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奉仕転生〜死んでも奉仕する〜  作者: 白アンド
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祭りの後の祭り

マオとえっちする。


寝室に着いた途端、俺は抵抗も出来ずに剥かれた。


前戯もさせてもらえず、お互いに服を下半身だけ脱いで挑む。


四年ぶりの行為だ。

なので、挿入()れた途端に射精()そうになったとしても、仕方ないというものだ。


「マオっ……そろそろっ…」


俺の上で動くマオに語りかける。


「………」


だが彼女は止まる気配を見せず、より締めつけを強くする。


「ちょっ…マオ…」


今回はコンドームをつける暇さえ無かったため、流石に焦る。


「マオ…!」


未だに動く彼女の腰を掴み、止めさせようと…


「やだ!」

「……!」


だが思いきり抱きつかれてしまい、俺の方の動きが止まってしまった。


マオがこんな口調で、こんな行動をしたのは俺の記憶にない。

あまりの衝撃に体が固まる。


胸の感触、腟内の感覚、彼女の体温に体を委ねる。


「やだぁ…」


その声は震えていて、今にも泣きそうなのが伝わってくる。


「シャルのほしいっ……シャルのほしいっ……!」

「…………」


かつて、これほどまでにマオが甘えてくれたことはない。

四年前の彼女との差異にも驚かされるが、最も刺激を感じるのはその台詞だった。


「もう我慢は嫌なんだ………シャル……シャルぅ…」


体が固まっている間もマオの誘惑は続く。


俺は彼女の背中に手を回し、優しく抱きしめる。


「マオ……たくさん産んでくれる?」

「うんっ………たくさん産む…」



そのままたくさんした。





疲れた。

すんごい疲れた。

今までで一番長くした。


俺はとうの昔に限界だというのに、マオが腰を止めてくれなかった。


だが、かなり癒されたな。

すんごい癒された。


「シャル……ごめん…」


俺の腕を枕にし、俺に抱きついているマオが急に謝ってきた。

あんなにえっちをした後だというのに、なぜだろうか。


「なにが?」

「シャルに……酷いこと言った…」


ああ、そんなことか。


「もう気にしてないよ」

「…………」

「マオにも事情があったんだろ? なら、それを貫こうとしたマオは立派だよ」

「んん…」


マオはモゾモゾと俺に体を擦りつけ、回した腕をより強く締めつける。


「好きだ…シャル…」

「俺もだよ、マオ」

「ずっと一緒だっ…」

「うん、ずっと一緒」

「もう離れないでっ…」

「離れないよ」



マオを包み、マオに包まれ、今日は寝た。




目が覚めた。


「………」


どうやら、催してしまったようだ。


隣を見ると、俺の腕に甘えるようにしている美女がいる。


昨日の出来事が夢でなくて良かった。

まさか、マオにあんなに甘えられるとは思わなかった。

だが、それも俺が彼女を待たせすぎたからだろう。

あの冷静なマオがあそこまでなるのはもう見られないかもしれない。


「………」


マオの額にキスをする。


よし、トイレ行こう。


「……シャル…?」


と、体を動かそうと思った瞬間にマオが起きてしまった。


「……どこにいく…」

「トイレだよ」

「私もいく…」

「ん、いってきま………ん?」


予想外の返答に、思わず目を見開いてしまう。


この部屋の近くにトイレは一つしかない。

ということは、トイレに一緒に行くということか?


「ぇ……」


疑問符を浮かべる俺に対し、マオが泣き顔に…


え…!?

なんでそんな泣きそうにしているんだ…?


マオが俺の胸に手を置き、体を寄せてくる。


「ずっと一緒…」


あ…

一緒ってそこまで…


「シャルっ…」

「…!」


マオがいきなり抱きついてきて、身動きがとれなくなる。

お互いに下着姿で、体温が湿っけを帯びて伝わってくる。


非常にありがたい抱擁だが、今は頭が混乱している。


「離れないでっ…………嫌いにならないでぇっ……!」


言葉を重ねる毎に回した腕の力が強くなり、大きくて柔らかい胸も押し付けられる。

マオのフサフサの髪が肌に直接(ちょくせつ)当たり、気持ちいい。


「しゃる……しゃる……っ」


マオの息が生暖かい。

彼女の心臓の鼓動が俺の心臓を圧迫しているように感じる。


全てが懐かしい…


「ごめんな…マオ…」


ようやく言葉が出た。

こんなに驚いたのは初めてかもしれない。


「ちょっと驚いただけだから大丈夫だよ。一緒にいこうか」

「……うん……一緒にいく…」


マオって、意外と寂しがり屋だったんだな…


マオを抱っこし、トイレへと向かった。




トイレに着き、二人で同時にする。


マオが俺の膝の上に乗り、柔らかい感触が俺を癒す。


「「 …………… 」」


出ない。

俺も彼女も緊張し、無音の時間が流れる。


「……シャル…」

「…ん?」

「マーキングしたい…」


…………。


獣族(じゅうぞく)のマーキング。

それは求婚を示し、自分の匂いを想い人の部屋や所有物などに付けること。


なのだが、この状況(トイレ)で言うということは、つまりはそういう事なのだろう。


「いいよ」


マオに柔らかくキスをし、微笑んでから言う。


彼女にマーキングされるなど、こちらからお願いしたいところだ。


「………また今度でいい…」

「いいの?」

「…うん」

「分かった。また今度しような」

「……うん…」


残念だが、楽しみは取っておいた方がいいよな。



今夜もマオを抱きしめながら寝た。



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[良い点] ふぅん、エッチじゃん
[良い点] エッッッッッ!!!!!!!!
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