page.6 モンスター・キューブ
〈ブレイブのパーティはジゴホウ国城から発ち、初めての魔族に相対した。魔族の名前はトロール、何人も人間を殺したであろう金棒に威圧で優位に立とうとしていた。攻撃的なトロールにライア ラーボ セレーナは悪戦苦闘していた。しかし、その中ブレイブは謎のキューブを取り出し…〉
「このクエストの攻略を開始する…!」
先ほどまで威圧的だったトロールであったが、ブレイブの変化に驚いた様子だ。威嚇は止まったが戦意は失っていない。トロールは出会い頭で放ってきた、金棒を大きく振りかぶりブレイブを叩き潰そうとした。
「やべぇ!ブレイブ!避けろ!」
威力を知っているライアは慌てた様子で大声を出した。だが、ブレイブは避ける素振りを見せなかった。それに見かねてブレイブのもとへ駆け寄ろうと動き始めたがすでに遅く…
ライアは金棒の打ち付ける音に目を閉じた。
「くそっ…こんなところで仲間を…!」
閉じた目を開けると、振りかぶった金棒はブレイブの持っている小盾に防がれた。トロールは防がれた金棒に力を加えるが押し込めず腕が震えていた。
ブレイブはその力を利用し、体を横回転さてトロールの姿勢を崩した。前傾姿勢になったトロールは完全にブレイブの姿を見失った。ブレイブは瞬時に背後に移動していた。トロールは反応が遅れ振り返ろうとするが時すでに遅し―。
トロールの頸動脈から青色の血飛沫が溢れその場に倒れた。ブレイブは剣についた青い血を取るように剣を振り払った。
一部始終を見ていたライア ラーボ セレーナは何が起こっていたか分からず黙っていた。ブレイブは剣と小盾をキューブに変化させてゆっくり3人へ歩みよった。
「3人とも怪我はないか?」
「あ、あぁ…なんとかな」
「こわかったぁ…」
「ありがとう…」
ブレイブはへたれていたラーボの脇を持ち起こした。ラーボはまだ少しへっぴり腰になっていたが、何とか立つことが出来た。
「ブレイブ…今のはなんだ?急に剣と盾がでてきたが」
ライアはブレイブに質問をした。ブレイブは少し間を置き話し始めた。ポケットに入っていた謎のキューブを数個取り出した。それには剣と盾、大きな腕など1つ1つに内包されている力を表したものがあった。
「これはM・C。ここには倒した魔族やモンスターの力を内包している。これを使うことで魔族と戦うことができる。」
「モンスターキューブ…?そんなもの今まで聞いたことない…どこの国のものなの?」
セレーナは聞いた。オーバーテクノロジーに近い代物であり理解が追いつかないのであった。
「これは…ネムの力によって授かった」
ブレイブはキューブを強く握る。だが、3人はネムと言われても誰のことか分からずいた。ブレイブはあまりそれ以上は話そうとせず、途中にある町で休むことを提案した。3人はそれに従いブレイブについていくことにした。
同時刻、魔王城の一室より
書斎のように本がたくさん並べてあり、机の上にはモニターが数台配置されていた。その1つにブレイブパーティの姿が映っていた。それを見ていたのは魔王の側近であった。スーツを纏い、身なりは整えられて紅茶を優雅に嗜んでいた。
「これはこれは…"娘"探すついでに、新しく派遣される人間族の観察をしていたら面白いものを見つけてしまったようだ。フッフッフッ」
ありがとうございました。




