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ちょうどレイノルズ王国の王都でマナやルヴェーラ達と合流したルシアスは祖父であるレイノルズ国王ディレートとその妃カタリナそして叔母であるシエナと謁見の間で会っていた。
「久しぶりだな、見違えたぞ、ルシアス」
「はい、ディレートお祖父様、魔族に敗れて聖剣と鎧は壊れてしまいアイリス様に知恵を授かりに行っていました」
「詳しく話してくれ、ルシアス」
「私達は魔族の公爵アシューリスを追っている最中に偶然小さな島国に降り立ったのですが、グムハザの司祭達の暗躍でアシューリスを倒すばかりか、そこに封印されていた魔族の侯爵であるクラウゼンをも復活させてしまいました」
「ふむ、、、、、、」
「侯爵であるクラウゼンはどうやら不死の王の封印された地を知っているようでした、ラーナドゥール王国のエディ陛下には伝えて魔族の手掛かりなどを探して貰う事になりました」
「そうか、、、、状況は悪化しているようだな、我がレイノルズ王国からも情報を集めるようにしよう」
「ありがとうございます、封印は一筋縄では解けないとも語っていました」
「それでお前はアイリス様からどのような助言を貰ったのだ?」
「神竜の骨と鱗で新たな聖剣と鎧と盾の元となる武具をこのバルゼリアで一番の鍛冶屋に作れせるように言われました、その武具に今まで以上の加護を与えるとも」
「神竜アストエルか、、、、」
「ご存じなのですか?シエナ叔母様」
「ああ、竜王ゾルデルから聞いた事がある全ての竜たちを生み出した存在だと」
「はい、そしてもう一つ邪竜ウィンガルと呼ばれる竜と戦うようにも言われました」
「そうか、全ての竜達の兄だな?」
「そうです、その試練には島国で知り合った英雄の末裔であるこちらの王女アヤ・イスルギ殿下ともう一人の仲間しか連れていかないようにともいわれました」
「、、、、、そうか、そちらの黒髪の方か」
「はい、お祖父様」
「ディレート陛下お初にお目にかかります、アヤ・イスルギと申します」
「よくぞおいでになられた、アヤ殿下、私はディレート、そして妻のカタリナと娘のシエナだ」
「よろしくお願いいたします」
「こちらこそ殿下」
「シエナという、よろしく」
「ところでルシアス、もう一人の連れていく仲間は決まっているのか?」
「、、、、ルヴェーラをと考えています」
「ルシアス?」
「、、、、分かった、マナにはここに残る様に私から言う、丁度もう一人の娘の存在をマナには伝たかったのだ」
「もう一人の娘ですか?お母様」
「マナに妹が?」
「ああ、名前はアリシアだ、後でお前も会ってくれルシアス」
「、、、、、アリシア」
「、、、、、、、ルシアス、私もお前の母の事はずっと痛く思っている、、、、、もう一人の娘はお前の母そっくりで銀色の髪に青い目をしているぞ」
「はい」
「話は分かった、ルシアス、そしてその仲間達よ下がっていいぞ、この城でゆっくり休むがいい、すまぬがアヤ殿にはこれから国同士の関係を築く為に少し残ってもらうぞ」
「はい、ありがとうございます、お祖父様」
「父上、ルシアスとマナ達にアリシアを紹介します」
「分かった、シエナよ、ご苦労だった」
「ルシアス、こっちだ」
「はい、アヤ、後で会おう」
「分かった、ルシアス」
シエナの後を追って部屋に入ると揺り籠が目に映った。シエナは揺り籠にいた赤子を抱くと言った
「よしよし、アリシア、機嫌がいいな、お前のお姉さんと従兄弟が来ているぞ」
「ダァッー!!」
「抱いてみるか?マナ」
その問いに満面の笑みを浮かべて頷きマナは妹のアリシアを抱いた。
「よろしくね、アリシア」
「ダーー」
「かわいいわね」
「セシルさんも抱いてあげてください」
「いいのかしら?じゃあ少しだけ」
マナがセシルにアリシアを預ける
「セシルよーよろしくね、アリシアちゃん」
「アブーー」
「かわいい!私も抱っこしたい!いい?シエナさん」
「ああ」
アルマはアリシアを抱くとアリシアはキャッキャと喜び、シエナはルシアスにも抱く様にいった。
「ええと、ルシアス兄さんだよ、アリシア」
「ビェーン!!」
ルシアスに抱かれたアリシアは泣きだす。
「ええと、!?どうすればいいんだろう?」
「ルシアス、もっと優しく抱いてあげないとだめ」
「ええと、頼むよ、マナ!」
そう言ってルシアスはマナの方へアリシアを差し出した。マナがアリシアを抱きしめるとアリシアは泣きやんだ、そして再びシエナに抱かれると安心して眠った。
「いつこの城から発つんだ?ルシアス」
「直ぐに発つつもりです」
「分かった、ルシアス、私の使っている剣を持っていけ、それからマナお前の部屋はそのままだ今日はそこで休め」
「ありがとうございます、叔母様」
「はい、お母様」
シエナの部屋を出るとルシアス達はそれぞれの部屋で休んだ、ルシアスは唯一残された盾とシエナの使っていた魔剣を見て新たな旅に赴く覚悟をした。




