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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
覚悟編
22/70

第二十一話 帰還後とこれから

今回は久しぶり(?)に会話文多目です。

こうして直樹達のオークの集落の調査の依頼を終えて宿に帰還したのだった。


宿に帰還するのが一苦労であった直樹達。だがそれは王都に着いた時も一苦労だった。


直樹達が普通に南門から出ていった所にももちろん門番はいる訳で…


夜遅くに眠っている女性2人を血だらけの男5人が運んでくるという光景を見た門番達が焦って近寄ってきて傷とかお構い無しに事情聴取された。1000体程のオークの集落を片したと言っても誰も信じてくれなく、途中から面倒臭くなった直樹が「ギルドマスターを呼んでくれ」って 言ってギルドカードを預けて帰ろうとした程だ。そのお陰か訝しむような目付きだった門番達も少しは信用してくれたみたいでその日の事情聴取は終わった。


2人の女性は門番達が預かるそうで、寝顔を見ると2人とも綺麗な顔立ちだったので直樹が殺気を込めながら警告をすると門番達がコクコクと首を縦に振ったので心配はそこまで無かった。


そして直樹達が疲れた体に鞭を打って、何とか『安らぎの羽』にたどり着いた。


ただ血など全く落としていないので血生臭い体だった。その臭いに逸早く気付いた食事をしていた冒険者が駆け寄り、直樹達を宿の裏庭みたいな所に連れていき装備や服を全部とり、水をかけて洗った。自分達で石鹸を使い血の臭いをとるように言われ、直樹達は石鹸があったのか!?など関係のない反応もあったが言うことに従った。


やっと汚れが取れスッキリした直樹達だったがそれで終わるわけもなく、その冒険者からも事情聴取を受けたが今度の事情聴取は早く終わった。直樹達も楽でいいなーとか考えていた。


