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バイト、初めました。

私が実際に経験したことを元に書きました。

アルバイトや仕事でミスをして落ち込んでいる方。

そして、自分は社会不適合者なんじゃないかって思っている人に読んでもらいたいです。

大丈夫。あなたよりやばいミスをしている人、ここにいますよ。

四年前、初めてバイトをした。

十六歳だった。

家の近所にある飲食店。昼は定食屋、夜は居酒屋を営んでいる。

店先に貼ってあった求人票に「高校生歓迎」と書かれているのを発見し、すかさず店に飛び込み、働きたい胸を伝えた。

後日、面接の機会を貰えることになったのだが、僕は面接に身分証と履歴書が必要であることを知らなかった。

「履歴書持ってきてないのか。学生証も?」

「え、ごめんなさい。いるんですか」

「うん、もう仕方ないから出勤初日に持ってきてね」

「履歴書ってなんですか」

面接官である店長は眉間に皺を寄せ、頬を指先でポリポリかき苦笑する。

「うん、履歴書あげるから書いてきて」

店長は机の端に置かれていたクリアファイルから、未記入の履歴書を取り出した。

「はい、これあげる。いつから入れそう?」

「いつからでも大丈夫です!」


高校生だから昼間は学校があるので、シフトは夕方がメイン。

バイト初日も夕方からだった。

「よろしくお願いします!」

初日のメンバーはホール二名、キッチン三名、僕を合わせ六名。全員学生。

最初に声をかけてくれたのはキッチン担当の林くんだった。

「よろしくー。更衣室に制服置いてあるから着替えてきちゃって」


面接の申し込みをしたときからかっこいい制服だと思っていたし、着てみたいという願望もあった。

予想通り、制服を着ると自分がこの店の一員であることを存分に感じられ、テンションが上がる。

黒シャツに黒のスラックス。そして店名が書かれている紺色のエプロンとコックシューズ。

職人みたいだ、かっこいい。


「A卓の唐揚げやって」

「待って。その前にこっちやらないと」

「それはあとでいいって」

キッチンには慌ただしく指示が飛び交い、ホールからはお客さんの賑わう声が聞こえる。

僕の初めての仕事は皿洗いだった。ホールの人から忙しく運ばれてくるお皿やらジョッキを洗う。

油を落とせばあとは食洗機が全部やってくれると林くんから言われていたが、実際、どのくらい洗えばいいのか皆目見当もつかない。

でも、皿は洗い場に溜まっていく。

結果、焦った僕は開始から一時間もせずに皿を割り、シフトが終わる二十二時頃には合計で五枚の皿を割った。

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