表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の地に追放された元隠キャ〜ハズレスキル【眼福】で覚醒したら精霊にも吸血鬼にも魔王にも狙われたけど美少女戦士たちとSSSSSSSSランクの幸福を極めました!!!!〜  作者: 夢間欧
第13章 SSSSSSSSSSSSS〜異世界恋愛したい!異世界恋愛したい!異世界恋愛したい!だって戦記は柄じゃないからね〜
175/283

第175話 OH! ボンバーベッド!!

 ということで。


「ヤマ長官、変装お願いしますっ!!」


 ヤマ長官が着ていたのは、海軍の上下とも真っ白な制服だったので、バリバリ目立った。


 そこでオークが泥をぶつけ、真っ茶っ茶にした。


「ヤマ長官いいですねー。ちょうどどろんこクイズで、不正解に飛び込んだ解答者みたいになりましたよ」


「……こんなんでいいの?」


「髪型も変えましょう」


 とジャックが言い、火属性の初級技【ファイヤ】で、髪の毛をチリチリにした。


「OH! ボンバーヘッド!」

 

「ヤマニキ、イケてる! アフロもサイコー!」


 ヤマ長官のイメチェンは、陸軍のナン兵たちにも大好評だぜ!!!


 ボンバベッド、チャチャチャ、ボンバベッド、チャチャチャ、ボンバベッド、チャチャチャ、ボンバベッド、チャチャチャ……


 ヤマ長官は最初のうち、とまどった様子をしていた。


 が、キューティーペアのルイベが近づいて、ランバダみたいなダンスを始めると、突然スイッチが入った。


「イエー! ニューヤマ、参上ー!!」


 するとオーディエンス(約1万人のナン兵と僕たち)も、イエー、ニューヤマ、ニューカマー、と返した。


「イエー、今来た、ハマー!!」


 ヤマ長官はノリノリで、黒人のラッパーみたいに踊りだした。


「オ、オウ、オウ、オウ、オオ、オウ、ヤマタイム!」


 ヤマ長官がガニ股でカニ歩きするようなダンスをすると、ルイベも汗だくになって、すっげえ激しく腰を振って踊った。


「イエー、聴け、オーディエンス、俺の言の葉、マジで魂震える格言」


 ナン兵の中には興奮して、ヘッドスピンを始める輩もいた。


おれら仕方なく始めた戦争、よその侵略国家の暴走、おかげで世界中が迷走、皇軍だけが勇壮、イエー」


 イエー!!!!


「俺おなじみ海軍大将、緒戦はモチロン大勝、しかし反撃のカウンターの代償、迫りくる敵ヤバいぜチクショー」


 チックショー!!!!


「すると陛下のありがたい託宣、負けるが勝ちの作戦、何より国民の命が優先、余は処刑オッケーと率先、ダー(号泣)」


 ダー!!!!(号泣)


「ところが陸軍勇敢、わざと負けろと言ったらカンカン、しかし勝ち目はないぜ危機感、下手すりゃ国土はスッカラカンのカン」


 ウェーン!!!!(悲涙)


「だからヤマはやったぜ変装、ボンバーベッドで疾走、昨日までの俺は葬送、死んだことにしてこの世から脱走、意味わかっかー!?」


 わかんなーい!!!!(馬鹿)


「ヤマが死んだら士気は降下、軍も国民も願い出すぜ講和、したら戦死は減って幸福、これぞ陛下の作戦の効果、イエー、イエー、イエー!!」


 イエーイ、イエーイ、イエーイ!!!!


 オーディエンスの興奮は最高潮になった!!!


 ルイベと密着して踊り狂う海軍大将!!!


 そこへガマグチ少将も飛び入り参戦!!!


「イエー、MCヤマー、サイコー! 俺たちゃ陛下の作戦を支持するぜ! みんな、いいなー!!」


 オーッと、地響きのような歓声!!!


 僕はその光景に、不覚にも涙が出た。


 あんなにゴリゴリの強硬派だったガマグチ少将でさえ、犠牲を少なくするために、あえて敗戦するという選択を支持してくれた……


 奇跡が起きた。


 それもこれも、髪がチリチリになったとたんに、ラッパーにキャラ変してくれたヤマ長官のおかげだ。


 僕はまばゆい光を見るように、ヤマ長官の勇姿を見つめた。


「オッケー、キューティールイベ、カマーン!!」


 MCヤマーがボンバーベッドをグルングルン回すと、ルイベは甲高い声で嬌声をあげ、速すぎて見えないほど腰を前後に振りまくった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=35567082&size=88
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