表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

同好会設立と出会い

今回は同好会を設立するためにもう一人の部員を集めます!


「さてどうしようか」


私は部屋で一人考えていた。


ひかにああは言ったが生徒会に入ってる友達に聞いたら同好会を設立するには最低でも3人は必要らしい。ちなみに部だと4人らしい。


今のままじゃ、私とひかの2人だけだから足りない。


「ねぇ、ひかどうしよう〜>


私はトークアプリでひかに聞く。


<取り敢えずダメ元で生徒会長に聞いてみたら?」


続けてひかから首を傾げる猫と?マークのスタンプも送られてくる。


「うん。行ってみる>


私は返信して寝ている犬のスタンプを送るとスマホを閉じた。


~次の日~


「部又は会員の欄に2人しか名前がありませんが?」


私はさっそく生徒会室へと来てうちの生徒会長、中西栞先輩に渡していた。


ちなみに髪型はボブカットにしていて前髪をリボンの付いた髪留めで止めていて可愛い。あと背は私の方が高いんじゃないかってくらい小柄。私もクラスだと真ん中だし、ひかより少し低いくらいなんだけど……


まぁ、それはさておき


「あ…え〜と、やっぱり二人じゃ……」


「ブッブーです!」


バン!


会長は勢い良く机を叩く。


「っ…!」


声にこそ出していないが痛そうに手を上下に振る。


私は笑いそうになるのを何とか堪えた。


「ま、と、とにかく3人集まったら来てください」


会長は見られてた事に気付いてか、少し恥ずかしそうにしながら言う。


「は、はい」


私は生徒会室を出ようと背を向ける。


「でも、バンド同好会と言う案は凄く良いと思います」


「えっ?」


私が振り向くと会長はもう作業に戻っていた。


ちなみにバンド同好会は私が仮で考えた名前だ。



「はぁ」


私は教室に戻ると溜息を付く。


「もう一人誰を誘えば良いんだろう…」


「うーん。まぁもしかしたらこの中に楽器をやってる人とか居るんじゃない?私みたいにさ」


ひかは自分の事を思い出してか言う。


「確かに」


「でも、星花がここまで本気になるとは思わなかったよ。」


「そう?」


「だって中学の時は窓から部活の活動を見てるだけだったのに、まさか自分から始めるなんてさ」


流石は幼馴染。私の事をよく見てくれてるんだなと感心してしまう。


「だってラノベでもアニメでもドラマでも高校生って言ったらやっぱり部活とかして青春!みいなイメージあるじゃん」


「やっぱりそう言うのに流されたんだ」


「あと、ひかと…ひかと何か一緒にやりたかったから」


照れくさくなった私は途中から少し小さい声で言う。


「えっ」


ひかは驚いた様に目を見開いている。


「だって昔からひかは習い事とかで忙しくて一緒に出来る事、お互いの共通の好きな事とか無かったし」


「確かにね」


キーンコーンカーンコーン


丁度チャイムが鳴って会話が終わった。

 


~放課後~


「じゃそろそろ帰ろうか」


自動ドアを出て私は言う。


まだ4月上旬なのもあって6時過ぎでもほぼ真っ暗だ。


「そうだね」


私とひかと学校帰りに駅前の商業施設に買い物に来ていた。


偶にこうやって二人で買い物をする事もある。


まぁ商業施設と言っても田舎の小規模な商業施設で専門店は100均や薬局、文房具屋、服屋とか数個だけで後は空きテナントかガチャガチャコーナーになっていて、それ以外はスーパーだけの小さい施設だ。


