそこまで知っている?この情報量の矛盾はどういう事だ?
「……」
ラビの脳裏でいくつかの仮定が出てきた。
たとえば、実は警察もラビの事を詳しく知っている可能性。
この場合、警察は何か面倒な仕事をさせるとか、とにかくラビのコントロール権を握りたいのだろう。ラビの違法性を握っておきカードにしておけばいい。いざという時に今度は違法性を盾にする戦法に切り替えられるし、本当にラビが敵に回ったならば合法的にこれを逮捕、動けなくしてしまう事もできる。
またあるいは、警察でなくミミ本人の方に何かがあるのかもしれない。
例のファンクラブの男の件もそうなると怪しくなる。最悪のケースだと、ラビの元の身体の処分やら何やらを全部やったのは実はミミという可能性だって否定できない。男に責任をおっかぶせてすべての過去を抹消してしまったわけだが、ラビをラビとして効率よく取り込むためにはその方がよいと考えた可能性だって充分にあるだろう。
これは確認の必要がある、ラビは顔に出さないよう留意しつつ内心思った。
「……」
だが、そんなラビの鉄面皮なんてミミにはお見通しらしい。
「うふふふ、わっかりやすいなぁ」
かわいい、とかラビの鼻を指先でつっつくと、さてとため息をついた。
「ま、わたしの事は後でゆっくり調べてね。別に逃げも隠れもしないから。
それよりラビちゃん、どうして今頃になって警察やルーク団がラビちゃんに近づいてきたかわかってる?」
「……いや」
おかしい気はしていたが、ラビはそれについての情報は持たなかった。だから素直にそう答えた。
ふむ、とミミがどこか真剣な顔で頷いた。目が笑っていない。
どうやらここから本題らしい、そうラビは感じた。