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辺境の地に追放された元隠キャ〜ハズレスキル【眼福】で覚醒したら精霊にも吸血鬼にも魔王にも狙われたけど美少女戦士たちとSSSSSSSSランクの幸福を極めました!!!!〜  作者: 夢間欧
第17章 SSSSSSSSSSSSSSSSS〜みんながみんなをフォローして誰もブロックしない。そういう世界の実現を僕は目指しています!〜
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第229話 寝起きを襲う!!

 ここからは、ドッキリ番組のレポート風にいきます!


 *   *   *


 おはようございま〜す(声を殺して)


 ワタクシは今、マッサーカー将軍の眠っている、ピリピンの司令官室の前にいまーす。


 時間は午前4時。夜明け前で寒いです〜。


 ゲストには、グリアム王に来てもらっています。


 僕:「陛下、絶対に声は出すなよ」


 王:「シー、シー」


 ちなみに僕とグリアム王は、オーガに闇属性の技【ブラッケンド】をかけてもらったので、黒くなって闇に紛れています。だからここまで、シンの兵に見つからずに接近することかできました。


 えー、ピリピンからナン軍は撤退したので、司令官室の部屋に鍵はかかっていない模様です。


 僕:「陛下。そーっとドアを開けて」


 王:「アイシー、りょーかい」


 カチャッ。


 僕:「バカ、オメー、何やってんだよ。音立てちゃダメだっての!」


 王:「ソーリー、ソーリー」


 うん。中からマッサーカーのイビキが聴こえてきます。どうやら起きなかったようです。セーフ。


 それでは今から、部屋に侵入してみたいと思います。


 おや? リビングに、服が脱ぎ散らかしてありますね。意外とシン軍の最高司令官はだらしないです。あっ、パンツも! ということは、マッサーカーは、スッポンポンで眠ってるんでしょうか? ウッシッシ。


 僕:「陛下、あのパンツ、ちょっと取ってきて」


 王:「ノン、ノン」


 僕:「イヤなの? 仕方ねーなー。じゃあ僕が」


 見て下さーい。これがマッサーカー将軍のトランクスで〜す。シミがあったりして。では被ってみましょう。


 僕:「うっぷ、うっぷ」


 王:「……ダイジョブ?」


 いやー。やっぱり外人は刺激が濃厚です。目にきました。


 ん? テーブルには飲み残しのワインがありますね。失礼していただきます。うん、旨い!


 お? 洗面台には歯ブラシが。ちょっと使ってみます。ウシシシ、ウシシシシシ。


 僕:「何だよー、陛下。軽蔑してるの?」


 王:「シラ〜」


 みなさんは、シラけないで下さいね。あくまで仕事ですから、これは(嘘)!


 さて。いよいよ寝室に向かいます。


 おっと、ベッドに大柄の男が寝ています。タオルケットにくるまってます。間違いありません。あれがカッコつけマンのマッサーカー将軍です。


 マ:「グー、グー」


 熟睡です。さぞかし昨日の夜は、ドンチャン騒ぎをしたんでしょーね。なんせ、念願だったピリピン奪回を果たしたんですから。


 勝利を確信して、すっかり油断しているのでしょう。しかしあと数分で、僕の背負っている、このバズーカ砲が炸裂します。そしたら心臓が止まるかもしれませんね〜。ケケケ、ザマーミロ。


 マ:「誰だ!」


 あっ! しまった!!


 マ:「鳥か? 飛行機か? いや、ビトちゃんマンだ!」


 フー、焦った。マッサーカーの寝言でした。ビトちゃんマンの夢を見てたんですね〜


 マ:「グゴー」


 すごいイビキです。きっと何をやっても起きませんね。タオルケットをめくってみましょう。


 おおー。やっぱりスッポンポンでした。実に堂々としています。陛下、感想は?


 王:「スケベ。ヘンタイ」


 マ:「ヘクション!」


 ヤバ! おおっと、寝返りは打ったけど起きません。ではそろそろいきましょう。バズーカ砲……発射!!


 ドゴォォォーーーーン!!!!!!!


 マ:「ダアーーーッ!!!!」


 マッサーカー将軍、飛び起きました! 目玉が落ちそうなすごい顔です。


 ガタン!!!


 ベッドから落ちて頭を打ってます! これはシャレになりません。本当に敵が攻めてきたと思ったようです。ま、本当に戦争中ですからね。


 マ:「ワ、ワ、ワ」


 ワワワ、ワが3つって、石鹸のコマーシャルみたいですね。将軍の動揺が激しいです。全裸で走り回りました。これは恥ずかしい!


 僕らのことは、【ブラッケンド】で黒くなっているので見えません。だから敵がまだ隠れてると思ってるのか、キョロキョロと部屋を見回しています。ではちょっと、驚かせてみましょう。


 僕:「コラーーーーッ!!!!」


 マ:「ヒョエーーーーッ!!!!」


 全裸で逃げ出す将軍! 僕らも追います!!


 おおっと、将軍はトイレに逃げ込みました。明らかにパニクっています。ドアを閉めました。陛下、蹴破っちゃって下さい!


 王:「オリャ! オリャ!」


 マ:「オカーチャーン!!」


 泣いています! 泣いています! シンの最高司令官が、母親を呼んで泣きじゃくっています!! ああ、なんてみっともない!!


 バリッ、バリバリッ!!!


 トイレのドアが破れました。突入します! おや? マッサーカー将軍は、トイレのちっちゃな窓から逃げようとしています。


 なんということでしょう。


 ご覧下さい。上半身は窓の外、下半身はトイレの中。つまりマッサーカーは、窓枠に完全に腰骨が引っかかってしまったのです。


 よーく見て下さい。これがマッサーカーのケツです。陛下、ご感想は?


 王:「キタナイ。ヘンタイ」


 毛むくじゃらの足をバタバタさせて、非常に情けないです。それではこの、汚いケツを引っぱたきます。


 パチン!


 マ:「イタイ!!」


 パチン! パチン!


 マ:「イタイ、イタイ!! エーン!!」


 どうやら窓の外に、さっきのバズーカの砲声で起こされたシン兵が集まってきたようです。早く俺をトイレから引っ張り出せと命令しています。しかしいくら部下が引っ張っても、将軍は抜けません。オメーは大きなカブか!!


 僕:「では陛下。最後に一言」


 王:「ドッキリ、大成功!!」


 それじゃあ、みなさん、さよーなら〜!!!!


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