テキトウなことを言うことにかけては定評がある
なんやかんややりたいことはあっても、ダンジョン力がない。
先立つものが無いとにっちもさっちもいかないというのは、人生もダンジョンも同じである。
次の目標は、「近所の人里への偵察」なのだが、そのためには調査課の人員増強が必要不可欠。
ダンジョン力が溜まるまで、兎に角待つしかない。
とはいえ、何もすることなくただ待っているだけ、というわけにもいかない。
それぞれに、出来る仕事を片付けることとなった。
ソッティーはこの先必要になりそうな情報の仕入れと、出力作業。
現在いる課長格二人への指示出しと、壮志郎のお世話など。
ウィーテヴィーデはダンジョンの微調整。
リポップモンスターと小部屋の相性を合わせたり、ダンジョン解放後の整備計画の打ち合わせなど。
アーペインは更なる周辺調査。
ダンジョンの周りに生息するモンスターや植生や分布などを、さらに細かく調べるなど。
もちろん、壮志郎も黙々と仕事をこなしていた。
朝起きたら食事を作り、健康維持のために軽いジョギング。
事務所の掃除や食事の準備。
こまごまとした、いわゆる「名もなき家事」をこなし、ソッティーに聞かれたらダンジョンについて指示を出す。
「もしかしてだけど、おじさんだけ仕事の内容違わない?」
「適材適所で宜しいものかと」
なんやかんややってるうちに、とりあえず従業員二人分のダンジョン力が溜まった。
早速、会議などで決めて置いたモンスターを呼び出すことにする。
まず一体は、シャドーピープル。
意識を持った影、といった存在であり、様々なものの影に紛れることができる。
もう一体は、ガスクラウド。
ガス状生命体なモンスターで、様々なところに自在に入り込むことを得意としている。
どちらにも共通しているところは、隠密行動に優れるという点だ。
物理攻撃に強く、魔法攻撃にも強い。
代わりに、攻撃能力はごく限られるものの。
そもそも彼らの仕事は調査であり、戦闘ではない。
発見されなければ戦う必要もないので、問題ないのだ。
ちなみに、この二体を呼び出すのに要した時間は、丸一日である。
言わずもがな、壮志郎が柄杓でガラス瓶にダンジョン力を注ぐのに、苦戦したからだ。
「ヤバい、右腕が上がんない」
「それは元々かと」
「四十肩だからね。仕方ないね」
ある程度の年齢を重ねると、人間というのはどこかしら何かしらの故障を抱えるものなのである。
若い頃のムリというのは、おっさんに限らず、人間であれば必ず体を蝕むものなのだ。
例え若い頃は表に出ていなくても、いずれわかる時がくる。
それが、おっさんと呼ばれるようになってくる時期。
言ってみれば、おっさんというのは若さ故の過ちのツケを払い始める年代なのである。
壮志郎の持論の一つだ。
そんなことをしているうちに、アーペインが近づいてきた。
「軽い打ち合わせ、終わりましたー。とりあえずあの二人には、うちの寮で待機してもらうっす」
「寮? 何それ」
「なにそれって。俺らが住んでるとこっすよ。ウィーテヴィーデちゃんが作ってくれた」
「あー! はいはいはい! そっか、あの外の! 皆の居住スペースね!」
普通ならすぐに思い当たりそうなもの。
というか、普段から名前は聞いているのにもかかわらず、壮志郎はすぐにそれに思い至らなかった。
実際に中を見たりしていないので、ピンとこなかったのだ。
ウィーテヴィーデが従業員用に作った部屋などには、壮志郎は一度も足を踏み入れていなかった。
上司である自分が、彼らのプライベート空間に入って行ったら、ゆっくりできないだろう。
という配慮からである。
「とりあえず、あの二人が居れば人員的問題はないと思うっすよ」
「なんの? ああ、人里への侵入の件ね。ハイハイ。じゃあ、もうお願いしてもいいのかな?」
「うっす。なんとかやってみるっすわ」
