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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
覚悟編
16/70

第十五話 二つ目の覚悟と説明

第十二話の

そして直樹達が宿に着いた時だった。佐東が何かに気付き周りを見回したのだ。

→そして直樹達が宿に着いた時だった。佐東が何かに気付き周りを見回したのだ。だが佐東は気のせいだと思い気にしなかった。4人もそんな佐東に気付かなかったのだが…

に変更しました。

直樹達は力が張ってくるような気がし、各々がステータスプレートを見た。


「なぁどんぐらいレベル上がってた?俺は3上がった!」


直樹が4人に聞くと良平が2、智哉が1、佐東が2、宮本が1で直樹が一番上がっていた。


それを聞き全員で経験値の割り振りについて考えることにした。


そしてそれぞれの考えをまとめると『経験値は倒した人に割り振られているのではないか』という結論に達した。


確かにウッドウルフリーダーに止めを刺した直樹が一番レベルが上がっているし次に多くのウッドウルフを倒した良平が2上がっているところから導きだした。


因みにさっきの戦闘の結果は直樹がウッドウルフリーダー1匹、ウッドウルフ3匹。良平とがウッドウルフ4匹。佐東が3匹。宮本と智哉が2匹ずつという結果だった。


「これからどうする?もう帰るか?まだレベリングするか?」


「もう少しレベリングしたいかな」


ここであまり乗り気じゃなかった良平がレベリングをしたいと言ってきた。実際にレベルが上がり楽しくなってきたのだろう。


それは勿論他の4人もそうだったので、ウッドウルフ達の死体を一ヶ所に集め燃やして、またレベリングをすることにした。


それから森の奥に行かないように歩いていると、ゴブリン5体が現れ、それぞれ1体ずつ倒した。


ゴブリンは120cmくらいある人型の魔物だ。そして直樹達は人を切ったり殺したりしたことはない。


これから何が言いたいかわかるだろうか?


初めて直樹達は人を切る感触、殺す感覚を味わったのだ。それは魔法を使う良平にも勿論あった。


暫く直樹達は無言だった。レベルが上がったことの確認すらしていない。ただただ自分が倒したゴブリンと自分の手を見ていた。


それから数分後、直樹が自分にも言い聞かせるように皆に言った。


「嫌な感覚だがこれを受け入れよう。そうしないと俺達はこの先生きていけないぞ。多分、この世界には盗賊とか暗殺者だっていると思う。その時、殺すことを躊躇って仲間が死ぬのは嫌なんだ。だから受け入れよう。割り切るのも慣れるのも駄目だ受け入れるんだ」


それに4人は重々しく頷いて動き始めた。


まずゴブリンの死体を処理してまたこれからのことを話したら、この場を明るくしようと佐東が言った。


「ほ、ほら。まだスライムが見つかってないじゃん!スライムを見つけよう!」


「お、おう!見つけようぜ!楽しみだな~」


それに乗るように直樹が言い、レベリングではなくスライム探索が始まった。


それからというもの全然魔物にも会うことができず、渋々帰ることにした。


宿に着きアンリに遅いと言われて申し訳なくお湯とタオルを頼み部屋に戻った。そして各々思うところがあった1日が終わった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~673年、風の月、第38日~


翌朝、5人は朝食を一緒に摂って話していた。話の内容はいつも通り予定なのだが…


「じゃあ今日は昨日聞くのを忘れてた武器防具の等級の話と、いつ出来上がるのか聞くため朝から爺さんの鍛冶屋に行って、そのあとは冒険者ギルドで聞きたいことあるからそれを聞いたあと、またレベリングに行こうぜ!」


と、朝から元気な直樹が話をまとめた。それに4人とも異論はないらしくそれぞれ部屋に戻ったあと準備をし、集まってから宿を出た。


今更だが直樹達は何も服などの生活必需品を持っていないと思っただろう。なにせ買いに行っていないのだから。


だが実際はアイテムボックスに入っていた。直樹達が入れたわけではなく初めからあったのだ。カイゼルが気を利かせてくれたのだろう。そのため服を始め様々な生活必需品があり直樹達は困ることなく過ごすことができていた。何から何まで用意してもらいカイゼル達に足を向けて寝れないななどと昨晩は話し合っていたりもした。


