表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

~これは異世界の物語~

昔々、勇者と魔王が仲良く国を納めている世界がありました。ある日の事、王妃が子供を身ごもったという知らせに王国と魔界も歓喜し、世界は大きな幸せに包まれました。しかし、それをよく思わない魔導師が居ました。

それから時は経ち、勇者と王妃にそっくりな男の子と女の子が産まれました。

すると王国には雷鳴がとどろき、魔導師率いる反乱軍が突如として現れた、反乱軍は子供を暗殺しようと試みたが、すんでのところで裏切り者の手によって双子達は光と共に姿を消してしまいました。だが魔導師は「あの双子には未来が無い」と言い、世界は漆黒の煙に覆われてしまいました。


そして現代。


住宅街を歩きながら、俺はネクタイを少し緩め、仕事が終わった開放感に心踊りながら自分の家へ向かっている。


「今日は凄く冷えるな〜」


程なくして「中原」と書かれた表札の家に着いた、これが俺の家、白を基調としたシンプルな一軒家のマイホームだ!そして、玄関を開けると眩い光が目に差し込んできた。がその光はすぐに消えてしまい。玄関を見渡したが何も変化は無かった。


「ちょっと疲れてるのかもな、、」


ため息をつきながら、リビングの扉開けた。


「何だこれ??」


そこにあった、いや居たのはこたつの上にシルクの様な上品な布に包まれた赤ちゃんだった。

俺は結婚していて子供は居るが、赤ん坊では無い、もう2歳になって自分で歩けるぐらいにまで成長している。子供って成長早いよな〜、この前まで自分では歩けなかったし、喋る事も出来なかったのに、、いや、まて!!それ所では無い、家のこたつの上に知らない赤ちゃんがいる。

この事実に思考を巡らしているとリビングに入ってきた女性が話しかけてきた。


「あなた〜、マサちゃん今寝た所だから静かにして〜、夜ご飯なら冷蔵庫に入ってるでしょ」


おっとりとしている声で話しかけてきた、この女性は俺の妻だ、茶色のセミロングの髪に少しタレ目で俺が言うのもなんだか可愛い顔をしている。少し天然な所があるがそれもまた可愛い、、


真波(まなみ)! 机の上に赤ちゃんが居る!!」

「まぁ!ほんとに、誰の子?コウノトリさんが連れてきたのかしら〜??」

「そうな訳ないだろ!って、、ちょっと待ってくれ、お前が連れてきた訳じゃないのか?」

「私じゃないわよ、和人(かずと)さんじゃないの?」

「俺も違う、真波じゃないなら家の中に誰が赤ん坊を置いていくんだ、、」


二人で騒いでいると、玄関が開く音がした。

俺は急いでリビングの扉を開けて、玄関を見るとそこには白髪の作務衣を着ている男性が立っていた。歳の割には背も高く、身体は鍛えられている。その人は俺の父だった。


「なんなんじゃ、話があると言われたから来てやったのに、外まで喧嘩の声が聞こえておったぞ」

「違うんです〜お義父さん!リビングに知らない赤ちゃんがいるんです〜!」

「赤子じゃと!話があると言うのは、、うちの愚息が外で子供を作って帰ってきたとゆうことか!!」

「違うわ!! 勝手に自分の息子を不倫野郎にするんじゃねー」

「まぁまぁ〜、落ち着いて不倫野郎さん、お義父さんも決めつけはいけませんよ」

「お前も決めつけてるじゃないか、、」


するとまた玄関が開く音がし、ドタドタとリビングに向かって走ってくる。

いきよいよくリビングの扉を開けて入ってきたのは、真波のお母さんだ、これはまずい、、

妻に良く顔が似ていて姉妹と言われても違和感が無いほど若い。


「まさちゃーん!逢いに来たわよー!」

「「げっ!!」」


俺の父と真波の母が顔を合わすやいなや、2人の顔が険しくなっていく。


「あら、お久しぶりね。何故居るのか分かりませんけど、クソジジイさん」

「わしはこいつらに呼ばれてきたんじゃ、昔から歳をとらん気持ち悪い妖怪ババア」

「まぁ、淑女にたしいて妖怪だなんて、なんて品の無い方なのかしら〜」

「お前からふっかけて来たんじゃろがい!貴様は何しに来たんじゃ」

「......それはそうとみんな集まってどうしたの?マサちゃんは??」

「何、無視しとるんじゃ!」

「お母さん、マサちゃんは今2階で寝てます」

「あら、そうなの、、せっかくまさちゃんが欲しがってたおもちゃを見つけたのに、、」


無視されて拗ねている、俺の父を宥めながら、お義母さんへ今の状況を説明した。家の鍵を持っている全員が集まったがこの子については知らないと言う。


「その子が知らない赤ちゃんなのね? まぁ不思議ね〜、コウノトリさんが連れてきたのかしら?」


この人達親子で同じ事言ってるよ、、


「まぁまぁ和人さん冗談よ!本気にしないでね!それはそうとこの子どうするおつもりなの?」

「そうですね、とりあえず警察に....」


「おかあさん、おとうさん、どうしたの?」


そう言って入って来たのは、黒髪の男の子、俺の息子の真人(まさと)だった。


「おかあさん達うるさくしちゃってごめんね」


すると真人はこたつの上にある、白い布に気づいてこたつに駆け寄って覗き込んだ。


「このこ、おとうと?」

「違うんだ、真人この子は...」

「ちがうの、、?」


真人は不思議そうに俺の顔を見つめている。

俺はどう答えるか迷っていると、ふと赤ん坊の下にある本に気が付いた。赤ん坊に気を取られ全く気づいてなかった、もしや何か書かれているのではと思い、その本を手に取った。

すると同時に何か暖かい、守って欲しいと言っている様な感情が伝わってきた。俺は親父に男手一つで育てられた、母が居ない事で悲しい事もあったり、親父に反抗したりもしたが、それでも大事に育ててくれた。この赤ん坊はどうなるんだ、知らない家で見つかり、母も父も居ない、、、


「真波、少しおかしな事を言うかもしれないが、この子を家で......」


最後まで言う前に、真波に手を握られ、周りを見てみると親父もお義母さんも皆暖かい目で赤ん坊を見ていた。


「あなた〜、私もずっとそう考えて居たの」

「そうじゃな!別に金に困っとる訳では無いからの!大きくなったらわしの道場で鍛えてやるわい」

「クソジジは出しゃばりすぎよ、この子は私が......」


親父とお義母さんが言い争っている中、俺は赤ん坊を抱きかかえて、「中原 修(なかはら しゅう)」と名前を付けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