「よろしくねー」
調査課の補充をするまでかなり時間があったので、どんな行動方針で行くかはおおよそ話し合い終わっている。
あとは、実際に行くのみであった。
「じゃあ、がんばって行ってらっしゃいっ!」
「え、今すぐっすか?」
「違う違う。なんかこう、こういうテレビ番組あったなぁーって。地図にダーツ投げるやつ」
「それはアーペイン殿にはわからないかと」
「そうだったわ」
今一締まらない壮志郎であった。
余裕のない社会では、犯罪者は厳罰をもって処されることが多い。
禁固、等という刑罰は、基本的ほとんどないといっていいだろう。
人というのは生きているだけで、様々なものが必要になる。
何も生み出さない人間を生かしておけるほど余裕がある国など、少なくとも未だこの世界には存在していなかった。
犯罪者は大抵殺されるか、強制労働が課せられるのが一般的である。
もちろん、他にも様々な罰があった。
例えば、農地開拓。
辺境の地へ赴き、その土地で開拓をするというものだ。
護衛が同伴することはない。
農機具や僅かな食糧などを宛がわれ、未開の土地に放り出されるのだ。
この世界には、モンスターと呼ばれる人間にとっての脅威が存在する。
武器もなく未開の土地を歩くなど、自殺行為に近い。
開拓など成功させられることは本当に極稀であり、大半があっという間にモンスターに食い殺されるか。
あるいは、ゆっくりと餓死していくか、であった。
刑を科す側としては、それで構わないのである。
見せしめに殺すほどではないが、罰則は与えたい。
開拓という名目で外へ出してしまえば、まぁ、大抵は死ぬ。
中には上手く行くものもあるが、そうすれば儲けもの。
新しい領地が手に入る。
国にとって、何の損もない手法なのだ。
壮志郎のダンジョンに最も近い人里は、そんな開拓村の一つであった。
村の者達が総出で収穫した作物が、倉庫に納められていく。
その様子を眺め、村長は感慨深げに目を閉じた。
開拓村といっても、この村は古い村である。
犯罪者であった一世代目は既に亡く、年老いた村長が三世代目。
今村で一番の働き盛りは、村長の子や孫の世代であった。
この村は開拓村としては実に珍しい、成功例の一つだったのである。
成功例、といっても、すべてが順調というわけではない。
何とかある程度の収穫が得られて、飢えない程度に食えている。
だが、それもいつまで続くかわからなかった。
例えば強力なモンスターが、気まぐれに村を襲うかもしれない。
盗賊がやってくるかもしれない。
不作に陥り、食べるものが無くなるかもしれない。
辺境の、ほんの小さな村が潰れる原因など、いくらでもある。
今までこの村がそれに見舞われなかったのは、単に運が良かったからなのだ。
今年の収穫を静かに喜んでいた村長の元に、血相を変えた村人が走ってきた。
領都から村へ、命令書が届いたのだという。
嫌な予感がした。
村の収穫は、村長のこの世代になって、ようやく安定して来ている。
ここ五年ほどは、飢えに苦しむことも減ってきていた。
普段は、領都から報せが来ることなどほとんどない。
近隣の村にいる兵士が、年に数回見回りに来る程度。
それ以外は放っておかれているような村なのだ。
あるいは、そろそろ。
村長が抱えていたそんな懸念は、この日、現実のものとなったのである。
二日ほどかけて最寄りの村を調べてきたアーペインは、かなりの情報を得て戻ってきた。
部下であるシャドーピープルとガスクラウドも、かなりいい仕事をしたらしい。
早速報告会が開かれ、村の状況が説明された。
村はいわゆる開拓村と呼ばれるもの。
それについての説明はソッティーから受けていたので、壮志郎もすんなり理解できた。
要するに犯罪者追放と口減らしの方策で、上手く行けばめっけもの的な感じのヤツらしい。
まあ、人間の命が安そうな世界である。