そして直樹達はベルクの鍛冶屋に着いた。


「おーい!爺さん!」


「朝から喧しいわ!一体どうしたというんじゃ!」


直樹が元気よく店に入ると奥の作業部屋からベルクが怒りながら出てきた。


「爺さんに昨日聞こうとして忘れていたことを聞こうと思って朝から来たんだ」


「聞こうとしたこと?一体なんだ?」


ベルクは何でも答えてやると言わんばかりに言った。


「まず武器や防具の等級ってなんなの?」


直樹が聞くとベルクがそんなことも知らないのかと言いたげな目で直樹達を見た。


「だって俺たちしょフガフガ!!」


直樹が喋ろうとしたことを 良平が全力で止めた。


「(お前は馬鹿か!?考えろよ!それを言っちゃ駄目だろ!)」


「……っ!(わるい…忘れてた)」


直樹と良平のやり取りをベルクは不審げな目で見てきたが智哉が直樹の代わりに答えた。


「俺達は遠い田舎の出であまり知識がないんですよ。ですから教えてくれると助かります」


それを聞いたベルクは納得がいったと言わんばかりに頷き快く教えてくれた。


「武器・防具の等級の話だがまず等級には…~~ということだ」


直樹達は話を最後まで聞いていたがあまりにも長く無駄な過去のベルクの話も聞き自分たちで必用な部分をまとめてみた。


武器・防具の等級には以下の7つの階級がある。

一般級ノーマル10~8等級

精鋭級マジック7~6等級

希少級レア5等級

英雄級エピック4等級

特殊級ユニーク3等級

伝説級レジェンダリー2等級

神話級ゴッズ1等級

見て分かるように一般級の10級が一番価値が低く、逆に神話級の1等級が一番価値が高い。

神話級の武器・防具はダンジョンくらいでしか手に入らないらしい。

伝説級まではなんとか作れるという話だが昨今の鍛冶師でも作るのは一握りいるかどうからしく手に入れるにはダンジョンに行った方が早いらしい。


直樹達はここまで教えてもらい十分納得出来ていたが、ベルクの話に付き合うことになったのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「久しぶりに沢山話したわい。すまんな。それで他に聞きたいことはないのか?」


ベルクが満足そうにしながら直樹達に聞いてきた。それに少し疲れが顔に浮かぶ直樹が言った。


「俺達の武器っていつできるの?」


「うーむ…あと5日でできるぞ。だから5日後にまた来い!お前達なら歓迎するぞ!」


と嬉しそうにベルクが言うが直樹達はまたこんなに話されてはたまったもんじゃないと思い苦笑を浮かべながらよろしくお願いしますと言うのだった。


ベルクの鍛冶屋を後にした直樹達は次の目的の冒険者ギルドに向かった。


そして冒険者ギルドに着いて受付までやって来た。直樹達は前回ここで冒険者に絡まれたのを思い出し、5つある受付で4人が女性だったが1つだけ30代くらいの男性がしている場所があり、あまり人気も無かったのでそこを選んだ。


「こんにちはー」


「どうも。初めまして受付のモースと申します。以後お見知りおきを。それで本日は何用でございますか?」


「うーん…ギルドマスターに会いたいんだけど駄目かな?聞きたいことがあるんだけど…」


「……少々お待ち下さい」


モースは少し考えた後、階段を登って行った。


数分後、モースが帰って来た。


「ギルドマスター曰く「昨日俺を無視したお前達なんて知るか!」だそうです。申し訳ありません…。それでもしよろしければ私がお聞きしましょうか?こう見えても元冒険者だったんですよ」


と申し訳なさそうにした後優しく笑いながら提案をしてくれた。 直樹達は願ってもないことだったのでお願いした。直樹達がマジギルドマスターつかえねぇーと思っていたのは言わずもがなである。


