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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
ビーストバレー編
62/70

第六十話 忍者ごっこ

すみません。

少し贈れました。

下忍の直樹達3人は逃亡する為60秒数えたら佐東達が追いかけ始めるというルールを追加して忍者ごっこは始まった。


「まずは真っ直ぐに逃げようぜ。その時に罠を仕掛けて置きたいけど宮本いけるか?」


「それなら大丈夫だ。踏みつけた時に礫が飛び散るようにしておく」


「ついでに木が折れて落ちたら地面に泥濘(ぬかるみ)が出来るようにしておいて」


「了解だ」


「お前ら結構えげつないな!?」


「下忍でも何でもやるときは徹底的にそう教わった」


「教わったって何処で!?」


直樹達は移動しながら話し続け宮本の罠も同時並行で行っていた。智哉も土魔法を使えるが罠としての設置方魔法は苦手な為に宮本だけで罠を仕掛けていた。


そうしている内に60秒は経っていたので良平達が動き出した。直樹達は逃げる時に身体強化魔法までしかしようしてないが良平達はどうやら気闘《纏》まで使用して追いかけてきていた。


そのためスピードは格段に早いのだが、宮本が用意した罠に引っ掛かりダメージまっでは無いが手こずっているようだった。


「ハッハッハ!待てぇい!下忍共!今から我らが────え?グハッ!!」


「さとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


佐東は盛大に罠に掛かっていた。良平は目にも身体強化をかけていたこともあって罠に気付き、勿論佐東も気付いているものだと思っていたが実際にはただテンションが高かっただけだった。


そして宮本が仕掛けた罠の礫の大きさが酷かった。直樹が予想していた大きさは直径2cm程だったが宮本は5cmに設定し、それが四方八方に飛び散るのだから避けるのは至難の技だった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


佐東が罠に引っ掛かり良平が救助に向かっている時、直樹達は先に進んだ所で木から木に飛び移る立体機動みたいな練習をしていた。


直樹と智哉はスキル"盾創造"により普段から盾から盾に飛び移る練習をしているので木から木に飛び移るのも同じ要領でできたが、宮本は初めての経験だったので飛び移ってまた他の木へ飛び移るのが遅いが出来ない訳ではなかったので上出来だった。


「まぁ出来としてはこんなもんでいいだろ」


「そうだね。宮本も大分動けるようにはなったし」


「はぁはぁ。俺としてはお前らが普段どんな気分で縦横無尽に飛び移ってるのか疑問でならないけどな」


「最後の確認として、苦無(くない)と手裏剣の使用方法だな。俺としては昔の忍者漫画で見た適当な所に投げてるよ思わしてすぐさまもう1回投げてるそれが当た初めのに当り予想もしない角度から相手に当たるっていうやつやってみたい」


直樹が言った忍者漫画とはN◯R◯T◯と言うものだった。それを言った直樹はいつになく目が輝いていたが次の智哉の言葉で普段通りに戻った。


「それはあくまで漫画だから出来るのであって現実で出来るわけないよ」


「そうだな。それならもっと別な方法を考えた方がましだな」


宮本が最後はバッサリ切りに行ったため直樹も他のアイデアを出そうと考えた。そして考えついたのだがこれは行ってもいいことかわからないので聞いてみることにした。


「なぁ起爆札っていうの漫画であったじゃん?あんなの使ってもいいと思うか?」


「うーん、まぁダメでは無いと思うけどどうやって用意するの?時間もそんなに無いと思うし」


「もし燃え広がりそうなら俺が消してやるから大丈夫だ」


「それじゃあさ────」


智哉は出来るならいいという感じで、宮本は賛成という感じだったので直樹が嬉々としながら作戦を話し始めた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


佐東はあれから良平に助けられ気闘《回》で回復を促していた。そのせいで早さは落ちたが先程受けたダメージ分は大分回復出来ていた。そして罠も良平と同様に目に身体強化魔法を掛けて見えるようにしているため引っ掛かってはいない。