そんな感じのことも当たり前に行われるのだろう。
説明を聞いているうち、壮志郎はある言葉に引っかかった。
「納税開始? って、どういうこと?」
「開拓村は、基本無税なんすよ。っつーか、税取れるほど作物が実らねぇーんすわ」
魔石がない、あるいは、そもそも土地が農耕に向いていない、モンスターが襲ってきて農業をしている処ではない。
理由は様々だが、おおよそ出る結果はどこも同じ。
食べていくのがやっとか、あるいは飢えているか。
税など取り立てようものなら、そのまま村が干上がって無くなってしまう。
「なのに、税が課せられることになったの?」
どうやら最寄りの村は、今年から税の取り立てが始まるらしいのだ。
それはこんな場所にある村にとって、とてつもない非常事態と言える。
「なんかここ数年、安定して収穫できてたらしいんすよ」
「それって、この先も続くようなものなの?」
「いんやぁー。まあ、それはわかんねぇっすけど。なんか話し合いしてるところ覗いた限り、村人達はそう思ってねぇみたいっすよ」
村の会議に侵入して、内容を傍聴してきたらしい。
もちろん、誰にも気が付かれないように。
取得しているスキルなども相まって、その辺の技術はお手の物のようだ。
「どこの世界も農家さんっていうのは大変だなぁ」
「そっすねぇ。このタイミングでダンジョンが見つかるのは、村の連中にすりゃ僥倖ってやつっすね」
何しろ、塩と魔石が取れるダンジョンなのである。
「でもさ。村で魔石使えるものなの? 全部持ってかれて、地元には利益が分配されない。なんてことにならない?」
希少資源であるなら、そんなこともあり得そうな気もする。
だが、アーペインは大きく首を横に振った。
「ダンジョンがある場所は、一大消費地になるっすから。それなら、その周りで食い物作れた方がいいじゃねぇっすか」
輸送コストのことを考えれば、当然だろう。
村には整備された道路もなければ、鉄道もないのだ。
食料は外から運んでくるのではなく、その場で作ってしまった方が欠けが少ない。
「そっかぁ。じゃあ、最初期はちょい魔石多めで塩は少なめ。産出量が安定してきたら、徐々に塩の割合を増やす感じがいいかしらね。ソッティーどう思う?」
「それがよろしいかと。地元の農家の方々をお手伝い差し上げることが急務です」
ソッティーの言葉に、アーペインがぎょっと目を剥いた。
「なにか?」
「いや、ソッティーさんって人間なんかゴミ屑ぐらいにしか思ってねぇタイプだと思ってたんで、今の発言にビビったんすよ」
めちゃくちゃ酷い言い草だったが、隣で聞いていた壮志郎とウィーテヴィーデはさっと顔をそらした。
同じようなことを思っていたからである。
ついでにいうと、離れたところで会議の様子を見ていた従業員達も明後日の方向へ顔を向けていた。
「確かに人種に対して特別な思い入れはありませんし、死のうが生きようがどうでも良いと思っています」
やはりそんな感じに思っていたらしかった。
「ですが、マスターの記憶を一部引き継いている私には、日本人に近い思考もを持つ部分が存在しています。そして、日本人で農家の方々に敬意を払わぬものは存在しません」
絶対にいないとは言い切れないが、まぁ、個人の感想である。
「というより、農家の方々を敬わない輩は日本人ではありません」
偏見である。
「すげぇーんすね、日本人って」
「いや、極端に言い過ぎよ? おじさんも農家の方々のことは尊敬してるけども」
とりあえず、村の状況はわかった。
需要が伸びそうなところも把握できたし、当面の方針も決めてしまった方が良さそうだ。
「あとは、どうやってダンジョンに誘導するかっすね」
村からダンジョンまでは、それなりに距離があった。
途中が森で、凄まじく足場が悪い。
モンスターなども徘徊しているから、危険でもある。