そういうのも全て終わりあとは飯だ!などと考えて、夕飯を待っているとギルドから急いだのか少し汗のかいたテッケイルが直樹達の元へやって来た。


そして…


「てめぇぇぇらぁぁぁ!!!バカかぁぁぁ!!」


「グヘッ!」


「ぐおっ!」


「グッ」


「ぬぉ!」


「う"ぅ」


いきなり殴られた。


「おい!いきなりあの兵士達から連絡が来て行ってみたらお前達はいねぇはギルドカードだけ置いていくわ何やってんだ!」


「それにはマリアナ海溝よりも深い訳がありまして…」


「マリ…アナだぁ?何言ってんだお前?」


「やっぱ伝わんないよねー」


「「「「じゃあやんなよ!!」」」」


そして直樹達が3度目の説明をしたらもう一度殴られたのは言うまでもないだろう。


説明している最中に夕飯が運ばれて来て、もう既に夕飯を食べ終わり休みたい直樹達はテッケイルに


「詳しいことは明日話すから今日はもう休ませてくれ」


と珍しくガチトーンで告げるとテッケイルも分かってくれ、


「じゃあ明日ギルドカードも受け取りにギルドに来いや」


と言ってくれ直樹達は食事場でテッケイルと別れた。


そして現在、直樹の部屋に5人が集まっている。


「そんで集まったのは他でもない。これからどうするかだ。まぁついでにレベルとかも聞いときたいし」


「そうだね。俺は直樹のスキルを聞きたいね。そしてここから何処かに移動した方がいいよね」


「俺も移動した方がいいと思う。殺人犯が近くにいるんだろ?それも俺達と同胞の者らしいしな」


「俺は今度来たら返り討ちにしてやるからどうでもいい!」


「目下の目標は移動とレベル上げだね」


「その通りだ!俺はレベル上げがしたい!そして矢が刺さらない強靭な肉体を手に入れるぞ!」


「いや、まず移動でしょ!?」


「てかお前がムキムキマッチョになったらキモいからやめてガチで」


「はい…」


直樹の夢は智哉のツッコミと、良平のガチツッコミで潰えた。


「じゃあ移動場所どうする?ってかここから近い場所ってどこだよ?」


「お前は本を読んで一体何を学んでたんだ…」


「え、魔物と魔法だが?」


「うん、わかってた。わかってたよ…」


「それじゃあどっか行きたい所ある人ー?」


「はいはい!俺は東の国っていうところに行きたい!そこに行けば短刀が手に入るはず!」


「佐東の行きたい場所ってなんか日本に似てるな」


「っていうか過去の日本と同じっぽいよ」


「それどこ情報?」


「本だよ」


「うーん候補としてありだけどここからどんくらいかかる?」


「えーっと船とか利用して確か1年半だったかな?」


「おい佐東?」


「………」


「目を反らすんじゃねぇよ!」


直樹と佐東が2人でワーワー騒いでると止めにはいる者がいた。それは良平だった。


「はいはい。ストップ!智哉と話し合ったんだけどさこれから行くのは学園都市ルスティアって所にしない?」


「学園ってあの学園?」


「そうその学園。ラスウェルの王族は自国の都市なのに通わせて無いけど結構なレベルの学園で他国の貴族も王族も来てるらしいよ」


「学園って、勉強めんどいからやだ!」


「そういうなって。また学園ライフ楽しもう!」


「それなら冒険者の街えーっと何だっけ?」


「冒険者の街キッダガムでしょ?」


「そうそう!そこがいいなー」


「うーんまだ俺達は弱いからしっかり知識を学んだ方がいいと思うけど…」


「じゃあ多数決で」


「キッダガムの人!はい!」


しーん……


「ルスティアの人!」


「「はい」」


良平と智哉が賛成の声を上げ、宮本と佐東はどちらにも声を上げ無かった。


「お前らはどっちだよ?」


「俺はどっちでも面白そうだからどっちでもいい」


「東の国じゃないからどっちでもいい」


「じゃあ多数決の結果学園都市ルスティアに決定!」


「じゃあ学園に行くのはいいけど入学とかどうすりゃいいの?ってかいつ?そんでどのくらいで着く?」


「あ…た、確か入学は毎年炎の月の15日に試験だったはず…えーっと徒歩で2週間程かな…」


「そっかーじゃあそれまでレベル上げの期間だな!!」


「はぁー仕方ないか…」


「みんなもオーケー?」


「うん」「OK!」「桶」「いいよー」


一人変なやつがいたかもしれないが、みんなの了承が得られレベル上げが決定した。


ちなみにそのあとレベルについて話し合ったが直樹がレベル31で4人はレベル30だった。そして直樹の手に入れたスキルを話したら"生への渇望"というエクストラスキルだったため騒いだのは当たり前のことだった。


そして5人は気付いていない。レベル31とはこの世界ではB~Aランク冒険者に相当する。だが異世界人は例えどんな天職でもステータスの上昇幅が大きいのだ。5人は今までスキルは強かったがステータスが追い付いていなく多少弱かった。それが今ではステータスもスキルに追い付きつつある。そんな5人の実力はこの世界でSランク冒険者いわゆる人外レベルまで来ていたことに…



~673年、風の月、第39日~


翌日5人は冒険者ギルドにやって来たが昨日の説明をするのは1人でいいので直樹だけギルドマスターの部屋にやって来た。他4人には依頼探してもらっている。無かったら普通に森に出かけるだけだから問題は無かった。


説明し終わるとテッケイルから命令があった。


「お前達もうBランク決定な。嫌とは言わせねぇぞ!本当はAランクにしたいが、今まで異例が無いからな。っていうかそもそもたった5人でオーク1000体程倒すっていうやつがDランクってなめてんだろ。それに一時ではあったがオークキングを使い魔にしたっていうのも普通あり得ないからな」


