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枕の下に 希望の上に(7)

旅工房

旅行に行くと

滑らかになる筆先

半径三キロの世界では

頗る退屈で

半径十キロの世界では

顔色をリバーシ

半径二十キロの世界では

迷惑と調和を図る




旅行に行くと

滑らかになる筆先

一瞬しか会わない

その広大な領域を

ちゃんと自由だって言おう

机の上に緑茶

窓辺の椅子

物思いに耽るのは

やっぱり贅沢なんだ




旅行に行くと

滑らかになる筆先

自分の中に無い物は

当たり前という

固定観念からの距離

見ない聞かない

そして知らない

定義された物から逸脱して

触れた後は

水溜りが水星になる




旅行に行くと

滑らかになる筆先

移動しながら

動かして貰う景色

気になったら

種を植えて増殖率を試す

木になったら

葉を描いて落葉率を試す

手書きのメモ帳を

黒に染めて




旅行に行くと

滑らかになる筆先

帰り着く前に

荷物を持って歩く

余韻を残す行為に

本当は

意味なんて無い

無い事を有る事にする為に

創作者が居るのなら

最適解を求める社会に

意味なんて無いは失礼か




旅行に行くと

滑らかになる筆先

抑揚を付けて

逆さにした後

部屋に閉じ込める身体

窓を開けて

窓を閉める

アウトサイダー炭酸多めで

悪ふざけしながら

頼みたくなる理由と

消失感も伴う楽しいは

滑り台の下

目の前にある

その手を握って




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