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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
ビーストバレー編
70/70

第六十八話 村の中へ

短いかもしれませんが…

久し振りに投稿します!

「お前達はテッケイルという男を知っているか?」


それは直樹達がビーストバレーへ来る目的となった知人の名前だった。


「知ってる!そもそもここ(ビーストバレー)に来るきっかけになった人だ」


質問には直樹が真っ先に答えた。それを聞いた虎の獣人だけ嬉しそうな表情と悲しそうな表情が混ざった表情になっていた。他の獣人は?を浮かべながらやり取りを見守っていた。


宮本は時間が経って冷静になり直樹に「すまん」と一言告げてから離れるように言った。直樹は宮本の目を見て大丈夫だと思いそれに従った。良平は知らない間にいなくなっていた。


直樹達が落ち着いたのを見ると虎の獣人が口を開いた。


「それでだが、ここに来たのはそう言うことでいいのか?」


ここで言うそう言うこととは、魔物退治と言うことだと判断した直樹は4人の方を見て黙って頷いた。そこで良平を見つけたが、良平は智哉の後ろにいて口を塞いでいた。


智哉は虎の獣人がテッケイルが言っていた友人と知った瞬間にツッコみたいと思った。そのタイミングをほぼ把握している良平は智哉がツッコム前に動き出したと言うことだ。これは直樹達の中で良平しか出来ない仕事で間違いないだろう。


そこに触れる直樹ではなく見なかったことにして話を続けた。佐東は智哉の肩に手を置き何やら喋っていたが直樹には聞こえなかった。宮本はキャシーの方を見ているだけで気付いていなかった。


「それで…俺らは中に入ってもいいのか?」


「ああ!ようこそ!アルケネ村へ。俺は村長のガルフだ。よろしく。君達の活躍に期待している」


ガルフは右手を差し出した。直樹も握り返しながら言った。


「それは下手なことが出来ないな。よろしく頼む」


それを後ろで見ていた獣人達は最初にあった険はなく歓迎ムードになっていた。直樹達はここまで従順になっているのは凄いなと思いながら見ていた。


キャシーは終始無言で状況を見ているだけだったが悔しい思いもあった。目の前で訳の分からないやり取りをされた。そして自分に出来ないことをあっさりと父親であるガルフはしてしまった。いや、悔しいだけではなく自信も無くしてしまった。それは直樹達にも原因があるがそれを考えれず全て自分が悪いと思ってしまい目に見えて落ち込んだ。


宮本はそれを離れたところから見ていて声を掛けようかと思ったが直樹達がガルフに続き村の中に移動し、キャシーも他の獣人達と入っていたのでその後に続いた。



村の中に入った直樹達だが村人からの反応は概ね良好だった。村の入り口で受けた攻撃的な感じはなかった。不審な目で見てくる者もいたがそれも少数だった。


村の中央付近に近付くと周囲の家よりも二回りくらい大きな家が見えそこに歩いていった。着くと他の屈強な獣人達はそこで別れ、番兵の2人とも別れた。番兵の2人はどちらも誤解してしまったことを謝っていった。直樹達はこっちにも非があったので謝り、ついでにアイテムボックスに入っていたお酒を渡しておいた。


ちなみに直樹達はお酒は飲んでいない。直樹は1度飲んだが酒に弱く、良平は普通に飲めるがあんまり美味しくないので飲まず、宮本も良平と同じ理由で、佐東は弱すぎてダウンし、智哉は飲みたいと思えないという風になっている。テッケイルに酒の席を勧められてそうなった。


直樹達はガルフに続いて家の中に入りキャシーは最後に入った。家の中も広くリビングみたいなところで腰を落ち着かせた。


「それにしても村にしては結構大きいな。集落っていうのかわかんねぇけどそこそこな規模だぞ」


直樹が座ってすぐにそう言った。ここまで歩いてくるにも入り口から距離があるように感じたし獣人達ともすれ違ったり見かけたりと結構な人数を見たから言えた。


これには良平達も頷いているので直樹だけが思ったことではなかった。


それを聞いて笑みをガルフは浮かべていた。それはガルフがこの村で頑張ってきたこと、苦労してきたこと、懐かしいことなどを思い浮かべたからだ。だが彼はこう答えた。


「俺は『来るものは拒まず去るものは追わず』でいたらいつの間にかな」


その言葉だけを聞くとたったそれだけでここまでなるのか、くらいにしか思えない。直樹達も例に漏れなかった。ガルフの隣に座っているキャシーは何か言おうとしたがガルフを見て何も言わなかった。


「へー。そんな感じなのか」


と、適当に流しているようにしか聞こえない風に直樹は言った。何かを隠しているのか特に言わなくていいものなのかの判断ができなかったから『へー』くらいの反応になった。


「本題なんだけど魔物退治ってどんな感じのことすればいいの?適当に

狩ってくればいい?」


テッケイルの友人と知ってからの直樹の態度は馴れ馴れしいと言っても過言ではなかった。それぐらいでガルフも怒りはしないが親子ほど歳が離れている相手にする態度ではなかった。隣の良平を見るとはこういう態度は好きじゃなかったようだった。



まだまだ忙しいので時間が空き次第執筆します。

迷惑をお掛けしてもうしわけありません

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