商業施設の前には広場があって真ん中にはからくり時計がある。


そんなこんな帰ろうと駅の方に歩いていると広場の端の方から楽器の音が聞こえてきた。


「ねぇ、ひか何か聞こえない?」


「本当だね」


私は左右をキョロキョロとする。すると広場の端のベンチで誰かが座って何かを弾いているのが見えた。


「あそこ!」


「本当だ。しかも…うちの制服じゃん」


私とひかはその子の元へと行く。


するとその子は髪を団子にしていて、弾いていたのはベースのようだった。


「ねぇ、ちょっと良い…かな?」


「なんだ……ってお前、生徒会室で何か話してた」


その子は驚いた様にこちらを見ている。


「見てたの!?」


私は思わず聞き返す。


「偶然だがな」


その子は思い出すように答える。


「所であなたの名前は?」


宮瀬彩葉(いろは)だ」


「名前は女の子ぽい」


言動は男の子感もある感じだからつい言ってしまった。


「う、うるさい」


「ご、ごめん」


「で、何が目的なんだよ?」


「え?」


私は一瞬意味が分からず聞き返す。


「だから普通私みたいにぼっちでベースを鳴らしているやつに話しかけようとは思わねぇだろ」


「なんとなく?」


思わず誤魔化してしまった。


隣ではひかが呆れたように私を見ている。


だけど彩葉ちゃんは違っていて……


「ふっ、なんだよそれ」


小さく笑っていていた。


自然に私とひかも笑う。


結局今日は誘わずに帰ることにした。


でも次の


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り私とひかは教室を出ようとしたその時だった。廊下に見覚えのある子とすれ違った。


「彩葉ちゃん!?」


私はつい大声で言ってしまう


「げっ……久しぶりに登校したらこれかよ」


「久しぶり?」


~その後~


「えぇ!?不登校だったの!?」


「声でけぇよ」


「ごめん」


私はとっさに謝る。


あれから私達は屋上に移動して話を聞くことにした。


「あと不登校じゃねぇよ。週に2回は来てるぞ」


彩葉ちゃんは更にツッコむ


「それにしても彩葉ちゃん、やっぱり言動は男の子ぽいけど可愛い」


あの時は暗かったのもあって分かりにくかったが、タイツも履いていて何と無く陰キャラなキャラによく居そうな感じだ。


「だからうっさい」


そう言う彩葉ちゃんは耳までほんのり赤くなっていた。


もしかして可愛いって言われるの…慣れてない?


「それはそうと今日は私達が作ろうとしている同好会、バンド同好会に入ってくれないかなと思って声をかけたんだけど……どうかな?」


中々話を切り出せないで居た私に変わってひかが言ってくれる。


「そうなんだよ〜人数が足りなくて…彩葉ちゃんはベース出来るみたいだし」


「私は入るつもりは無い」


「それはなんでなの?」


私は聞いてみる。


「私はみんなと一緒に活動するのが苦手なんだ」


「要するにコミュニケーションが苦手って事だよね」


ひかが言う。


「あぁ。話しかけられても「うん」とか「確かに」とかしか言えないし、何したら良いか聞きたいけど…声が出なくて…どんどん置いてかれて。それが嫌で学校にもあまり来なくなったんだ」


「昔はさ私もそんな感じでだったよ。でもひかが居たから変われたんだよ」


「そうなのか?」


彩葉ちゃんが意外そうな顔でこちらを見ている。


「私とひかは幼馴染で、私が話せないで居たら輪に入れてくれたり、私が何か言おうとしてるのに気付いたら話を振ってくれたりね」


「へぇ、そうなんだな」


彩葉ちゃんは少し羨ましいそうに私とひかを見ている。


「それで、やっぱり同好会に入るのはダメ?」


「だからさっきからいってっ…」


「置いていったりしないよ!それに来れる日だけでも良いし、バンドみたい上を目指す!みたいな感じじゃなくて、みんなで緩く出来たらってだけなんだけど……それでもダメ?」


彩葉ちゃんは私とひかを交互に見たあと溜息を付くと言った。


「分かった。入ればいいんだろ」


彩葉ちゃんはほんのり耳まで顔が赤くしながら言う。


「彩葉ちゃんありがとー!」


私は思わず抱きつく


「くっつくな離れろー」


こうして部員が揃った。





最後までお読み頂きありがとうございます!

今回は気付けばかなり長編になってしまいました。

そして夕方の街で彩葉ちゃんに会う展開は個人的には夜のクラゲは泳げない的な感じで音楽系作品らしいのではないかな?と思い入れてみました。

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