「佐東的には何か考えがあるの?」


「いや特に考えてないが俺の闇と良平の雷があれば普通に捉えることが可能だと思っている」


「どうかな?あっちには直樹と宮本がいるからね…。正攻法なら智哉相手には有効かもしれないけどあの2人はそんなこと無いんじゃない?」


「それもそうかもな…。かといって俺達が出来ることは少ないし…」


「そうでもないよ?昔読んだ漫画でね起爆札っていうのがあったんだけどさ、それを使ってみない?」


「聞かせてもらおうか」


奇しくも良平も直樹と同じ漫画を思い出していた。そしてそのまま内容も同じ方向でまとまりそうだった。


話し終わったあとには佐東も了承し、準備が出来て直樹達がこの先にいることを気配を察知して後を追いかけた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


直樹達は準備が出来てそれぞれが木の上でゆったりしながら待っていた。そして時空魔法を用いての策敵も行い、良平達が来ていることを感知した。


「来たな」


「さっきの方法で上手く行くことを願おうか」


「あくまでもこれは遊びだよね?」


直樹と宮本は相手を本気で倒す目をしているなかで智哉だけは正しく遊びと考えていたがそれは木の上を飛んで来ている良平達を見てから、自分が間違っているのでは?という感覚に陥っていた。


良平達は20m程の間隔を開けて止まった。良平と佐東の目も相手を本気で倒す目をしていて直樹達と睨み合っている所だけを見ると本当に仲間で遊びなのか傍目からは分からないほどだった。


「これでお前達はおしまいだ」


「知ってるか?窮鼠猫を噛むって(ことわざ)をさ」


佐東が役に入っているのか上から目線で言ってきたので、挑発するように直樹も返した。何か秘策があるのか冷静な表情を崩さない佐東は良平が隣に来ると両手に持った苦無と手裏剣を20mもあるのに投げてきた。ただその苦無と手裏剣には紙みたいなのが付いていたが。


直樹達も少し早い段階と踏んでいたが丁度良いと思い苦無と手裏剣を投げた。こちらの苦無と手裏剣には布が付いていたが。


そして両者の真ん中くらいの位置でお互いの苦無と手裏剣がぶつから───ずにすれ違う。そのまま直樹達、良平達の3mくらい前まで来てお互いに理解した。


──同じ方法じゃないか──


と。そしてその瞬間に目の前にある苦無と手裏剣が爆発をした。それも盛大に。正確には苦無と手裏剣に付いている紙と布が爆発を起こしたのだがそこは些細な違いでしかなかった。


ただその後の行動も同じだった。


直樹も良平も風魔法を自分達の周りを守るように展開し風の障壁を産み出した。『ウィンドウォール改』という魔法を使った。


何故風魔法かと言うと他の魔法なら爆発に負けるかもしれなからだった。水なら蒸発するかもしれないし、土や氷なら衝撃で割れるかもしれない。雷や闇は実体を持たないので難しい。光も同様だ。どの魔法でも不可能は無いが一番安全なのは風だったので風が採用された訳だった。


そのお蔭で爆発と爆風からは難を逃れる事が出来た。だが爆発と爆風が落ち着いてから周囲は酷いことになっていた。半径50m以上に渡り森に穴が空いてしまったのだ。


直樹達と良平達が立っている部分だけが無事で他は巨大隕石が降ってきたのかというくらいに酷い有り様になったので直樹達5人は暫く動かずにじっと考え、顔を上げて目を合わせた。


そしてみんなで頷いてから何事も無かったかのようにしてビーストバレーを目指すことにした。


この惨事をこれから遠い未来に冒険者が見つけ、まさかSSS級の魔物が出現したのか?という噂まで拡がりラスウェル王国に震撼が走るがそれはまた別のお話。




次回の更新は3日以内を予定しています。

時間は20:00時頃です。


P.S.

1週間以上風邪が治りません…

最近の風邪は結構長引くので読者様もお気をつけください。

私も早く治して小説を書いていこうと思いますので!

それでは。


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