「うん。ていうか、ごめんなさいね、その前の段階の話っていうか。別の話? 何だけどもさ」
「なにか?」
「いや、これ上手くすれば、戸籍ゲットできるんじゃないかなぁ、って。思って。戸籍? 戸籍だっけ?」
この世界、と言うと語弊があるかもしれないが。
少なくともギルドと教会が根を張っている国界隈では、戸籍謄本的なものが存在していた。
この辺りの国々では、どんなに小さな村でも教会がある。
その教会が、子供の出生などを記録し、証明書などの管理、発行を行っているのだ。
「昔でいう人別帳よね。宗教組織が管理してるところなんかもそっくり」
「マスターが元居た世界にも、そんなようなのがあったんすね」
「まぁねぇ。官僚文化が花開いてたから。いや、それはいいとしてよ。この辺りの国でもあるわけでしょ、戸籍的なやつ。なら、今後アーさんが動く上で、手元にそういうのはあったほうがいいと思うのよ」
「確かに、あった方が正規の書類とか作りやすいのは間違いないっすね。ギルドとかにも潜り込めるかもしれねぇーっすし」
「え、ギルドに入るのに戸籍的なやついるの?」
「必要です」
答えたのは、ソッティーだった。
ちなみにその辺の話は、少し前にも何度かしていたりする。
何度か、というのがポイントだ。
おっさんは一度聞いたぐらいでは覚えられないのである。
「じゃあ、ますますあったほうが良いじゃん」
壮志郎の考えは、おおよそこんな感じであった。
まず、アーペインが村に接触。
近辺でダンジョンを発見したと報せる。
その詳しい位置情報と引き換えに、戸籍をゲット。
「超大雑把に言うと、そんな感じで」
「ホントに大雑把っすねぇ」
「無理筋かしら?」
「いや、細かなところ詰めれば行けそうではあると思うっす。ね、ソッティーさん」
「そうですね。確かに。細部に気を付ければ、不可能ではないかと」
ソッティーがそういうのならば、決まりである。
「じゃあ、村人をダンジョンに誘導しがてら、戸籍的なやつをゲットって感じで、一つ」
壮志郎の言葉に、ソッティー、ウィーテヴィーデ、アーペインが了承の意思を示す。
あとは、方法を詰めるだけだ。
苦戦するかと思われたが、アーペインが色々と案を出してくれた。
元々国を動かしたりする仕事をしていただけに、この辺りの政治は比較的得意らしい。
「んじゃぁ、そんな感じで。どうせやるのはアーさんなんだし」
「了解っす。しっかし、あれっすね。マスターもしっかりエグイっすねぇ」
「なによ、エグイって。おじさん、ほとんど何もアイディア出してないんだけども」
「いや、とっさに人別のことを思いつく辺りがね」
「言っても、詳細詰めたのはアーさんとソッティーじゃないの。おじさん、こういうのもありだよね、みたいなの超テキトウに言っただけだし」
「その、こういうの、ってのをなかなか思いつかねぇもんなんじゃあねぇですか。最初の思い付きが出てくるヤツってなぁ、すげぇもんすよ」
最初の「思いつき」を出せる人間というのが、希少で重要なのだ。
大きな結果をもたらす予想外のアイディアをすばやく提案できるものこそが、優秀なのである。
そんなアーペインの言葉に、壮志郎は顔をしかめて手を振った。
「いや、そんなつもりで言ったわけでもないってば。おじさん、ただ思いついたこと言っただけだし。それがたまたま上手いこと行きそうだってだけよ。っていうか、おじさんのテキトウな発言をきっちり形にできる方がすごく無い?」
「そんなことねぇと思うんすけどね」
「そんなことあるんだってば。大体、おっさんっていう人種はね、文句言ったり、テキトウなこと言ったりするのだけは得意なんだから。それが今回たまたまいい感じなっただけなのよ。ホントに」
テレビを見ながらとか、酒を飲みながら、無責任に適当なことをさももっともらしく言う。
おっさんとは、どんなにくだらなく、ろくでもないことでも、思いついたらすぐに口にしちゃう生き物なのである。