呆れ半分、怒り半分で告げられた。


「そもそも依頼は調査だったのになんで集落潰してんだよ」


「いや、だからそれは…」


「わーってるよ!女の悲鳴が聞こえたんだろ?それで駆けつけるってどんなヒーローだバカ野郎が!」


「別にいいじゃん。生きてるんだし」


「お前は死にかけてるけどな…」


「ホントにそうだよ。暫くそんな経験無くていいね」


「そんな経験あるやつの方が珍しいからな」


「話はもう無いけど他になんかある?」


「なんでお前が上から目線なのかわからんが。お前達はこれからも狙われると思うがどうするんだ?」


「はっ!決まってんだろ?強くなって返り討ちにしてやるよ!あーもうやって来たやつはお礼参り確定だけどな」


「はぁーお前達に狙われて敵さんも可哀想だね~」


「そのことだけどさ、情報を手に入れたら俺らに教えてくれない?」


「まあいいだろう。お前らにいなくなられたら大事な戦力がいなくなるからな」


「あー俺達さー炎の月に近づいたら俺達学園都市に行くから」


「はぁ!?お前達が学園都市行ったって特にできることなんてない…いやあったなダンジョンが」


「え?ダンジョンあんの!?やった!楽しみだなー」


「はぁー知らなかったのかよ…まぁそれまではここで頑張ってくれや。そんでAランクになってくれ」


「それは保証出来ねぇけど、レベル上げたいからなー。頑張りはするさ」


「本当に自由だなお前ら。ここに来てたった3日で慣れすぎじゃねぇか」


そう直樹達はまだ3日しか冒険者をやっていない。それを聞いた直樹は確かにそんなもんかとか思いつつ返した。


「そんなもんなんだよぁー。濃すぎて忘れてたわ」


「お前らは濃すぎるんだよ!」


「まぁいいや。そんじゃそろそろ行くわ。よろしく頼む」


「けっ。本当に生意気だな。任せとけや」


そう言って直樹はギルドマスターの部屋を後にし、良平達の元へ向かった。


良平達の所に着いて依頼を聞くが特に無いらしく、依頼は受けずにモースの所に行き報酬だけ貰った。そしてオークを討伐した分の報酬も貰いった。

オーク1体が銅貨50枚、オークアーチャー、オークメイジ1体が銀貨1枚、オークジェネラル1体が金貨1枚

だった。

直樹達が狩ったオークは次のようになった。

直樹が

オーク288体

オークジェネラル 2体

良平が

オーク167体

宮本が

オーク249体

佐東が

オーク68体

オークアーチャー 53体

オークメイジ 5体

智哉が

オーク204体

オークアーチャー 11体

オークメイジ 16体

でオークが976体、オークアーチャーが64体、オークメイジが21体、オークジェネラルが2体で、金貨が7枚、銀貨が73枚を頂いた。


そしてオーク達の死骸を売るために良平がアイテムボックスから出そうとした時だった。


「あれ?死骸が解体されてる…」


そう言って出したのはオークの牙、肉、骨だった。それも全てが綺麗に解体されていた。


この綺麗さはギルド員も驚いていたがすぐに冷静になった。そして牙を銅貨10枚、肉を銅貨20枚、骨を銅貨10枚で買い取ってくれることになった。


回収したオークは全部で514体だったので

金貨2枚、銀貨5枚、銅貨60枚を頂きギルドを後にした。


ギルドを出てすぐに直樹が武器防具にガタが来てるから鍛冶屋に行きたいと言ったので5人で向かった。


鍛冶屋でいつもの(まだ2回しかやっていないが)やりとりをし、オークのことを話すとまた怒られ、武器は貸して貰ったものだがボロボロだったので買い取りった。金貨1枚と銀貨50枚を渡し色々謝ったり武器防具のメンテナンスを頼み、色々な話をした。


そしてそろそろお暇しようと思い直樹達が出ていくときにぶっきらぼうにベルクから言われた。


「4日後に出来るから取りに来い」

「おう!」


直樹達は昼下がりにベルクの鍛冶屋を後にし森に向かったのであった。



次回からは学園編です。

正直どうしたら章が出来るのかいまいちわかっていません…

頑張ります…


ちょっとタイトル詐欺のような気がして申し訳ないんですがこれからもお付き合いください!

あと餌(感想)を頂けたら幸いです!


次回の更新は1月6日の19:00です。


良平の台詞を

「はいはい。ストップ!宮本と話し合ったんだけど

→「はいはい。ストップ!智哉と話し合ったんだけど

に変更しました。

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