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では気分転換に、のちに"勇者"と呼ばれる青年が魔王から王女を助け出す話をどうぞ  作者: 神山
序章 ー始まりー

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page.10 カルム

 村を出発して約半日 パーティメンバーは特に話すことなく黙々と歩いている。ラーボは道中を楽しみながら寄り道をするがライアに連れ戻されるを繰り返す。


ラーボ「皆さんもうちょっと道のり楽しみましょうよ!」

ライア「お前は元気すぎるぜ、黙って歩けよ」

 ライアはほとんど休むことなく歩き続けているため汗をかいていた。袖で額の汗を拭い前を見る。ブレイブは、他のメンバーのことを振り返ることもなくひたすら進み続ける。


ライア「おい、ブレイブ少し休まないか?途中でバテるぜ」

ブレイブ「まだ半日しか移動できていない。なるべく無駄なく進みたいんだ」

 セレーナやラーボも少し息をあげて歩いている姿を横目に見てライアは返した。

ライア「もうちょっと周りみてもいいんじゃないか?皆がみんなお前だと思うなよ?少しだけでいいんだ」

ブレイブ「…わかった」

 パーティは木陰で本当に少し休んで出発した。


ライア「融通がきかねぇな…」

 ライア、ブレイブに聞こえない声でボソッと呟いた。

セレーナ「山道山道…ずっと登ってばかりじゃない?」

 セレーナ、息を切らしてヨボヨボの老婆のように杖を使い歩く。

ブレイブ「…この山を抜ければ村まで下り坂だ。それに道中に温泉もあると聞いた。そこで今日は休もう」

 ブレイブ、セレーナに目を合わせずぶっきらぼうながら説明した。

セレーナ「温泉っ!汗を早く流したい~」

 セレーナ、先程とはうってかわって笑みが見える。

ラーボ「それがわかると疲れもなんだかなくなってきますね!」

ライア「へぇ」

 ライア、ブレイブの言葉に少し感心していた。その顔を横目でチラッとブレイブが見た。

ブレイブ「おれは融通がきかないからな」

ライア「ちっ、聞こえてたのか…」


セレーナ「ん~温泉の匂いがしてきた!」

ラーボ「え!?え!?どこからですか!?」

 ラーボ、鼻を精一杯嗅いで温泉を探した。

ラーボ セレーナ「温泉!温泉!」

 ラーボ セレーナ、ウキウキになりステップを踏みながら歩いていた。それをブレイブとライアは見ていた。その時、ブレイブはふと足を止めた。

ライア「ん?どうした?」

ブレイブ「…まずい、止まれ!」

 パーティメンバー、ブレイブの声に驚き足を止めた。

セレーナ「どうしたの?急に」

ライア「さぁ?」

 ブレイブ、目を閉じて腰に下げた袋からキューブを1つ取り出した。すると、パーティメンバーから向かって右側から何やら音が聞こえた。

『ナイトオブシールド』

 ブレイブ、ナイトオブシールドを出現させた。手には上半身を覆うほどの分厚い盾を出してパーティメンバーの前に立った。

 その瞬間、道中に立ち並んだ木ほどの大きさをしたモンスターが現れた。木よりも太い腕で殴りかかりブレイブは構えその拳を盾で受けた。その反動により後方に飛ばされてしまった。

ブレイブ「うっ…!」

ライア「ブレイブ!」

 ライア、ブレイブに気を取られたがすぐにモンスターの方を振り向いた。なぜなら、背後を許したら最後。

ライア「こいつ…!」

 モンスター、自分の力を誇示するかのように筋肉を肥大させる。

ライア「お前ら!おれの後ろに下がれ!」

セレーナ「命令するな!お前なんかに…!」

ライア「黙って言うこと聞け!兄貴に会うんだろ!?」

 セレーナ、驚いたような表情するが大人しくライアの後ろに引いた。ラーボはそれより先にブレイブの元に駆け寄っていた。

ラーボ「ブレイブさん!大丈夫ですか!?」

 ラーボ、ブレイブを揺する。

 ライア、盾を構えて攻撃を受ける体勢になった。

ライア「さっき攻撃…不意打ちと距離を詰めたことにより威力が増したんだ。なら、距離を取りすぎず受け流せば勝機はありそうだな…」

 ライア、あえて一歩前に出て攻撃を受けるかいなしていた。


 ラーボ、ライアの踏ん張りを見ていた。そのラーボの肩にブレイブが手を乗せた。

ラーボ「ブレイブさん!」

 ブレイブ、額から血を流し手で押さえながら立ち上がった。袋からキューブを1つ取り出した。

ブレイブ「これで彼方まで飛ばしてやる」

『マッスルブロー』

 ブレイブ、マッスルブローを出現させた。左手に装着される巨大な腕を右手で支えていた。

ラーボ「でけぇ」

ブレイブ「少し耐えていろライア…これは力を込める時間が長いほど威力が増す」

 ブレイブ、左手に力を込め始めた。徐々に蒸気がたちこめてきた。


 ライア、威力が低いといえ何発もモンスターの攻撃を受けて体力を消耗してきていた。

ライア「はぁはぁ…やべぇな」

ブレイブ「ライア・プラゾール!避けろ!」

 ライア、背後から聞こえるブレイブの声に振り向かずセレーナを掴み避けた。

 ブレイブ、右足を強く踏み込んだ。そして左手を思いっきり振りかぶりモンスターにぶつけた。モンスターは張り合おうと拳を出そうとしたが、恐ろしく速い速度になす術なくその身にマッスルブローを受けた。モンスターはマッスルブローを受けた瞬間から原型が無くなっていき、彼方に飛ぶというよりもその場で蒸発してしまった。

ブレイブ「はぁはぁはぁ…」

 ブレイブ、マッスルブローを解除して両ひざをついて息を整えた。

ライア「ははっ、やべぇなこれ…」

 ライア、モンスターがいた周りの地形が抉れている光景にひきつり笑った。

 セレーナ、ブレイブの元に向かった。

セレーナ「大丈夫、すぐに治すから」

ラーボ「出来るんですか?」

セレーナ「私に治せないものはないの。カルム!」

 セレーナ、杖をブレイブに向けて回復呪文を唱えた。緑のオーラに包まれ流血が治癒されていった。

ブレイブ「助かった、セレーナ・ベトレイ」

セレーナ「どういたしまして」

 セレーナ、自慢気な顔をした。

ライア「僧侶さん?おれも治してくれよ」

セレーナ「絶対に治さない、勝手に自分で治せば?」

 セレーナ、睨み付けるように言い放つ。

ラーボ「あはは、皆仲良くなってきましたね!」

ありがとうございました。

ブレイブのキューブシリーズを出していこうと思います!ある程度揃ったら…

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