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フォニックス オワリノハジマリ  作者: ことこん
第六章 red carpet
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第二部 マペ

 キマイペ。その名前を口ずさむと、ミネーシャがやって来た。

「何故、その名を知っているんだ?」

「あ、いや、その……知り合いが言ってた」

「……あいつに知り合いなどいたのか」

「知ってるのか?」

「知っているも何も、僕たちの仲間だ。

あまり争い事は好きではないので、この近くにはいないが」

「そのキマイペさん?は強いのか?」

「一つ断っておくと、キマイペは改名してマペとなっている。訳は知らないが、元の名で呼ぶのは避けた方が良い」

「……そうなのか」

どうやら、向こうも色々あった人みたいだ。

「マペならこの近くで待機してると思うぞ。少し待っていろ。この窓から、外が見える筈だ」

と、ミネーシャは窓のカーテンを開けてくれた。

ミネーシャはおそらく妖気での通信を試みていた。

それよりも、俺は外の景色に驚いた。

今まで戦って来たような妖精たちが、一斉に暴れていた。

「あれは……」

「昨日の午後からそうなった。今無理をして外に出るなよ。人の死を見るのは好きじゃないのでね」

「分かってる」

突然、妖精たちの視線が一点に集まった……かと思うと、忽然と消えた。

辺り一面が血塗られている。

「来たようだな」

と言うミネーシャの言葉の直後、マペは現れた。

圧倒的な妖気は感じなかったが、積年の努力の末に得た迫力を感じる。直感で分かる。強いと。

マペは俺を見るなり、急に頭を下げた。

「わわわわわっ。すみませんすみません。どうやら姉がお世話になった様で!」

「なんで分かったんですか?」

「あなたは姉に見守られてる……気がします」

先程の迫力とは打って変わって、慌て始めた様子には少々驚いた。でも、顔立ちはギルド様に似ている。

「あっ、なんか変なこと言っちゃいました!全然、オカルトとか、そう言うのじゃなくて!」

そんな様子を、見ていたミネーシャが代わりに紹介してくれた。

「彼女が僕たちの仲間であり通称レッド・カーペットのマペだ」

「そんな、通称なんて……大した者じゃありませんよ私は!」

と本人は全力で否定しているが、先程の様子を見る限り嘘では無さそうだ。

「でも、めちゃくちゃ強かったじゃないですか」

と言うも、

「あれは反射的なもので……あぁぁ彼らには申し訳ない……。

こうやってどんどん命を消していってしまうんだなんならもう誰とも会わずに過ごさないといけないかないやでもそんな「一旦落ち着け」

と、ミネーシャに宥められるまで自責の念に駆られているようだった。

確かに、望んで戦線に立ちそうにもない。


 こちらの不手際で投稿の予約が出来ていませんでした。失礼しました。

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