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サンデーモーニング
おばちゃーん!
おはよー!
あら、おはよう
早いのねェ
しずくは?
まだ寝てるわ。
起こしてあげて。
はーい!
ドタドタドタ!
ドスン!
うわ!
なんだよお!
いつまで寝とるんや
しずく!
わかったよ!
わかったから降りろよ
ったく!
よし 早く用意しろ。
なんのだよ?
あほう
今日は日曜やぞ
忘れたんか?
はよ見に行こうで
ヴァルキリー!
あ、そうか!
それからしずくは布団のうえに座っているやつを睨んだ。
なあ真琴 用意するからさ
どいてくんね?
あはは!
そやな。
真琴は女の子のくせにやる事がめちゃくちゃだ。
しずくは背伸びをしてカーテンをあけた。
机の上の写真立ての中。
いつもと変わらず微笑むひとに挨拶をした。
おはよう
お父さん。
さてと、着替えて…
なあ真琴
なんでそこにいるんだよ?
はあ?
おったらアカンか?
アカンだろ!
なに気にしとるんや
ほんま女みたいなやっちゃなあ~
真琴はブツブツ言いながら部屋を出ていった。
少しは気にしろ。
おまえ女の子なんだぞ。
ヘンなやつ。
し~ちゃん
し~ちゃん…
え?
なに?
なんだ?
・・・・・
まあいーや。
しずくはパジャマを脱いで
お気に入りのTシャツを頭からかぶった。