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辺境の地に追放された元隠キャ〜ハズレスキル【眼福】で覚醒したら精霊にも吸血鬼にも魔王にも狙われたけど美少女戦士たちとSSSSSSSSランクの幸福を極めました!!!!〜  作者: 夢間欧
第6章 SSSSSS〜僕もジャックも青鬼も社長になって総資産額数百億を目指すけどセイラ姫はポテチに目覚めてコーラのお代わりをねだるんだよな〜
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第77話 ゲーム対決のクライマックス!

「ふりだしに戻ったな。ということは、またスーパーマ◯オをやるのかな?」


 振り返ればこの7つの紋章シリーズでは、いろんなゲームをやらされた。


 スーパーマ◯オ

 ド◯キーコング

 ラ◯ーエックス

 テト◯ス

 ぷよ◯よ

 ハイ◯ーオリンピック

 ファミ◯ーテニス

 桃◯郎電◯

 パッ◯マン

 スペース・イン◯ーダー


 どれも名作だ。これらについて、転生前のいわゆるチート知識を持っていたおかげで、何とかここまで冒険を続けることができた。


 あともう少し。ラストのゲームに勝利して、7つ目の紋章を手に入れれば、僕らのパーティーはこの山を越えて、いよいよ未知なる北の国に入ることになるのだ。


「やあ来たね」


 木のうろから、ひょこっと情報屋のドングリおじさんが顔を出した。


「最後のゲームは、僕がボスキャラになる。さあ、僕を倒してみろ!」


 自分のことを僕と言ったり、あっしと言ったり、最後までよくわからないキャラだったなー、こいつは。


「情報屋さんと戦うのかー。やっぱレトロゲーム?」


「そうだ。もったいぶらずにズバッと言おう。旗上げゲームだ!」


「旗上げゲーム? そんなのあったっけ?」


「知らないのか。赤上げて、白上げてっていうの」


「はあああ?」


 思いっ切り、脱力した。


「最後がそれ? ショボッ!」


「旗上げゲームをバカにするなかれ。意外と盛り上がるのだ、コレが」


「だって、そもそもテレビゲームじゃないじゃん」


「ゲーセンにたまにあるだろ?」


「ああ……キャプ◯ンフラッグね。好きなの?」


「好き好き! さあ、やろう。先に、3回お手つきしたほうが負けだよ」


「赤上げて、のコールは誰がするの?」


「じゃあそこの、ジャックさんに頼もう。鬼さんは、お手つきしたほうの頭をピコピコハンマーで叩く。いいかい?」


「え、罰もあるの?」


「だって、そのほうが盛り上がるじゃん」


「……あのー、いちおうこっちは、パーティー解散を賭けてるんですけど。宴会気分じゃないんで」


「じゃあ僕は、命を賭けるよ。負けたら死ぬ」


「いやいや待って。旗上げゲームで?」


「そうだよ。文句ある?」


「勝っても喜べないよ。本気で死ぬの?」


「死ぬ死ぬ。即死するよ。拳銃を口に突っ込んでね」


「やめてよ! じゃあ僕はやらない」


「やらない? そんなら自動的に、冒険の旅は終わりになりますけど。けど?」


「2回訊くなよ。だから情報屋さんが命じゃなくて、別のものを賭けたらやるよ」


「いや、男が1度言ったからには変えない。あ、男じゃなくてドングリだっけ。テヘッ」


「……そうか、人間じゃないんだね。ならいいか。この勝負受けて立つ!」


「ヨッシャー!! それじゃあジャックさん、お願いしまんにゃわ!」


「よろしくねんねん!」


 どうやらジャックにまで、情報屋の悪いノリが伝染してしまったようだわさ(あっ、僕も)。


「それではアリスターさんも情報屋さんもよござんすね。はいっ、赤上げて♪」



 赤

   ( ͡° ͜ʖ ͡°) アリスターでーす

       白


 赤 

  |( ̄3 ̄)| 情報屋のドングリでございます

       白



「白上げて♪ 赤上げないで、白下げない♪」



       白

   ( ͡° ͜ʖ ͡°) どんどん行こー

 赤    


       白

  |( ̄3 ̄)| 楽勝でんな〜

 赤



「白上げないで赤上げて♪ ぐるっと回って赤上げない♪」


     

   ( ͡° ͜ʖ ͡°)

 赤     白



     ピコーン☆(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)はい、ダメー

 赤  ⬜︎───

  |( ̄3 ̄)|

       白



|( ̄3 ̄)| 「うわー、やってもうた〜!!!」


( ͡° ͜ʖ ͡°)「マジで? そのレベルで間違っちゃうの?」


|( ̄3 ̄)| 「恥ずかしー、顔熱ー、もー、いきなりぐるって回るとか言うからー」


( ͡° ͜ʖ ͡°)「ていうか、鬼さんの顔何?」


(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)「可愛い?」


(ᵔᴥᵔ)(ラブちゃん)「ギャハハ! 激キモ!」


∧( 'Θ' )∧(ピヨちゃん)「あと、2回、お手つき、ドングリ、死亡!」


|( ̄3 ̄)| 「そうはいくか! リセット位置から、もう一度スタート!」



「では行きまーす。赤下げない♪ 白下げない♪ 白下げないで赤上げない♪」



       白

   ( ͡° ͜ʖ ͡°) あー緊張してきた

 赤    


       白

  |( ̄3 ̄)| こえ〜、ミスったかと思った〜

 赤



「ぐるっと回って赤下げて♪ 白下げて♪ 赤下げない♪ 白下げない♪ ぐるっと回って白上げない♪」



     ピコーン☆(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)何やってんダー

    ⬜︎───     

   ( ͡° ͜ʖ ͡°)

 赤     白


 赤     

  |( ̄3 ̄)| あぶねー、セーフ

       白



( ͡° ͜ʖ ͡°)「ああー、しまったああーーーっ!!!」


|( ̄3 ̄)| 「ラッキー♡ これでイーブンだっちゃ!」


( ͡° ͜ʖ ͡°)「あー、頭いてー。鬼さん、強く叩きすぎだぞ」


(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)「甘い! 今度間違えたら金棒でいく」


(ᵔᴥᵔ)「ギャハハ! 死ぬやろ!」


∧( 'Θ' )∧「どっちも、あと、2回、お手つきで、死ぬ」


( ͡° ͜ʖ ͡°)「待てい! 僕は命は賭けてない!」


(ᵔᴥᵔ)「ギャハハ! 賭けてまえ」


٩(๑❛ᴗ❛๑)۶(セイラ)「アリスター、ファイト!」



 僕は歯を食いしばって、情報屋を見た。


(旗上げゲームをバカにするなかれ。意外と盛り上がるのだ、コレが)


 確かにあいつの言うとおりになってはいる。


 でもこの盛り上がりって……


 転生前の世界にいた、チャラいユーチュー◯ーのノリとそっくりですから。残念!!


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