壮志郎の持論の一つだ。
壮志郎としては、ふと思いついたことをテキトウに言っただけなのである。
そうしたら、頭のいい人達がそれをうまく形にしてくれた、という感覚なのだ。
「まぁまぁ、おじさんのことなんてどうでもいいのよ。とにかく、実際に動くのはアーさんなわけだしさ。出来る限り支援はするから、ソッティーと宜しく打ち合わせしといてよ。あ、お茶ないね。お茶くみ行ってくるわ」
そそくさと台所の方へ逃げていく壮志郎を見送り、アーペインはソッティーの方を向く。
視線に気が付いたソッティーは、軽く肩をすくめて見せた。
村全体を、沈鬱な雰囲気が包んでいた。
大人は皆頭を抱えており、子供達もただならぬ気配を感じ取り、静かにしている。
そんな空気に居た堪れなくなったヒューイは、村はずれの川べりに一人で逃げてきていた。
岩の上に腰を下ろし、川に向かって石を投げる。
ヒューイは十二歳になったばかりで、難しい話はよく分からない。
それでも、身体はしっかりして来ており、仕事はきちんとこなしている。
最近は作物がたくさん採れるおかげで、三男坊であるところのヒューイもたくさん食事をとることができた。
おかげで、ここ数年でだいぶ体つきが良くなってきている。
嬉しく思う反面、今はそれが裏目に出てもいた。
税の取り立てが始まる。
一体どれぐらい持っていかれるかわからないが、収穫の半分ほどは作物が持っていかれるだろうという。
いや、それだけならばまだいい。
もし不作になったなら。
人買いに子供を売ってでも、国に税を納めなければならないのだとか。
ヒューイが知る限り、この村から買われていった人間は一人もいなかった。
貧しくとも、何とか細々とやってきたのである。
それが成り立っていたのは、税を払わなくてよかったかららしい。
これからは、そうはいかなくなるのだそうだ。
正直なところ、ヒューイには難しいことはよくわからない。
税というのが何なのかも、今一わからなかった。
ご領主様に決まった量の作物や金品をお納めする。
なぜそんなことをしなければならないのか、不思議だった。
ヒューイが知る限り、ご領主様がこの村に何かしてくれたことは一度もない。
あるいは何か恩恵を受けていて、それをヒューイが知らないだけなのかもしれないが、少なくとも何かをしてもらった記憶はないのだ。
なのに、作物を持っていかれる。
どうしてそんなことになるのか。
ヒューイには全く、理解できなかった。
突然の理不尽に襲われたようにしか、思えない。
とはいえ、まだ子供であるところのヒューイにできることなど、あるはずもなかった。
もう一つ石を投げこもうと、腕を振り上げた、その時。
何かが近づいてくる気配を感じ、ヒューイは身をこわばらせた。
「おっ、よかったよかった。やっぱこっちで正しかったのか。いやぁー、死ぬかと思ったわ、マジで」
木々の間から顔を出したのは、妙に軽そうでへらへらと笑っている、見知らぬ男であった。
こんな辺境の村に見知らぬ人間がやってくるというのは、それだけで怪しい。
男は大きな荷物を背負っており、腰には剣を下げている。
「よう、少年。わりぃーんだけど、村長さんとかんところ案内してくんない?」
「おっさん、誰だよ」
「おっさんじゃねぇよ、お兄さんって言え。目に見えて若いだろうがコノヤロウ」
異様に素早い返しに、ヒューイはたじろいだ。
「んなこたぁどうでもいいんだけどさ。いや、だから。村長さんいない? ちょっと相談があるんだよ」
「そうだん? 相談、って、なんだよ」
「取引がしたいの。ダンジョン見つけたから」
男の口から出た言葉の意味が分からず、ヒューイは不思議そうに首をひねった。
なぞのおとこのしょうたいは、いったいなにものなんだー
次回、村人を引き連れてダンジョンに行ってみます




