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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
学園編
45/70

第四十三話 ランキング戦 トーナメント

ランキング戦が全て終わった次の日、直樹達『グオノット』は捕まった。


時は2日前に戻りランキング戦の決勝トーナメント。



~674年、風の月、第2日~


直樹達は朝食を食べてある程度準備をしてから学園に向かった。


「決勝トーナメントねぇ~。いいよなー。俺も出たいわ。ってかさ今日の朝食の最中の周りの視線何なん?めっちゃ睨まれてなかった?」


直樹がアルフィンに羨ましそうに言って更に朝食時に感じてた視線を話題に出した。アルフィンはやれやれと首を横に振りながら言った。


「昨日のお前達の実況とかがウザかったんじゃないか?」


直樹もそれを言われると納得し、それもそっかと軽く流した。


「今日も天気良くて良かったよね」


空を見ながら良平は呟いた。それに同意するように宮本も頷いた。


「そうだな。快晴と言って差し支えない天気だな」


「………」


佐東は何も言わずにただ黙って歩いていた。それを不思議に思った智哉が様子を訊ねた。


「佐東、どうしたのさ?」


「腹の調子が悪い…」


掠れた声で佐東は返答し、智哉は冗談の可能性も否定できないが、声のトーンがガチだったのでこれは本気で痛いやつだと理解した。


一同はそれからも他愛のない話をして学園に向かった。


学園に着くと闘技場を目指して歩いた。その時に他のクラスの生徒とすれ違うが睨まれたりヒソヒソと陰口らしき物をされる。


今までは直樹達が学園を歩いていてもチラッと見てまた普通に友人との会話に戻ったり、憧憬や羨望が混ざった眼差しで見てきたりするだけだった。今までと言っても10日位前のことではあるが…


しかし、今はどうか。直樹達に友好的な人はSクラスにしかいない。


疎ましそうに思って歩いていると曲がり角でキルロやセリヌッス、ガルロと出会った。


直樹が一緒に行かないか?と声を掛けようとする前にキルロが先に口を開いた。


「あなた達とは友人だと思っていたけど失望した。金輪際関わらないで頂きたい」


「ちょ、ちょっと待てよ!!どういうことだそれは!!」


直樹が慌てて聞き返すと冷たい視線で見てきて、仲良くなる前の態度で返してきた。


「しらを切るのもいい加減にしたらどうですか?あなたの胸にしっかり聞いて見てください。それでは。それじゃ2人供行こう」


「残念だ」


「フンッ」


3人供怒って先に言ってしまった。直樹達は訳がわからずにただ黙って見てることしか出来なかった。


それからアルフィンが一番早くに立ち直り、呆然としている直樹達にビンタを一発ずつ喰らわせて立ち直らせた。直樹へのビンタだけ何故か強かった。


「なんか俺達たった1日で凄く嫌われてるんだが…」


「今度は何をやらかしたの?」


「いっつも何かやらかしてるみたいに言うの止めて!!」


「違うの?」


「ち、違わなくは無いかもしれなくもない…」


「どっち?」


「違いありません!」


やはり先に折れたのは直樹の方だった。直樹が良平と言い合って勝てることなど基本無いので誰もが初めから認めろよと思っていたりする。


「じゃあ今回は?」


どんどん不機嫌になっていく良平に怯えながら直樹は答えた。


「でも、今回は違うって!俺は何もしてない!最近はお前達と一緒にいただろ?」


「確かにそうだね…。今回は違うのかぁ」


最後に「残念」とでも言いたそうにしながら良平は考え始めた。


それは直樹達も考え始めたのだが、誰も考え付かずに誰がやっただの、お前がやったなどと言い始める始末である。


そこで佐東が手を挙げた。みんなの視線が佐東に集中した。


「俺、そろそろトイレ行きたい…」


「「「「「行けよ!!」」」」」


「だって無いし…」


直樹達はここで漏らされたら困る為に考えるのは後回しにして、闘技場に足早に向かった。その途中でも色々見られたりしたのだった。


「クスクス。計画は順調っと」


誰にもその声は聞こえる事はなかった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


『本日は宮本と』


『さ、と、うで』


『お送りします!』


昨日のようにアナウンスすると、生徒達の声は出ていないが不満ありげに宮本と佐東は見られていた。いつ暴動が起こっても問題は無いが、それが起こらないのは宮本や佐東が強いということを知っているからだろう。


「何か嫌な雰囲気だな…」


直樹は持ち場でソッと呟いて空を見上げた。空は登校時に良平達が言っていたように快晴だった。


それから数刻過ぎて決勝トーナメントの第1回戦の8試合は全て終わり、昼休憩の時間となった。


アルフィンとビビと合流して7人で食べようかという話になり校舎に戻って食堂に向かった。


それぞれが昼食を頼みそれを待っている時に、ビビが全員分のお冷やを持ってきて配る。


「はい!水を持ってきたよー」


礼を言って少し経つと、昼食を貰い適当な席に座った。7人いるので空いている席を探すのに苦労した。


「はぁー。マジで学園の雰囲気がヤバイよな…」


「学園のっていうか生徒のかな」


「んで、あれから何か気付いたやつは?」


直樹が問い掛けるとビビ以外の全員が首を横に振った。ビビは何の話か分かっていないようで首を傾げている。直樹はビビに説明すると、ビビは「それ知ってる!」と言い出した。


「あれでしょ!ナオキが裏では物凄い陰口を言っていたり、仲間であるサトウをいじめてるとか、リョウヘイがただの女たらしとか、ミヤモトは人族主義とか、トモヤはもう既に婚約者いるとか、サトウはあれ何だっけ?」


「な、なぜ…俺が…いない!!」


佐東が腹痛で苦しいなか、なけなしの力を使いツッコミを入れた。周りはまぁ佐東だし不遇なのは仕方がないと受け入れている。本人だけが受け入れきれていなかった。


「何でそんな風に言われ始めたんだ?」


「昨日、今日の話だよね」


そして考えるがやはり出てこず、第2回戦の時間が迫って来たので戻ったのだった。




次回の更新は2月7日の20:00頃です。


久し振りに佐東を弄れた気がします。

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