直樹達は二階にあり相談室みたいな所の移動しそこで話を聞いた。


「それでは何を聞きたいのですか?」


「レベルの経験値?みたいなのって魔物を倒した時に手に入ると思うけどあれってどういう配分になってるの?」


「それはですね、その倒した魔物にどれだけ貢献したかで変わります。それ以外にも方法がありますけどね」


「その他の方法というのはどういったもの?」


「まず皆さんは冒険者についてどこまで知っていますか?」


「ええっと……」


そして直樹達が知っていることを話した。ランクのこと等を。


「全然知識不足ですね…受付で説明を受けませんでしたか?」


モースが聞いてきて、直樹達はあっ!と思い出した用に言った。


「俺達、勝負することになって終わったあと訓練場を出て、ギルドカード貰って普通に鍛冶屋に行ったじゃん!説明0だよ!」


モースはそれを聞いて呆れていた。ギルドマスターにだが。モースも昨日はいなかったが今日勤務してきて同じ受付の人からその直樹達の話は聞いていたのだ。だが説明もしっかりしてくれていると思っていたがあのギルドマスターには期待しすぎだったかと思い直した。


「では説明をさせていただきます。冒険者ランクのことは分かっていらっしゃるので省かせていただきます。次に冒険者ランクの上げ方ですが、それはその同ランクのクエスト、依頼のことです。それを20個達成してくれればいいです。そして現在のランク1つ上まで受けることができます。1つ上の場合は1つ達成することで2個分になります。逆に現在のランクより下の場合は、加算されないので気を付けてください。例えば皆さんは現在のランクがDだと存じますがCランクの依頼を10個達成なさると直ぐにCランクの試験を受けることができます。そうここで重要なのが試験です。試験は同ランク20個分を達成すれば上のランクに成れる試験の資格を得れます。その試験で合格できれば晴れて上のランクに成れます。しかし落ちた場合はまた同ランク20個分達成してください。ここまでで何か質問はありますか?」


直樹達は全員首を横に振った。


「それでは続けます。次はパーティ制度です。これが先程の他の方法になりますね。パーティになるとその人数で魔物の経験値を平等に割り振ります。これは過去にいた勇者が作られた制度らしいです。パーティは6人までなることができますし、パーティでクエストを達成すれば全員に1個分や2個分加算されるのでお得でもあります。後で皆さんもパーティ登録をなされてはいかがですか?そして依頼の種類です。依頼は討伐依頼、採集依頼、指名依頼、雑用依頼の4種類あります。これは言葉通りですが説明はいりますか?」


直樹達はまた首を横に振った。そして同時にそれぞれがなら昨日パーティ登録しておけば良かった!と思っていた。


「皆さんが賢くて助かります。しかし冒険者ギルドを介さないで直接依頼を受けた場合、冒険者ギルドは責任を負いませんのでご了承を。次にギルドカードの説明ですね。ギルドカードにはその人のランクなどの個人情報が表示されていますので自分でどれを見せていいか設定してください。個人的にランクは見せといた方がいいですよ。他にギルドカードにはその人が倒した魔物が記録されるようになっているので討伐依頼の時はこの機能を用いて照会しますので不正はできません。最後に冒険者ギルドでは魔物の素材も扱っているので討伐したら持ってきてくだされば買い取りもします。キレイさで金額が変わりますので気を付けてくださいね。話は以上ですが聞きたいことはありますか?」


直樹達は3度目も首を横に振った。


「「「「「ありがとうございました!」」」」」


直樹達は丁寧に説明をしてくれたモースに感謝を込めて頭を下げた。


「いえいえ、それでは」


そう言ってモースは直樹達へ部屋を出ていくように促し直樹達もそれに従い部屋を出た。


「そんじゃなんか適当なクエストを選んでレベリングに行きますか」


直樹がそう言い5人で掲示板に向かった。




色々と説明を書きました…

今まで考えてはいたのですが書いてないということに気付き書いた次第です。

そして最近は少しずつアクセス数やユニークが増えてきて嬉しい限りです。ありがとうございます!

次回の更新は火曜日の19:00です。

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