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奉仕転生〜死んでも奉仕する〜  作者: 白アンド
120/150

説教の結果

ーマオ視点ー



「シャル…」

「なに? マオ」


私だけの夫に抱きつきながら話す。


彼には酷いことを言ってしまった。

だけど、シャルはそんな私のことをずっと好きでいてくれた。

ずっと愛して、ずっと想ってくれていた。


危うく自分の誇りの為に、それ以外の全てを捨ててしまうところだった。


あの時、シャルに嫌悪の目を向けられた時、私は本当に怖かった。

あんなに私を愛してくれたシャルが私を突き放して…

あんなに好きだったシャルを突き放して…

本当に怖くて、死んでしまいそうだった…


もう絶対に離さない。


「好きだ…シャル…」

「俺も好きだよ、マオ」


………………。


また子宮が(うず)いた…


シャルはずっと私を発情させてくる。

でも、ベッドの上では別だ。

私はとうの昔に限界だというのに、シャルは構わずに私の中に出してきた。

私の中に…


今、私の中には彼のものが入っている。

これでシャルは私のものだし、私もシャルのものだ。


「シャル…」

「なに?」

「……もっかい言って…」

「ん」


彼にお願いする。

このお願いをすると、龍国にいた時のことを思い出す。


「世界で一番愛してるよ、マオ」

「…………」


駄目だ…

またシャルのが欲しくなってきた…


「シャル……えっちし┈┈┈┈┈┈」



コンコンコン



「「 ………… 」」


誰だ。

私たちの邪魔をするやつは。


扉が開けられる。


「やっと終わったのね…あなたたち…」


そこにはシャルに見捨てられた負け犬どもが立っていた。

エミリーもフィルも、なぜか疲れた様子だ。


「なんの用だ」


シャルに抱きつきながら睨む。


私の男は誰にも渡さない。


「マオ、急にどうしたのよ…」


エミリーが呆れたように言ってくる。


この負け犬お嬢様には少し説教されたからな。

多少は助かったが、シャルなら私がどんな反応をしようと愛してくれた。

だから、こいつのしたことは無意味と言っても過言ではないと思う。


だから、多少の意地悪は許してくれるだろう。


「……シャルに犯された…」

「「「 ええっ!? 」」」

「中にも出された…」

「「 ええっ!? 」」


ふっ。

私の方がシャルに愛されてる。


「…………シャル……説明してくれるかしら」

「……これには深いわけがあって┈┈┈┈┈┈?」


シャルの顔を私の方に向ける。


これ以上、他の女と話すのは駄目だ。

私しか見ちゃ駄目だ。


「私だけ見ていろ…」

「でもマオ…」

「見たら浮気だ…」

「…………」


シャルの目線が私で固定される。


彼と目を合わせただけで心臓がうるさくなる。

シャルは少し見ない内にだいぶ変わった。

好きだ。


でも、そんなに見られると恥ずかしい…

シャルの目をずっと見ることが出来ない…


「マオ…」


シャルの手が私の頬に添えられ、目線がシャルで固定される。


「シャル…」


体の力が抜けて、彼に体を(さず)けたくなる。

シャルは本当に格好いい…

目が合うだけで堕ちてしまいそうだ…


「「 …………… 」」


キスをする。


「ちょっと…」


エミリーがうるさい。

あとで説教してやる。


「…………見ての通り私たちは忙しい。お前たちは引っ込んでろ」

「……私たちだってシャルとえっち出来てないのよ?」

「……………」

「早く離れなさい」


エミリーが酷いことを言ってくる。

シャルとえっち出来ていないのは、こいつらの魅力が低いからだ。


「シャルぅ…」

「んー?」

「エミリーがいじめてくる…」

「あ! マオったら卑怯よ!」


エミリーがうるさい。

シャルは私だけの味方だ。

他の女は引っ込んでいろ。


「……まあ事情は知っているし…もう戻るわよ…」


エミリーはそう言うが、一人の女は私の男に向かって歩いてきていた。

そして、シャルと同じ目線で正座した。


「どうした? フィル」


おい、貧乳女。

私の男だぞ。


「……マオとしたんだ…」

「……うん…」

「声…凄かった…」


シャルの所為(せい)だ…


「ごめん…」

「帰ったらしてよね…」

「うん…」


そんなのはさせない。


「フィル、戻るわよ」

「うん…」


フィルが立ち上がり、エミリーの元へ帰っていく。


相変わらず、こいつはシャルが居ないと駄目みたいだ。

私はそんな依存的にはならない。


「でもマオ、あなたいつまでそうしているつもり?」


エミリーが抱きつき合う私たちを羨ましそうに見てくる。


このシャルの温かさが、いつかは無くなるのか…

シャルから離れる…


………………。


「……四年くらい…」

()っがいわよ!」


そんなことはない…

私はシャルと四年も会っていなかったんだし、エミリーたちは私より早くシャルに会っている。

このくらいは当然だ。


「お嬢様…」

「…?」


と、二人の後ろに見慣れた影が一つ。


「少し……親と子だけの話をよろしいでしょうか…」


エミリーたちよりも疲れた顔をしたウォル(父親)がいた。



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