ドラムとギターから始まる同好会!
今シリーズは今まで書いてみたかったバンドシリーズです!書き慣れないので変な部分もあるかも知れませんが温かい目で応援して頂けると嬉しいです。
「はぁはぁはぁ山の上はキツイよぉ」
茶色がかったボブカットを左右に揺らし、前髪の星の付いた髪留めを揺らしながら、私北澤星花はただひたすら道を登る。
そんな私の通う事になる桜北高校は山側にあるから登校するだけで一苦労だよぉー。
そんなこんなで学校に着いた私は校門をくぐった。
色んな声が入り混じって聞こえる中、私はやっとの思いで教室に入ると教卓にある座席表を見る。
「私の席は……真ん中の後だ」
ガララ
椅子を引いて座れる
「ふぅやっと着いた〜」
私は机に突っ伏す
「中学と変わらないね、星花は」
「ひかじゃん!」
私の前の机に座ってたのは、私の幼馴染で親友の三木光ちゃん。
グレーがかった髪のツインテールが特徴で、下の名前が光だから私はひかちゃんて呼んでるの。
「同じクラスだったんだ」
「そうだよ」
こうして私の高校生活が始まった
「疲れた〜」
私はベットにダイブする。
部屋は何か特別なものがある訳でもなく、勉強机とベッドとクローゼットと小さな棚くらいの普通の女子高生だ。
昔から目立った特技も無く、自ら話しかけるのはひかくらいで余り目立つような子じゃなかった。
学園祭の役決めでも断れず"流されるように"任されたりする方だ。
例えるなら"クラゲ"だろうか。
でもそんな私を変えるために高生に入学したのを機に髪留めを付けてみたりしてみた。
まぁ、今日もひか以外とは話さずに終わってしまったが……
「何も変わってないじゃん」
私は放っていたスマホを手に取ると見る。
スマホにはYouTubeが開かれている
「おぉ?」
あなたへのオススメと言う項目に表示されていたアニメに私は釘付けになる。
「見てみよっと」
私は再生してみる。
内容は私と同じ高校生になったばかりの女の子が質屋で見つけた星の付いたギターでバンド活動を始めるという物だった。
「放て!響け!明日へ走り抜けて」
そのバンドの曲が流れる
「音楽かぁ」
私が音楽に興味を持った瞬間だった。
~次の日~
「ゲホゲホ」
私が2階に居ると庭から母の咳き込む声が聞こえてきた。
私は取り敢えず庭に出てみる事にした。
「何してるの?って…えぇ」
庭の端にある物置の前には羽根が取れた扇風機やら空気の抜けたボールやら破れかぶれの座布団などetc
「ちょっと物置を掃除しててね」
そう言いながら母は物置の奥から物を外に出していく。
「えーと、お?」
「お母さん何かあったの?」
お母さんの反応に私は思わず聞く
「いや〜これが出てきたのよ」
そう言ってお母さんが物置の奥を指さす。
中に置かれていたのはドラムセットだった。
「ドラム?」
「そうよ。お父さんが大学生の頃に買ったって行ってたわ」
「へぇ」
そのドラムは多少の埃こそあれど、かなり綺麗だ。
お父さんは私が4歳の頃に亡くなったらしく、余り記憶は無い。
「でも、もう使わないわよねぇ〜」
お母さんは考えるように顎に手をやる
「星花やる?」
「へ?」
私は唐突な提案にポカンとする
「いいの?」
「えぇ、私はもうしないし、売ったり、捨てるのは勿体ないからね。使ってくれるならその方が良いわ」
こうして私はドラムを貰った
トァン!
私はスネアを鳴らす
「あーまた間違えた」
私は物置の中でドラムを触っていた。
ドラムスティックはお父さんの遺品の中にあったらしくお母さんが持ってきてくれた。
やはりリズム良く叩くのは難しい。
手が当たって違うのを鳴らしちゃうのだ。
「でも、諦めたらそこで終わりだよね」
「ふんす」
再び気合を入れて私はバチを握った。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って放課後になる。
私は帰ろうと階段へ近付いた…その時だった。
上からギターの音色が聞こえてきた。
「誰……だろう?」
ゆっくりと階段を登っていくと、音は屋上から聞こえているようだ。
ガチャッ
少し屋上のドアを開けて外を見る。
「ひか!?」
私は思わず声を出す。
ギターを弾いていたのはひかだったのだ。
「星花!?見つかっちゃったか……アハハ」
ひかは驚きと恥ずかしさを含んだ表情をしていた。
「そうだったんだ」
私は驚いていた。
ひかは去年からギターをやってたらしい。
「あと、最近は動画サイトにも上げたりしてるんだけど…」
ひかはスマホの画面を見せてくれる。
そこにはチャンネル登録者数5万人超えのアカウントが映し出されていて、投稿されている動画は全てギターで演奏された物だ。
「凄い……」
私は食い入るようにスマホを見る。
「ちょっと良いかな?」
私は半ば引っ張るようにひかと屋上を後にした。
「ちょ、何処まで行くの?って星花の家じゃん」
「そうだよ。こっちこっち」
私は庭の物置に案内する。
「えっ、ドラムじゃん」
ひかは驚いた様に言う。
「うん。元々お父さんが使ってたやつみたい」
「へぇ。凄い…」
「ちょっと聞いてて」
私は椅子を出すとドラムセットに跨る。
トントン、ドドンパドンドドン!
覚えたてのリズムをリズム良く鳴らす。
ひかは信じられないと言う目でこちらを見ている。
私はひかのほうに戻ると言う。
「私、ひかと一緒にバンドとかやってみたい!」
ひかは少し迷ったように言う。
「ごめん。習い事とかネットの活動とかもあるから……無理かな」
「えぇ…」
私はその時ある案を思い付いた。
「じゃあ同好会って言うのはどうかな?」
「同好会?」
ひかは不思議そうに聞いてくる
「うん!だったらバンドと違って集まれる日だけ集まればいいし」
「だったらまぁ…良いよ」
こうして私達の新たな同好会が始まった。
最後までお読み頂きありがとうございます!
今作は自分が今まで書いてみたいと思っていたバンドのお話です。ただ普通のバンド話は一杯あるので今回は最近ハマっている虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から着想を得て、同好会内でバンドを組むというお話です。恐らく今までに無い物語になるのではないかと思っています。ちなみにバンドリ!と夜のクラゲは泳げないと言うアニメも参考にしてたりします。まぁ楽器との出会いは"質屋"ではありませんが……
次回以降もお楽しみに!




