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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
ビーストバレー編
68/70

第六十六話 やっと動く

はい。

予約投稿1日ずれてました。

すみませんでした。

今気付きました。


「え?え?え?」


しかし、その水に飲み込まれなかった本人は少し現実から目を背けている間に水に囲まれていてどうなっているのか分からなくなっていた。


流されていった直樹達は服や装備を炎魔法で乾燥させてから戻ってきた。まだ宮本は目を閉じて不機嫌そうな顔でいる。


直樹達としてはさっき流されたことで機嫌を直せと言いたい所だがこっちがふざけすぎた面もあるので特に何も言わずに話を再開させようとしたが、


「いえ、ちょっと待ってください!」


止められた。その気持ちも分からなくはない。直樹達のノリに付いてくるのは普通の人には無理だ。アルフィンは気が合うのか付いてこれていたが今目の前にいる虎の獣人のキャシーに求めるのは酷であった。


それを理解しているので次の言葉を待つことにした。これは宮本もだ。5人がただ黙ってキャシーへと集中している。それに気付いたのか急にモジモジし始めて顔を赤らめていった。


「あ、あのぉ~そのぉ~えーっと…」


「落ち着きなさい」


「あいたっ」


そんなキャシーを見ていて我慢できなくなった男、直樹が行動を起こしデコピンした。宮本も1度落ち着いた為に今回のデコピンは必要なことと考え、止めようとはしなかったが手を見てみると力強く手を握りしめていた。我慢しているのだがいつキレても可笑しくない状態だった。


それを見ているのも面白いのでまた悪戯心が働き、キャシーとただ距離を詰めようとすると良平から睨まれてしまい、肩を竦めながら直樹は元の馬車へ戻った。


「あの、取り乱してしまい申し訳ありません。その、いったいどういう話で纏まったんですか?もう1度仰って頂いてもらってもよろしいでしょうか?」


オドオドとした態度は変わらないがさっきに比べるとマシになったのでそのまま続けた。


「いや、だから、その村に行くって言ってんの。魔物を一緒に退治するってこと」


改めて手短に直樹が言うと次は理解したのかキャシーが嬉しそうな表情となった。そしてその表情のまま頭を下げた。


「ありがとうございます!私が道案内させて頂きますので!」


そんなキャシーを見て直樹達も良いことをしてるなーと言った感じで頷いているが、宮本だけはニヤニヤとした表情で頷いているので恐いと言うよりも気持ち悪かった。


対面しているキャシーもそれが分かるので少し引いているように見えた。直樹達4人は可哀想な者を見る目で宮本を見た。それにすら気付かずキャシーを見ている宮本はもう色々と駄目かもしれないと4人は思った。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


アルケネ村に行くことを決めた直樹達は直ぐ様行動を始めた。


移動をどうするかという話になり直樹が「今まで通り走っていくでいいだろ」と言うとそれならキャシーをどうするかという話になりそうになったがそこは宮本が「俺が背負って行く」と言って誰も反対しなかったのでそう言う話で纏まった。


だが途中でキャシーは自分で走ることができると主張した。だから直樹達も「じゃあ走ってみよう」と言って走らせることにした。


ペースは意図的に自転車で行くくらいまで下げた。最初の10分くらいまでは頑張って付いてきていた。だが20分過ぎる頃には息が上がってどんどん遅くなっていくので1度休憩することにした。


休憩中、息が落ち着いてきたのかキャシーが余裕綽々としている直樹達へムスッとした顔で言ってきた。


「何で皆さんそんなに余裕があるんですか!?私もBランクになってから僅かばかりですが、それでもBランクなんですよ!?」


それには直樹や宮本ではなく良平が答えた。


「それは単純にステータスの差かな。レベル差もあるからそれによるステータス差が凄いんだよ。後もう一つは『気闘』が使えるかどうかだね。『気闘』っていうのはうーん、体術の一つかな」


良平はキャシーに分かりやすいように説明していた。一番相手に説明するのは直樹達の中で良平が上手い。4人は流石だと思っていた。


ただ分かりやすい説明を聞いたからと言って全ての人が納得出来る筈もない。彼女もそうだった。


「レベル差って言われても私は42もあるんですよ!?失礼ながら皆さんはいくつなんですか?」


直樹達はそれに答える為にそれぞれのステータスカードを見た。


―――――――――――――――――――――――

河内 直樹 年齢 17 性別 男 

レベル: 85

種族:人間 天職:魔法剣士

体力:1468

魔力:417

筋力:419(剣使用時さらに9up)

敏捷:294

耐久:423

魔攻:332

魔防:351

属性 炎 風 無

スキル

鑑定Lv8 成長Lv5 統率Lv5 (錬金術Lv2 隠蔽Lv5 盾創造Lv5) 魔力操作Lv8 剣術Lv9 体術LvMAX 見切りLv9 無詠唱Lv8 暗視Lv8 調教Lv1 隠密Lv6 察知Lv6

エクストラスキル

全言語翻訳 生への渇望

称号『異世界人』 『生と死と時空の神の加護』『滅竜者(ドラゴンスレイヤー)

―――――――――――――――――――――――


そこで全員が目を留める部分があった。


「あれ?俺もう17歳になったわ」


「「「俺も…」」」


「俺だけ18歳なんだが!?」


直樹、良平、佐東、智哉は17歳で宮本だけが18歳となった。


「宮本はこっちに来たとき17歳だったからか?俺達っていつ誕生日なんだろうな?」


直樹の疑問はこれからも考えていこうという話になり、とりあえずキャシーの質問に答えることにした。


「俺のレベルは85だぞ」


「84かな」「84だな」「85」「84だね」


「まさか、同年代の人とレベル差が2倍も違うなんて……」


キャシーは直樹達のレベルを聞いてからうちひしがれてしまった。


直樹達は慰めの言葉を掛けることは出来なかった。直樹達から何て言葉を掛ければいいのか分からないからだ。今自分達が同情がこもった声で言うとそれは逆に相手を傷付けてしまうからどうしようもなかった。


しかしBランク冒険者になるだけあってキャシーは心が強かったようだ。今、立ち直りつつあった。そしてさらに直樹達へ質問してきた。


「あの、皆さんのギルドランクは何ですか?」


「ギルドランクはAだな。『グオノット』っていうパーティだ」


今度は直樹が答えた。宮本はあまり入ってこない。何故かと裏で智哉が聞いてみると、勢いがあった時は良かったがそれが無くなった今は話すのが恥ずかしいのだそうだ。シャイな宮本。誰も想像できていなかった。


そんなことを露知らずキャシーは直樹の言葉に驚いていた。


「そのレベルでA!?Sランクはどれだけ遠い道のりですか…」


「それな。それは俺達ってAランクになってから日が浅いんだ。そんでA、Sランクの依頼が無くてな。そのせいだ」


それには得心が言ったという感じで頷いていた。


そうこうしていると息も完璧に整ったので出発することにしたが、キャシーはまた宮本に背負われることとなった。


今度は文句も言わなかったが怒ってはいた。直樹達が普通のペースに戻したからだ。


「何でさっきは遅く走っていたんですか!!」


こう言われたが直樹達もそこまで走れないと思っていなかったと言うと渋々ながら納得してもらった。


そんな感じでアルケネ村に向かったのだった。


次回の投稿は3日以内を予定しています。



底辺だって?それが何か?

http://ncode.syosetu.com/n1580df/

新しい小説書き始めました。そっちもよろしくです。

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