第六十二話 迷子
短いですけど、明日!明日にはしっかり投稿するので!!
何とも釈然とはしない感じでビーストバレーに向かって行った。
~674年、土の月、第4日~
さらに10日が経ちやっと森を抜けることができた。40日も森の中を走り、精神的に参ってきていた直樹達にとって街道が見えた時の反応は端から見たら遭難者かと思われる程だった。
時々ジャンプして木より高い位置から周りを見ていたので道に迷っていた訳でも無くただ森が嫌になったからというのも理由の1つである。
「で街道に出たのはいいよな。ただこれどっちに行くのが正しいんだ?」
直樹が抱いた疑問は全員抱いていて誰も答えることができなかった。
森から出た街道を見つけた、まではいい。だが街道は右を見ても左を見ても遠くまで道が続いている。
街の方向を示す看板のような物もない。土地勘も皆無な直樹達5人は右か左かどちらに進むべきか迷ってしまった。
なら真っ直ぐ前進すれば良いのではないかと思うがそちらは山が見えてまた森に入らなければいけないので遠慮したかった。
そんな中佐東が不敵な笑みを浮かべながら自信満々に言った。
「こういう時は棒を立てて倒れた方に行くと相場が決まっている!!」
「「「「………」」」」
4人の冷たい視線が佐東に降り注いだ。やっぱり下らないこと言いやがって、と直樹達の目は言っていた。
「だ、だって他にいい方法が無いし…」
確かに佐東の言うとおり他にいい方法も思い付かないのでそれでどっちに進むか決めることになった。4人は不本意ながらという空気を出して佐東が縮こまっているが気にしない。
「棒は俺の剣でいいか?バランス良さそうだし」
「それでいいよ」「ああ」「……コク」「いいよー」
「それじゃ、はいよっと」
───カラン、カラカラ───
直樹の剣は右の街道の方へ倒れた。
「右の方だね」
「さっさと行こう。猫の獣人が俺を待っている!」
「別にお前を待ってることは無いと思うが…」
「俺のツッコミぃぃぃぃぃ!!!」
「いいよ、そんなこと。早く行こうぜー」
そして悔しがっている智哉を置いて直樹達は右の道を駆けていった。
「俺にとっては大事な事なんだよぉぉぉ!!」
智哉の悲鳴は既にいなくなっていた直樹達には聞こえなかった。
前書きに書いた通り明日はしっかり投稿できるようにします。
体調不良が長引いて小説が滞っていたことを深くお詫びさせていただきます。
申し訳ありませんでした。
明日の21:00頃投稿します。




