プロローグ
注意事項
後書きの次回予告を好まない方は読み飛ばしていただけますと助かります。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
少しの希望と多大なる徒労に心は擦り切れている
希望は失望を相乗させる
砂漠で一欠片のガラスを探すようなことに眩暈がする
それでも何がなんでも手に入れなくてはならない
ああ……愛しい人よ
あなたにもう一度会いたい
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〜・〜・〜・〜・〜・〜
『実験体345号の運用をはじめる・・・』
そんなかすれた男の声が聞こえた思ったら暗闇の中にいた。
?……ああ、瞼を閉じてただけかと眼を開けると――
薄暗い闇の中にうねうねした一面の触手が眼の前にある……なんだ……夢かとまた眼を閉じる。
アア……ハヤク……メヲサマサ・ナ・イ・カ・ナ
いきなり、べとべととした生暖かいものが顔のあたりにあたる感触があり、「ひゃっ」と悲鳴をあげてしまい、眼を開けてしまった。
―触手君とご対面である―
まずは状況確認、ここはどうやら洞窟らしい……私のいる位置から10m程先……触手の後ろには外の明かりがみえる
ただ、触手がとおせんぼしており抜け出すのは困難というか100本以上……数え切れない――
木の蔦のような触手がうねうね動いている……とりあえず、顔についてる触手をぺしっと叩いてどける。
前は通り抜けできないようだ……左右を確認するとごつごつした岩の壁しかみえない……嫌な予感がするが座ったまま後ろを振り返る。
ふむ、岩の壁のようだ……ふ……む……な、なに冷静に状況確認しているのよ!!ようやく私の意識を覚醒し、起き上がろうとすると同時に全触手が私に襲い掛かる!!
「ちょっ……むぐっ」
べたべたした触手はむりやり私の口内に進入して声をださせない!!
「っ!!」他の触手は服のいたるところに進入している!!
私は暴れようとするが、ものすごい数の触手に囲まれて身動きがとれない!!
びりっ!!と服が破ける音がする……触手たちは私の布の服を全て破くつもりのようだ。
触手に破かれていく服をみる……口の中の触手はのどより先は進入しないようだ……破かれてあらわになった私の胸あたりに手のひらサイズくらいのふくらみがみえる。
私は女だったと当たり前のことを思い出していると――
「っ!!!!!」股間のあたりにものすごい痛みを感じ……私の意識は途切れてしまった。
魔物に襲われた少女には過酷な運命が待っていたでやんす。
その後、出会う少年とは長い付き合いになるでやんす。
それはきっと――