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では気分転換に、のちに"勇者"と呼ばれる青年が魔王から王女を助け出す話をどうぞ  作者: 神山
序章 ー始まりー

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page.9 モンスター

 ブレイブパーティ一行は第二の村を出発する日になった。村人総出で見送りをしてもらうことになった。


「皆さま、どうかご無事で。次の村まで少し遠いですが少しばかりの援助を」

 村長が代表して激励の言葉を送り、食料を手渡した。ブレイブ達は軽く会釈をした。


「泊めてくださりありがとうございました。ちなみに次の村はどれほど遠いですか?」

 セレーナが村長に尋ねた。


「歩けばおおよそ2日はかかるかと…」

 村長の答えにセレーナは驚愕した。

「早速、野宿するのか~」

 セレーナは気を落とした。ラーボは励ますように声をかけた。

「野宿絶対楽しいですよ!焚き火で火に手を当てながら色々話したりっ!」

 目をキラキラさせているラーボの頭に肘を乗せるライア。ラーボとライアの身長差的に肘が丁度置きやすいのだ。


「呑気だなぁタンボ。夜の森なんかおちおち眠ることなんて出来ねぇぞ?魔族だけじゃなくて自然界にはモンスターもいる」

 ラーボはライアの話に納得しながらフツフツと込み上げる感情が出た。


「夜の森は確かに怖い…っってぇ!!ラーボですっ!!」

 ノリツッコミのように勢いよく肘をどかし、ライアは少し体勢が崩れた。ラーボはずれた帽子を直しながらライアの言葉を思い出した。


「ってモンスターって何ですか?魔族と違うって言ってましたけど」


「モンスターってのは人間と魔族の次に繁栄している種族のことだ。って言っても種類は様々で個々での数はそこまで多くない。そーいう奴らひっくるめての総称みたいなもんだ」

 得意気に答えたライア。それに付け加える形でブレイブも話した。


「モンスターは種によっては魔族より断然驚異になる。気を抜けば全滅もあり得る」


「へぇ~2人とも詳しいんですね!勉強になります~なんでそんなに知ってるんですか?」

 ライアはブレイブとライアに尋ねた。ライアは答えづらそうにしていたのを感じたブレイブは最初に答えた。


「俺はこれに参加する前までは森に籠って訓練をしていた。それで色々なモンスターと対峙してきた」


「まぁ…おれも似たようなもんだ」


「ま、お前はそうかもね。だって…」

 ライアの声色と振る舞いで何かを読み取ったブレイブは、セレーナの続ける言葉を遮るようにに話題を変えた。


「長話はこれで終わりだ。出発しよう」

 ライアは少しホッとしたような表情をした。

 ブレイブ達は第二の村を出発した。村長の言うようにひたすら森の中を歩いた。日差しは木々で遮られているため、わりかし涼しく移動できた。


 ライアはブレイブの横を歩くように距離をつめた。

「さっき、わざと話を切ったろ」

 ブレイブはライアの顔を見ず、淡々と歩き話した。


「なんのことだ?俺は早く出発したいだけだ。それに…」

「ん?」

「人に言いたくないことなど、誰にでもある」

「そうかい、そりゃありがとさんっ」

「謝意は無用だ。話しは終わりだ」

「ほんっと愛想がねぇな…」

 真顔のブレイブに呆れ顔のライアだが、ラーボが割り込んできた。


「お二人なに話してるんですかっ!?秘密ごとですかー?」


「黙って歩け、トンボ」

「うううぅ~~!!ラーボですっ!!何回間違えるんですかっ!!」


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