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 目が覚めたらいつもの自分の布団と少し硬めの枕。左手を伸ばせば届く距離にパソコンが置いてあって、その横に長年愛用してきたヘッドフォンが少し雑に置かれているはず。なのに。


 手を伸ばした先にはマウスどころか机もなくて、宙を泳ぐ手。

 そういえば天井が見えない。二段ベッドの底が見える。覚ええないけど間違えて人ん家で寝てたっけ。だけどそんな考えも、ある友人の声ではっとさせられた。


「まーだ寝ぼけてんのかよヒロ。早く慣れろよな」


 もうこの世界の住人気取りかよ、リク。こいつは慣れるのが早すぎるだろ。硬い枕の所為かこの世界での朝は辛い。身体を起しても頭がズキズキする。


「昨日の夜カナンの歴史ずっと語ってた奴誰だよ」


 夜更かししたのに何でこいつはちゃんと起きれんだよ。目覚ましもないのによ。なんて目で訴えながら言葉を返した。

 窓の近くの机を見るとリクが朝食を持ってきていた。通りでいい匂いがするはずだ。この学校の料理はお世辞にもおいしいとは言えない。だけど、オレが今まで食べてきた冷凍食品やカップ麺に比べたら温かみがあって、好きだ。


「今日は実戦だってよ」


 どっからそんな情報仕入れてくるんだよ。そういや昔から、こいつは情報に関しては怖いくらいになんでも知ってたっけ。

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