同好会設立と更なる部員
今回は改めて二人部員が増えて同好会も本格始動へ!
私、上原星花は新たに同好会に入ってくれることになった彩葉ちゃんと話していた。
「そう言えば彩葉ちゃんって何組なの?」
私はなんとなしに聞いてみる
「3組だぞ」
「って事はシステム科なの?」
ひかは驚いた様に言う。
「あぁ、一人でパソコンを触ってたら得意になっただけだがな」
「そうなんだ」
私は彩葉ちゃんの意外な特技に驚いていた。
「はい。人数も3人みたいですし大丈夫そうですね」
一通り申請書に目を通していた栞会長はある一点を見て眉をひそめる。
「同好会名って前に持ってこられた時はバンド同好会だった気がするんですが…」
「あ、えーと3人で話し合って決めたんです」
「そうなんですね、なら大丈夫です。」
「それって…」
私は思わず聞き返す
「オッケーです!」
「良かった〜」
栞会長はフッと笑みをこぼす
「そう言えばうちの学校って他にはどんな同好会があるんですか?」
「えーと、ここ桜ヶ咲にはジャズ同好会に、リボン同好会に、"こけし同好会"に"流しそうめん同好会"、"焼き菓子同好会"、"学校アイドル同好会"ね」
「そんなにあるんですね」
「えぇ、ここまで同好会活動が盛んな学校も少ないと思います」
私は納得した。
「取り敢えず部室の鍵です。角部屋なので多少狭いかもですが、同好会の規模が大きくなれば別の部屋に移動もできますから」
「分かりました」
私は鍵を受け取って生徒会室を出る。
「ありがとうございました」
ドアを閉めると私は歩き始めた。
私とひか、それに彩葉ちゃんは部室へと向かっていた。
「部室って何処なの?」
ひかが聞く。
「えーとなんか端の方の部屋らしいけど……ここか」
「本当に一番端じゃねぇーか」
彩葉ちゃんがツッコむ
「アハハ…」
ひかが苦笑する
ガチャッ
私は部室の鍵を開ける。
「おぉ~意外と広いし綺麗」
「最近まで何かの部室とかが使ってたのかな?」
私の言葉にひかが返してくれる。
「ここが部室になるのか」
彩葉ちゃんが興味津々に部室を見回す
こうして私達の同好会は本格始動となった。
~次の日~
「えーと皆さんには取り敢えずお互いに自己紹介してもらおうか」
家庭科の先生が突然提案する。
「えぇぇっ」
クラスのあちらこちらから驚きの声があがる
「それじゃどうぞ」
先生は気にせずに進める。
私は立ち上がる。でも
(誰に自己紹介すれば……)
当たり前だがひかは私の事知ってる。となると……
「あれ?」
私はみんながワイワイ自己紹介している中で一人座ったままの子が居た。
髪はショートボブな感じで髪の両サイドが猫耳みたいにハネている特徴的な感じで、なおかつ小柄なのもあってより可愛さが増している気がする。
「ちょっと良いかな?」
その子に私は話しかけてみる。
「ひゃっ、あ、えーと、私は今里玲奈って言います……」
「玲奈ちゃんって言うんだー、私は上原星花よろしくね」
「よ、よろしく……」
(あとは……)
「玲奈ちゃんは何か得意な事とかってあるの?」
「えーと、お姉ちゃんがバンドやってて……それでギターは得意ですけど……」
「えっ!?そうなの」
私は驚く。
「良かったら放課後とかにまた話せないかな?」
~放課後~
「それで話と言うのは……?」
私は玲奈ちゃんと共に屋上に来ていた。
「もし良かったらさ、私達の同好会に入ってくれないかな?って」
「同好会ですか……」
「うん!そうなの。バンドの同好会なんだけどギターが出来るって言ってたでしょ」
「う…うん。でもみんなと合わせたりなんてした事無いし」
「大丈夫!うちの同好会は合わせると言うより、同じ音楽が好きな子で集まれたらな〜くらいな感じだから心配無いよ!」
私は心配を払拭する為に同好会を作った理由を説明した。
「そう、ですか?」
「そうだよ!」
私は元気良く返事する。
「明日は集まり予定だから来てみたら?」
「じ、じゃ、明日部室に行ってみます…ね」
玲奈ちゃんは少し緊張した面持ちで言った。
~次の日~
「で、来ない訳だが」
彩葉ちゃんは私を疑うように見る。
(ちょっそんな目で見ないでよぉ〜)
私は彩葉ちゃんの視線に緊張しながらも言う
「どうしたんだろう?」
私は思わず口に出す
「教室には居たよね?」
ひかが思い出すように言う。
「うん。居たよ」
「だったらまだ教室に居るかもだし行ってみたら?」
こうして私達は教室に向かった。
~一方教室~
「うぅ、私って大事な時に限ってなんでこうなんだろう」
私、今里玲奈は教室に居た。本当は誘われた同好会に行ってみようと思っていた……だけどいざとなると心配になって結局何時ものように教室で一人ギターを抱えていた。
私は昔から人と話すのが苦手で、お隣さんが来ただけでもお母さんの後ろに隠れるようなそんな子だった。
そして今でも学校では余り話せずに居る。
(本当は変わりたい……"みんなとツナガリたい"って思ってるのに)
