page.4 "素質の具現化"
〈第六章 62ページ ジゴホウ国王女 ネムレリア・ティアドロップが魔王によって拐われた。眼前で連れ去られたブレイブは深く落ち込んだ。だが、ジゴホウ国では王女奪還のための作戦をたてていた。それを聞きつけたブレイブは名乗り出たのだ。新しい章の開幕だ〉
「ブレイブの旅路だ。さあ、ここからまた新しく歴史が進む。刮目せよ」
3年の月日が経ち、ブレイブは久しくジゴホウ国の城内に足を踏み入れた。門前では門番が受付をしていた。
「王女奪還作戦の参加者はこちらへ真っ直ぐ並ぶんだ!」
ブレイブは参加の証である紙を握っていた。これは王女奪還で命を落とす危険性があるが、それでも構わないと誓うための物であった。ブレイブはその用紙を眺めていた。3年が経ち、ブレイブは背が伸び体格も昔に比べ引き締まっていた。ヘッドホンは変わらず装着し、髪も癖毛のようにうねり目元まで伸びている。覚悟の決まった目つきで淡々と自分の番を待っていた。
「名前は?」
ブレイブの番になり門番に名前を尋ねられた。
「ブレイブ・リボーンズだ」
「よし、通れ。門をくぐり突き当たり左だ」
ブレイブは門をくぐった。通路を抜けると城内の広場に出た。普段は兵が訓練などしているところだ。続々と参加者が集まっていた。屈強な体つきの者から華奢な物まで様々であった。ここに集まれるのは決して誰でもよいわけではない。"素質"があるかが一番にあり覚悟、勇気など事前に調べられる。
広場の奥に台が置いてあった。そこに1人の兵士が立った。皆はその人物に注目した。
「ジゴホウ国 兵士総指揮官ランボである。まずはここに集まったことに感謝する!皆の勇気ある行動は簡単に出来るものではない、誇らしく思う。では早速であるが、"素質の具現化"をさせて貰う」
「素質の具現化?」
広場内はザワザワとし始めた。それを総指揮官は制した。
「混乱するのは承知、参加前に素質のあるものを選別したのはこのためである。噂では聞いたことがあるだろうが、ジゴホウ国の国王一家には素質の具現化を可能にできる力があるのである。私の横にある水晶に手をかざして貰う。それでどんな素質かそれに合った役職は何かを確認しよう」
ランボの横には透き通った大きな水晶が置いてある。半信半疑に参加者は次々と手をかざしていっていた。
「射撃の素質か、ならば狙撃手か銃手かを選ぶんだ」
ブレイブの番になり手をかざした。透き通った水晶が白く光った。
「おぉ!なんと!ん?ハテナ?」
水晶はブレイブの素質を見いだすことが出来なかった。今までそんなことがなかったためランボは動揺した。
「初めての事例だな…光るときはひときわ良い素質であることは分かるが…どうしたものか」
困り果てているランボにブレイブは言った。
「分からないのなら別にいい。剣の技術を習っていた、とりあえず剣士で良いだろう」
「あ、あぁわかった」
ブレイブは素質不明の剣士として登録され左手に刻印された。全ての参加者が終わり、再びランボが台に立った。
「では、次にパーティ分けを行う。単独では危険な場面は多い。よって四人一組でこれから行動して貰う、パーティ分けは素質など鑑みてこちらで決めさせて貰う」
何十人もいる参加者を兵士達が分けていった。ブレイブも自分の所属するパーティの元へ向かう。そこにはすでに3人が集まっていた。長身でダウナーのような男、目つきは鋭く態度の悪そうな女、背丈は小学生くらいの幼い女がブレイブを、みていた。
「おれはブレイブ・リボーンズ、よろしく」
ありがとうございました。
いわゆるスキルみたいなのを判別させるシーンを書きましたが、本家をあまり知らないのであやふやですが伝われば幸いです。