コンコン
「ひゃっ!?」
急に教室のドアを叩かれ私は変な声を出す。
「玲奈ちゃん居る?」
「星花ちゃん!?」
「ドア開けるよ」
私は咄嗟にギターを前に出して体を隠す
「玲奈ちゃん……?」
星花ちゃんはギターに隠れてビクビクしている私を見て驚いている。
「その……いざ行こうと思ったら心配なっちゃって……話す時だってボソボソってなっちゃうし……星花ちゃん達に迷惑かけちゃうんじゃないかって」
「大丈夫!迷惑だなんて思ったりしないよ」
星花ちゃんは優しく言ってくれる。
「一ついいか?私も話すのは得意じゃねぇ。どちらかと言うと苦手だ。でも…星花やひかとは不思議と自然に話せるんだ。だからお前も大丈夫だと思うぞ」
(やっぱり入ってみるべきだよ!)(いやいや入っても結局辛いだけだよ)
心の中で2つの感情がぶつかる。
(でも…一歩踏み出すなら今なんじゃ)
「私からも一つ良い?」
ひかと呼ばれている子が口を開く。
「私はどんなことでもまずはやってみようって思ってるの。ギターだって使わずに埃を被るよりも練習して少し出来るようになった方が気持ち的にも後悔しないし良いでしょ。まぁ簡単に言ったら"しないでやらないって諦めるのは無し"って事かな。」
(しないでやらないって諦めるのは無し……そうだよね)
私は軽く深呼吸をする
「わ、私も…その……同好会に入っていいですか……!」
物凄く久しぶりに大きな声を出した。自分でもビックリするような声を。
「うん!大歓迎だよ」
星花さんは嬉しそうに言う。
(ふぅ。良かった……言えた)
「じゃあ紹介しとくね。私は知ってると思うけど星花、上原星花!で、隣にいるのが幼馴染で琴吹光ちゃん、光だからひか、あと反対に居るのが宮瀬彩葉ちゃん」「よろしくね」「よろしくな」
私が安堵していると再びドアが開かれた。
「私もその同好会、入れてもらえる?」
それは私が見知った人だった。
「茜ちゃん!?」
「「「え?」」」
星花さん達は驚いた様子でこちらを見ている。
「あ、えーと、家が隣で小さい頃から一緒に遊んだりしてて、その……お姉ちゃん的な感じと言うか」
「そうなんだ。えーと名前は?」
「あ、ごめん!私は2年の木下茜、よろしく!」
茜ちゃんはピースサインをする。
「でも、何で急に?」
私は聞いてみる。
「うん、いやただ……」
~数分前~
私木下茜は上機嫌で廊下を歩いていた。
「ふふ〜ん、"何か楽しい事ないかなぁ〜?"」
『その……いざ行こうと思ったら心配なっちゃって……』
(玲奈の声だ)
私は声のした教室を覗く。
すると玲奈の他に3人の女の子が居た。
話を聞いているとどうやら同好会に誘われているようだ。
玲奈がどう返事をするのか興味本位で様子を見ていると…
『わ、私も…その……同好会に入っていいですか……!』
幼馴染の私でも初めて聞く声だった。
玲奈がここまで声を出すのは珍しい。
(これは何か面白そう)
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「って訳よ」
茜ちゃんは経緯を話してくれた。
「え〜となんか楽曲の経験とかってある?別に無くても良いんけど」
「あー楽曲かぁ…中学の時は吹部だったから楽譜は読めるけどペットしかしたことないなぁ」
「ペット?」
星花さんが首をかしげる
「あぁ、トランペットの事。吹部ではそう略すの」
「へぇーそうなんだ」
星花さんは納得したようだ。
「まぁ、楽曲は玲奈にギターを教わろうかなぁー」
「わ、私!?」
私は思わず大きい声を出す。
「うん。だっていつも聞いてるけど玲奈のギター上手いもん」
「そ…そうかな」
改めて言われると照れる。
「まっ、とりあえず部室行こうか」
星花さんは手招きしている。
ひかさんと彩葉さんも何処か安心したようにフッと微笑んでいた。
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「ガールズバンド同好会へようこそ!」
私、北澤星花は部室へと戻ってきて言う。
「よ、よろしくお願いします」「よろしく!」
玲奈ちゃんと茜ちゃんが挨拶する。
二人は幼馴染らしいけど性格は真逆で、玲奈ちゃんは内気で話すのが苦手だけど、茜ちゃんはめちゃくちゃ明るくて"ギャル的"な感じ。
でも幼馴染だからこそ玲奈ちゃんも茜ちゃんに対しては結構話している気がする。
私がそんな事を考えていると……
コンコン
「見学したいのですが…」
「!?」
私は部室のドアを開ける。
そこには小柄な子が居た。
髪を短いサイドテールにしていて、前髪を"リボンの付いた髪留め"で止めている。
「見学良いですか?」
その子が聞いてくる。
「は、はい」
私はそう答えるのが精一杯だった。
最後までお読み頂きありがとうございます
今回は一気に部員が増えました!
そして最後の見学希望者は一体誰なのか!?
次回もお楽しみに!




